東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

改めて、凡事徹底

2021年05月29日 07時28分59秒 | レース反省

お疲れ様です。

 

4年スナイプスキッパーの古関です。

 

5/22・23で行われた関東個人選の報告になります。

 

 

リザルトは以下のとおりでした。

全55艇 6レース実施 1Rカット

 

31308 49 西尾/大根田 16 32 30 (33) 32 3  計113点 26位

31418 51 古山/長岡 (BFD) 29 23 24 24 32  計132点 30位

30785 50 大野/山村 26 30 28 31 33 (40)  計148点 36位

30563 250 古関/村上 34 (47) 43 44 36 45  計202点 44位

 

 

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詳しくは上記URLからご覧ください。

 

今回の個選は、春インが無くなったということでこの春に行われる唯一の学連レースとなりました。

ということで、全日本個選への切符争いという面はもちろん、団体としての東大の実力を測る、そしてインカレの雰囲気を実感するという非常に大きな意味合いを持つレガッタでした。

なかなか全体の中で自分たちの実力を測る機会がなかったので、この個選でどれくらい走れるのか期待と不安を持って臨みました。

 

ただ、結果は自分が思っていたよりも厳しいものでした。

個人としては目標であった個選出場の18位、そして1Rでも18以内フィニッシュするという途中から設定した目標に全く届きませんでした。

そして東大のチームとしても、団体戦として考えた点数で9位となり、今のままでは全日本インカレ出場に届かないという結果となりました。

正直、レースでの選択ミスや不慣れなところ(もちろん沢山ありましたが)による失点よりも、スピード・ハンドリングといった基礎となる実力面が足りていなかったことが大きいと感じて、悔しさよりもやるせない想いが強かったですね。

 

 

では、軽くレースの振り返りを。

初日 1レース目

フルパワーくらいの南が入っている中でのスタートから始まり、ブラックゼネリコで多くの船が排除されました。東大の418も読まれてしまい、自分たちは攻めすぎないようにと思いながらスタートしました。スタートはそれなりでしたがスピードに乗り切れず途中で苦しくなって逆海面に向かいました。ここまでは意外といいところにいるなと思っていたのですが風が落ち始めてからの対応が悪かったのか明らかにスピードを失って上マークでは後ろの方になってしまいました。近くにいた艇がもっとましなところで回航したのでもったいなかったなと思いつつ、残りを走りましたが、そこからは全然順位を上げられずという結果でした。

 

2レース目

かなり風が振れている海面だという情報をサポートからもらいつつ、風がどんどん落ちて難しそうな見た目の海面になってきました。先週の470個選では風が落ちて大きく右に振ったのを見ていて、同じような見た目だなと思って右をケアしようと話しましたが、スタートから失敗して思うように右に出せず、ズルズルとタックせずに左に進んでしまいました。ここでも終始スピードが良くなくてずっと後ろを走ることに。切り替えたいところですが、自信のあった右振れはほとんどなくてむしろ風軸はどんどん左になっているのを見て、スタートが良くても結局ダメだったな、という感じでちょっと悲しい感じに。

 

3レース目

風は落ちていたものの安定しつつあり、結果から言うとスピードで決まるレースでした。レグごとに少しずつ順位を落としてしまい、苦しい展開になりました。

 

2日目 4レース目

出艇前に小松コースに、今日は教科書通りの南が吹く、リコールに注意というお話を頂いての2日目でした。想定通り、よく見る感じのシーブリーズ海面で、絶対左から強めのブローと振れがくるはずという意識で臨みました。作戦は良かったですが、スタート後に凹んでからフレッシュをずっと掴めないまま走ることになってしまい、結局反対海面の艇にも負けることに。

 

5レース目

サポートから、もっと積極的に行こうと声がけをもらってのレースでしたが、動作が噛み合わなくて一番ダメなスタートになってしまいました。ただ、メンタル面では吹っ切れてきたので、ミートした船をターゲットしてちょっとでも上げてこうぜという感じで走れたので結構充実した展開にできました。クルーの村上もランニングでブローを掴むコースを引いてくれて順位を上げることができました。

