クルーザー班主催の小網代試乗会は入部組が楽しむところ・入部迷い組が決断するところという立ち位置の試乗会で、多くの新しい人を呼んでヨットを知ってもらう葉山試乗会とは少し違います(と僕は理解しています)。ですので、小網代試乗会は遊び要素多めとなり、「楽しい」イベントとなっています。いくつか付け加えるなら、世界を目指すクルーザーの開放的な気風、そして魅力的なLBさんとの距離の近さが、「楽しさ」に関して一役買っていることは間違いありませんが…
さて、結末を述べますと今年も無事怪我も事故もなく小網代新勧を終えることができました。帰る直前の円陣で1年が口を揃えて言う「楽しかったです」はもはや信用できませんが、クルーザー試乗・マネージャー飯・ドライブ・前泊・テニス・テンダー漕ぎ・三崎港見学・小網代の森散策(・スマブラ)といった多くの小網代ならではのイベントで、楽しめる要素の多い試乗会でした。クルーザー班の皆さん(特に中野)、LBの方お疲れ様でした。
↓クルーザー試乗
↓三崎港見学
↓令和になる瞬間
個人的な押しイベントは夕食のマグロ丼でしょう。今年、マグロ丼の費用削減のために、三崎港でマグロ総計10キロの買い出しを敢行しました。その面倒な仕事を引き受けたのはスナイプクルーの尾澤でした。彼はマグロ担当のバイヤーとして三崎港のマグロ市場をくまなく巡り相場やマグロの知識を蓄え最終的にあるお店に決めました。
それは最初に快く対応してくれた「魚音のまぐろ」の物部さんです。マグロに関して全くの門外漢の彼にも優しく対応してくださった物部さんと、彼は仲良くなりました。「店に卸す品質のマグロを学生価格で売るからさ。新入生にいいもん食わしたいだろ?顔を立ててやるよ」とのお言葉の通り、マグロ丼はとても美味しかったです。マグロ丼を食べた直後に入部した新入生も数名いて大成功でした。お礼に新入生を連れてもう一度買い出しにいったときのおじちゃんとおばちゃんの笑顔も素敵でした。ものべさん、ありがとうございました。
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ただ、今、思い出したのですが、怪我も事故もなく小網代新勧を終えたわけではありませんでした。一人病院送りになった奴がいました。釣り担当の尾澤とか言う阿呆で、これもスナイプクルーです。
彼は小学生の時に父親に連れられて横浜港に釣り糸を垂らしていた経験を買われて小網代試乗会に呼ばれた男なのですが、今年の釣果は芳しくなく、食えるものはダイゴのアイゴしか釣れませんでした。
↓ダイゴのアイゴ
ただ、全く釣れないと言うわけでもなく、ある新入生がハオコゼという小さな毒魚を釣りました。これのヒレには毒針が付いていて、刺されると、痛い。尾澤は釣り針を抜く際に刺されました。右手親指の先に刺された毒は、時間の経過とともに、親指第一関節→親指→人差し指→右手首全体と広がっていくのが感じられました。
彼はすぐにGoogleで情報収集すると共に、近くにあったダイビングスクールに駆け込み熱湯をもらい患部を浸しました。アミノ酸系の毒を変性させ、毒性を一時的に弱めることを狙ったのです。そして、ダイビングスクールのおっちゃんにアドバイスをもらい、三浦市立病院に行くことにしました。
泣きっ面に休日診療・初診・保険証なし・負担率200%とはまさにこのことで、2万円を支払って治療を受けました。30分お湯に指を浸けながら待たされた後の5分のお医者様の診察は、5キロのマグロより高くつきました。彼はかのアレクサンドロスが小さな一匹の蚊で死んだなら、俺は小さな毒魚で病院送りになったくらい恥ずかしくもなんともないと思い込もうとしましたが、耐えきれず帰りの円陣で謝罪しました。
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といった具合で、小網代試乗会は滞りなく行われ、5/9現在、プレーヤー・マネージャー合わせて21名が、新入生LINEグループに名を連ねています。もっと詳しく知りたい方はぜひ5/20に催されるLB総会にお越しいただきたいです。ここまで駄文をお読みいただきありがとうございました。小網代ブログ担当で、スナイプクルーの尾澤でした。