いつもお世話になっております。
クルーザー班3年の源優介です。
久しぶりのブログがワールドのブログということで少し緊張しております。
さて今回シアトルワールドですが私はタクティシャンとして出場しました。レースの様々や生活の様は他の人が書いてくれているので、私はタクティシャンとして出席した審問について書きたいと思います。
ケースが起きたのは2日目の第一レーススタートです。我々がスタートすると下の艇がいきなりタック、でもスピードはないのでその場で停止。我々は気付くのが一歩遅れ相手のヘルムズマンが座るあたりのハルに激突しました。とっさにプロテストを出すも下の艇は「我々は悪くない、あいつらのせいだ」と叫んでいて下の方を指差すがどの船について指さしてるかが全くわからない上に、ぶつかった船がプロテストされたにもかかわらず回転せず、そのままレースを続行していました。
英語でプロテストをするかどうしようか悩みながら、陸に戻ると我々がぶつかった船のタクティシャン(アイルランドチーム)が我々のバースにきており結局ウィットネスとしてプロテストに参加することになりました。
そうして迎えたプロテストタイム。部屋に入るとプロテスト委員会が開口一番
「you are protested by this Irish team」と我々に確認してきました。
プロテストの用紙を見ると後から付け足したように我々のバウナンバーが追加されており結局我々も避けれるのに避けなかったとしてプロテストされました。
我々のバウナンバーは76でした。
実はアイルランドチームはぶつかったことにより下の艇と我々の艇に挟まれレースが続行不可能なほどの穴が空いており、我々が悪くなればかなり重いペナルティになりそうだったのです。
でも、英語で論破できるわけもないのでひたすら
We avoided as soon as possible と言いまくりました。
蓋を開けてみると4艇が関わっていたケースということもあり1時間ほどの時間をかけ最終的には無罪放免となりました。
無事に切り抜けた安心と達成感でその日はその後ずっとふわふわしていた気がします。
どんだけ気をつけていても衝突は起こってしまうものではありますが、こんなに体力を使うことは2度としたくないと思うと共にこんなことは2度とないだろうからとてもいい経験でありました。
ちなみにケースの内容としては上から船の名前を1.2.3.4(4が仰秀)とすると1がまず2のラダーにぶつかり上らされタックし、その船を避けようと3がタックしそのふねに4がぶつかったというものです。
無罪放免とはなりましたが今振り返るとそのケースがあってからいいレースが全くなかったので、ワールドに我々はまんまと飲まれてしまったのだと思います。
後から振り返ってみると、技術面でも足りないところはまだまだありましたがそれよりも精神面で足りないところがいっぱいあったのだと感じています。
しかし、ワールド本番はもちろん、ワールド前の準備を含め(私はボートをチャーターする担当でした)人間的にもヨット的にもかなり成長できました。
チャーターボートという数ある大事な仕事のうち一つをなしとげられたというのは今後の人生で自分に自信と勇気を与えてくれるものになるはずです。
最後になりましたが、このような素晴らしい体験をできたのは、応援・ご支援してくださったLBの皆様、J/24関東フリートの皆様、その他多くの方のお力添えがあってです。本当にありがとうございました。
今後とも精進して参りますのでよろしくお願いいたします。
これで私のブログを締めさせていただきます。
源優介
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