 

6レース目

ずっと順位が思うように出ない中で、サポートからリコールするくらいの気持ちで前に出て展開しようとアドバイスもらって、自分もそういう気持ちで臨んだ最終レースでしたが、裏腹に船を進める選択ができなくて結局スタートに失敗しました。安定した海面だったのでそこからは挽回できず。

 

 

結局、足りないことだらけの結果になりました。それでも、今は、改善点が沢山見つかったことを歓迎したいと思います。

状況も厳しい中でこの個選も開催できなくなる可能性もあったので。

 

チームレベルとしては、準備の不足、チームとしての戦い方、基礎の不足が大きい改善点かなと感じました。

 

レース前チェックは行ったのですが直前でのチェックが出来なくて、前の週で壊れかけたところが放置されていたケースもあり、秋には絶対に無くさないといけないことでした。

 

レース間など、文字をつけた船や調子の出ない船に対してのお互いの声掛けが全然出来なくて、LBさんの乗ったサポートからは元気をもらえた一方、船同士では士気を上げられない感じでした。修正して、前向きで明るく試合に臨める状況を作れるようにしたいですね。

 

どうしてもスピードやハンドリングの実力差を感じるところがあって、全体としてもなかなか前を走る機会が少ないレガッタでした。普段通りの実力が出せればそれなりに走れるというところまでは持っていかいないと戦えないので、練習あるのみ。

 

 

個人では前に出ないといけないと分かっていた場面でそうできなかったこと、レース毎の気持ちの切り替えが足りなかったことを特に意識させられました。

 

 

言葉にしてみると、出てきた改善点・問題点は基礎的なものばかり。まだまだだなぁと思ってしまいますが、凡事徹底。今年のスローガンのとおり、当たり前のことを当たり前にこなせるようにしていけば必ずいい結果が出せると信じてこれからも頑張っていきます。

 

 

最後になりますが、応援に来ていただいて手厚いサポートをしてくださったLBの戸沢様、永田様、吉武様本当にありがとうございました。LBの視点からの指摘はためになりましたし、レース中も大きな力になりました。

サポートに回ってくれた大吾、小俣、千田、470チームのみんなもありがとう。しっかり仕事をこなしてくれたおかげで集中してレースに臨めました。

マネと新入生も玉屋をこなしてくれて、すぐに状況がわかりました。ありがとう。

そして、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。秋にはいい報告ができるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします!

 

 

4年 スナイプチームリーダー

古関 鴻一


私は良いペアだったと思うんだけどなぁ。

2021年05月29日 03時27分25秒 | 通常練習

 

お久しぶりです。

遅くなって申し訳ありません。ブログをかけかけと言われ続けていたのですが、重い腰がついに上がりました。ごめんね、高原古山。

4年470クルーの下重です。

 

まずはリザルトから。

全68艇 全5R 1Rカット

4692 49 古橋/廣瀬 33-23-27-(44)-32 計115点 35位

4579 50 鈴木/下重 16-34-(41)-32-31  計113点 34位

4452 51  調/齊藤 43-21-46-53-(69)  計163点 44位

4357 249 吉田/工藤 19-(35)-32-18-20 計89点 24位

 

 

今回の個選は、春からペアの最後のレースでした。

私は鈴木と同期ペアで組ませてもらっていました。

 

思えば、初めて同期とヨットに乗せてもらった時も、初めての同期ペアでの公式戦も、相手は鈴木でした。実は、ずっと心の中で自分が全個に連れて行きたいと思っていたりして、絶対に頑張りたいと思っていた大会でした。

 

結果から言えば、全個いけなくて悔しかったとすら言えないようなもので、こんなことおこがましくて言えないけど、本当に本当に悔しい結果でした。

もう終わってしまったのだから、さっさと気持ちを切り替えて秋に向けて頑張っていこう。よくなかったところを反省して、よかったところを伸ばしていけばいいのに、悔しさだけがいつまでも胸に残っています。

