10年前の今日。
上の子の卒園前最後の保護者会でした。
小さい娘を連れて幼稚園へ。
上の子は保護者会の間預かり保育。
最後の保護者会は
思い出を語りながら
保護者も先生も涙するのが毎年恒例。
ハンカチは2枚用意してきたし
準備万端。
一人目のママさんは
お話しながら涙、涙。
アタシは下の娘を膝に乗せ
やばいな、こんなに上手く話せるか？
泣こうと思ってたのに
緊張で全く泣けないじゃんか。
確かこんな事を思ってた。
二人目のママさんが話そうとした時
ケータイのアラームが突然
けたたましく鳴り出し
誰かのママが
あ〜ごめんなさい。マナーモードに
なってないみたいで…
と言った途端
ぐわぁ〜っと揺れだしたんです。
今まで経験した事がないような揺れと
教室中で鳴る
ケータイの緊急地震速報のアラーム音で
もうみんなパニック。
上の子がいる教室まで行くと
園児が部屋の中心に集められ
先生達が周りを囲んでくれていて。
大丈夫ですよ〜。
と言ってくれて
ホッとしたのを覚えています。
その後園庭に避難。
幸いにも親子3人で同じ場所に居た事で
比較的心は安定してました。
一人でお子さんを家で待たせている人、
小中学生のお子さんがいる人は
かなりのパニックで
何度も電話をかけるけど
全く繋がらない…と言い
みんなあっという間に
帰って行きました。
あんたも早く帰んなさいよ!!
そう思いますよね。
でも私は帰りたくなかったんです。
なぜなら私の家は
築60年のオンボロなアパート
だったからです。
気をつけてお帰り下さいの声に
ヤダ、ヤダ
ここに居たい!!
ここが一番安全なの！
と心の中で叫び続けました。
私の心の不安を感じ取った娘が
ブルブル震えて泣き出します。
ハンカチ2枚用意してきて良かったと
娘の涙を拭きながら
これからどうなるの？
どうするの？
と、不安でいっぱいな10年前でした。
