真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

すべてをお任せできる心 2

2013年12月18日 08時31分37秒 | 前生のおもいで
 人は死後もまだ肉体の中にいたとき同様、個我のマインドを捨てきれないようです。肉体をもっていた者がまだ個我のマインドから離れられずにいて、投影されている肉体にいた時の自分と霊界にいる霊体の自分を一体化していると客観性を保つことができなくなります。死後の霊界に入って初めは誰もがそのようであり、地球人類の多くの人がそのまま個我に埋もれて霊界での生活を続けているものと思われます。そういう現実を曝(さら)け出させるかのように案内人は見事に役割を果たしているという訳です。
 

『しばらくたったあとで、体格の良い力のありそうな者が私の目の前に現れると周りの雰囲気が一瞬に変った。少し薄曇りかなと思われるところで、周囲には人が沢山いる。しばらく様子を見てみると、この世界では意志力の強い者が勝つようだ。私の力はここではかなり強いようで、どのくらいのものか試してみた。私に逆らうことができる者違はここら辺りにはいないようで、私か試しにいろいろと思ってみると、みなその通りに動いている。

 少し薄曇りかなと思われるところで、周囲には人が沢山いる。しばらく様子を見てみると、この世界では意志力の強い者が勝つようだ。私の力はここではかなり強いようで、どのくらいのものか試してみた。私に逆らうことができる者違はここら辺りにはいないようで、私か試しにいろいろと思ってみると、みなその通りに動いている。


 あちらこちらで力のある者が弱いものを従えて沢山のグループを作っている。どちらの長も欲望の限り、やりたい放題のことをやりまくっている。
 あれだけ暴行を加えれば飽きるだろうと思うがそうでもないらしい。私には自分のグループを大きくして勢力を増大しようという欲望はなかったが、酷い目にあっているのは黙って見てはいられなかったので、手近のところから自分のグループに引入れていった。


 グループに入れた者達で醜い姿に変えられていた者は元の人間の姿に変えてやり、暴力をしない範囲でしたいままにさせてあげていた。この世界は何をやっても味気がないところで、私のグループに入れられた者は最初、欲望を満たすために一生懸命になっていても、やがて何をするのも飽きてきて寝転んだりして何もしないようになる。
 そこで私はどういうつもりか、ぼおっとして動こうとしない者達に向かって、純粋で綺麗
(きれい)な光をイメージしながら彼等の身体にその光を重ねてみた。すると光りと重なると同時に彼らはスウッーと消えていなくなってしまうのだが、その時だけは空しいだけの世界の中で何か楽しい気分を味わえた。そんなことをやっていると自分のまわりに誰もいなくなりかえって寂しくなってしまうので、他で苛(いじ)められている者達を集めてきて新しく自分のグループをつくり、その時期をねらってまた同じことをやってみた。


 そんなことを何回も繰返し行なっているうちに突然まわりが明るくなり、自分が以前とまったく違うところにいるのに気が付いた』

 タイムラグの少ない霊界では、知らぬ間に善行を施していると現実が直ぐに変わっていきます。地上の現実ではこれほど早く現実は変わりませんが、それでも確実に意識の進化・成長に於いて、自分が引きつけている現実も変わっているのです。
 特に波動の軽い霊界では、死後も人はすぐには肉体をもっていた時の生前の自分の意識が消えないがため、自分のいるべき場所というものが意識の変化でどんどんと変わって行く様子がよく判ります。霊界というところは意識が現象化されるタイムラグが少なく、それゆえに原因と結果が直結していて単純明快で矛盾
( むじゅん ) もなく分かり易いとも言える訳です。


 そして志摩川さんは霊界とは自分の想念が素早く表現されるところだと気づきます。争いの好きな人はそんなグループに入って争いを常に経験しなければなりません。そして散々と痛い目にも遭()うこととなる訳です。

『ここは特にめだったような争いごとはなく、身に着けている物も清潔ではあるが、不平不満がいろいろあるようで愛想はみな良くない。
 まともに話し掛けても理由もわからず怒鳴られてしまい、誰とも普通に話合うこともできない。


 ここでは私の念力が全く通じないので、私の意志で光を相手に重ねることもできない。そのため私自身のただ一つの楽しみが奪われてしまったのと同じことであって、なおかつ自分と心を交わすことのできる人もいなかったので、何もすることもなく不貞腐 (ふてくさ) れて横になってしまった。
 この前私をあの薄暗い世界に行かせた張本人が様子を見に来たので、「さっきまでいた世界の方が楽しかった。あの世界に戻してくれ」と言いたい放題の文句をぶつけた。


 すぐに希望通りあの世界に戻されたが、こんどは自分の意思の力が用をなさず外界に対して全く無力になっているのがわかった。あっと言う間も無くすぐに誰かの念につかまってしまい、ものすごく痛い目にあわされて私の姿は動物のようなものに変えられていた。自分の意思で動くことは不可能で、相手の思うままになっていた。


そのときの絶え間の無い痛さと苦しさは筆舌(ひつぜつ)も及ばないものであったが、あるときその苦しみが消えることがあるのに気が付いた。痛みと苦しみから逃れたいという欲も無く、私を操(あやつ)っている相手への恨みを忘れているときに楽になるようで、なるべくその状態を長い間維持できるようにそのことだけに意識を集中した』

すべてをお任せできる心 3へ 続く

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