 

1日目。強風の予報に反して軽風レガッタとなりました。

鈴木私も比較的得意なコンディションであり、自分たちの力が他大にどれくらい通用するのか、少しの怖さとワクワクとした気持ちでのぞむことができました。

絶対にリコールだけはしないようにと、どちらかというと守り気味のスタートではあったものの第一線で出れることができ、自分の引きたいようなコースが引けたのがよかったのか、第一レースは16位フィニッシュ。

たまたまではなく、自分たちでしっかりと走った結果の順位だったという自覚があり、すごく自信になりました。

 

2レース目は思うままにコースを引くことが出来なく、特に回航周りのミスが目立ち微妙な順位となってしまいました。

 

それでも、ちゃんととスタートをでて、しっかり走ることができると感じ、自信を持って臨んだ3レース目。

スタートの調子を掴んでいた私たちは、これもまた完璧とは言えなくとも、ちゃんとしたスタートをすることができ、これもまた思うままのコース展開をした結果、1上12位。

絶対に維持してやる。この順位を守る。と意気込みすぎたのかもしれません。スタボレイアプローチでケースを起こしてしまった。その前のコース展開もイマイチだったものの、そのケースが決定的となり、大きく順位を落としてしまいました。

これも実力だとわかっています。ケースを起こした人に悔やむ権利なんてないです。それでも、悔やんでも悔やみきれない気持ちになってしまいます。私はもう2度としないし、これを読んでいる後輩にも絶対にやってほしくないです。こんなことを書いても歴史は繰り返されてしまうのかもしれないけど。

 

大きく動揺しつつ、やはり前を走れるだけの実力があると感じられたので、カットもあるし、明日同じくらい走ってケースを起こさなかったら大丈夫。いけるいけるとお互いに励まし合い臨んだ2日目。これもまた強風予報だったのですが、ノーマルコンディション。

運は向いてきている。これを掴めるかは自分次第だと言い聞かせていました。

 

1レース目。

2日目の1レース目は皆気持ちが前に出るからラインは高くなりそうだと言い聞かせて並んだものの、実際はだいぶ低く、それをしっかりと冷静に見極めてることのできた鈴木のナイス判断により、自分たちの少し上で同じくらいのスタートをしていた専修と並んで、大成功。そのまま左展開しようと決めてひたすら左に伸ばしました。

中盤から徐々に右の見た目が良くなってきたことに気づいてはいたものの、そこから寄せる判断ができなかったのが本当に良くなかった。結果右に爆振り。

共にスタートでて、すぐにタックしていった専修は1上1位回航。

我々は左の艇団ではトップ艇団にいたにもかかわらず、右艇団の後ろの方とミートすることに。2上で多少は上げたものの、渋い順位となってしまいました。

(これはノーレースだろと心のそこから思うけど、そんなの言い訳デスヨネー)

夢に出てくる位、自分の決断ミスを後悔して。もうトラウマですよこれ。

 

その後、風がなくなり、無限にゼネリコAPが繰り返されることになりました。

ライバル校が何艇もBFDで弾かれる中、東大は1艇も弾かれませんでした。それはよかったのかもしれないですね。

 

最終レース。ほのかな風が吹き始め、えぐい下有利の中でのスタート。

いやーしんどいスタートをしてしまいました。激混みの下サイド。上にも下にもスペースがなく、一つ上の船と一緒に止まりながらスタート。カオスオブカオスなレースでした。

 

 

何が悔しいって、

まず自分の選択が全部あっていたら、もしかしたら全個いけたんじゃないかって思ってしまうこと。

そこで全部正しい判断ができなかったのは実力。それはわかっているけど、どうして出来なかったんだろ、あー悔しい。

自分たちの技術はまだまだだから、技術を磨いてなんとか食らいつこうと思っていたのに、結局足りなかったのは技術とは別のところで。

あんなに、すごくすごく行きたかった全個に、思わぬところで足りなかったというのがすごく悔しくて。

 

あと、もう一つ。

2日目は特に、波乱なレースが続いて。波乱な結果になってもおかしくなかったのに、結局18位以内で全個を決めたのは、ああこのメンバーねと納得する人ばかり。

他大含め、大学初めのいわゆる未経験者スキッパーは誰もいけませんでした。

私の代は多分、未経験者スキッパーが多いです。

関個選でも、良く前を走っている未経験者スキッパーが多くて。

他大の未経験者スキッパーには負けたくないとは思いつつ、やっぱりそんな選手が前を走っているのを見ると勇気もらえるし、頑張らなきゃって思えて背中押されますよね。

きっといけるだろうと思っていたのに、結局誰もいけなくて。悔しいですね。

まだ、甘さがあるんでしょうね。その甘さが最後明暗を分ける。まだまだなんだなぁ。

 

でも、きっと秋までには皆さらにレベルアップします。

今年は未経験者スキッパーが輝く代になるといいなと、密かに願っています。

そして、その流れを引っ張るのが東大だったら最高ですね。がんばります。

 

具体的な反省を書きます。

今回1番成長を感じたところは、スタートです。自分たちの中で、ある程度のスタイルを決めて守りつつも並べるスタートをすることができました。自分のスタイルがある程度固められたのがよかったのかなと思います。

 

圧倒的課題は回航アプローチですね。

良い順位で、強豪相手にうまく立ち回ることができたこともあるのですが、安定感がない。こういうところの確実性はやっぱり劣りますね。

また、回航アプローチに限らず、全体的にまだまだ粗いところが目立ちます。

今までは勢いで食らい付いてやるくらいの感じだったのですが、もうその段階は過ぎました。実力はある程度ついてきた。あとはその粗さをどうなくしていくのか。それが大事な気がします。

 

最近、個選が終わって、それまで疎かにするにも程があるってほど疎かにしてきた学業に追われています。少し落ち着いたら、あと残り少ない現役生活を全力で全うしたいと思います。絶対に全日本に行って、絶対に入賞します。見ててください。案外悪くないところまで来ていると思います。

 

今回はサポートにまわってくれた郁ちゃん、高原も頼もし過ぎました。めちゃめちゃ助かったよ。レスキューに乗ってる2人の顔を見ると、安心するし、頑張ろうって思える。2人に良いところ見せたいって気持ちが1番の原動力だったかも。ありがとうね。

スナイプチームも個選の時は、たくさんサポートしてくれてありがとう。私は両クラスで全日本に行くのが夢だから。スナイプチームの結果にも責任持てる最上級生になります。これからも支え合って助け合って、一緒に高め合っていこうね。

また、小松コーチにも本当にお世話になりました。1ヶ月以上。毎日のように海に出ていた私たちにほぼほぼ付き合っていただいて。本当に私たちは恵まれています。自分たちの不安要素であった強風のボートスピードも、小松さんが重点的にしごいてくださったおかげて多少自信が持てるようになりました。本当にありがとうございます。秋には絶対にいい姿を見せます。

 

そして、新しい目標ができました。

来年は、後輩たちに絶対に全個に行って欲しい。

調、郁ちゃん、高天、高原、4人ともいくのは現実的じゃないかもしれないけど。

誰かには絶対行って欲しい。願わくば数人。4人でいけたら最高ですね。

そのために、2年クルーをあと1年で全個にいけるレベルにします。

きっと、通常の成長レベルだと足りないから、教える側も学ぶ側も全力にならないといけない。私の培ってきたものなんて、大したものじゃないかもしれないけど、私が今まで得てきた全ての技術と知識と経験を受け継ぎたいです。

頼んだよ、まるちゃん、加藤、松尾。

 

なんだかんだ、悔しかったけど。

智貴と組んで、自分たちの課題と向き合って、たくさん練習して。

着実にレベルアップしていることも感じられて。

楽しかったよ。ありがとう智貴。

また、秋まで頑張ろうね。

 

最後まで、成長し続けよう。

※画像は羽田さんのFacebookからお借りしました。いつもありがとうございます。