東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

アニオルズカップ 斉藤太朗編

2019年03月04日 00時50分33秒 | レース反省
葉山で開催されていたアニオルズカップが終わりました。結果は2位。
本当は、去年に引き続いて優勝したかったけど、負けました。
でも今日の帰り道は、7人のメンバーみんなの顔が、真剣にクルーザーに挑めたことの楽しさと、自分たちが精一杯成長できたことの達成感に溢れていました。

こんばんは、2年斉藤太朗です。葉山から家に帰ってきたところで、まだ興奮が冷めません。反省も、猛省も、嬉しかったことも、自慢したいことも、溢れて止みません。今こそブログを書きたいのですが、明日の朝八景島に行って、ど強風で470に乗る予定なので、今夜はなるべく早く寝なくてはいけません。今回は、アニオルズカップ期間の中でも今日あったことだけ、書いておこうと思います。

状況的に考えたら、今日の僕たちのモチベーションは最悪になるはずでした。レースパフォーマンス的にも昨日までについた点差的にも神戸大学を逆転して優勝する見込みは薄かったので、3位の千葉大学に追いつかれないようにしようというワクワク要素ゼロな意識を持って臨みました。曇りのち雨の予報だったのに朝起きた時から雨が降っていて、しかも北の軽風or東の微風予報だったのに一日中オーバーパワーの風が吹いていて、艤装の時から寒かった。でも、「今日もヨット乗ってがんばって、また新しい何かを掴みたい。」みたいな欲求を全員で共有できていて、チームの士気は全然下がっていませんでした。このチームなら、フランスだろうがイタリアだろうが、世界中どこに遠征しても、想像を絶するほど成長して帰ってこれるだろうと思います。クルーザー班4人+ディンギー班3人の即席チームがそんなすばらしいチームになれたことは、一生忘れられません。

今日は1レース目も2レース目も、明らかに他大学にクローズの速度も角度も負けていて、東大チームのキレッキレのコース展開を持ってしても戦えませんでした。第1、第2レースで神戸大学とか防衛大学とミートする度にセールをちら見して観察させてもらって、最終の第3レースでやっと、ヘルムスマンの春日とメイントリマーの僕は、オーバーパワーでのクルーザーの走り方を体得できました。
今回の東大チームのレース展開は、タクティシャン永田の決断力やトリマー磯野さんの判断力だけではなく、一年生中野、下重、益本の、覚醒しつつある風を見る眼に支えられていました。一年生3人の成長は本当に目覚しくて、ヨット関係者の誰に見せても東大ヨット部の自慢にできると思います。下重は470に戻ったら、存分にあの眼を発揮して欲しいです。
走りについて、僕はクルーザーをクローズホールドで走らせるときのスピードの乗せ方を理解してなかったことを反省しています。ディンギーは船のヒール角を一定が一定になるようセールを緩めて風を受け流しながら走ります。今日の1、2レース目、つまりレース全体の10、11レース目でやっと、ヒール角を一定にするより、ディンギーだったらとっくに沈しているようなくらいのヒールをかけたまま走った方が速いと気づいて、3レース目から実行したところ、神戸大学よりもよく走れました。それ以外の11レース、一年生のコース力の成長に走りで応えてあげられなかったね。ごめんなさい。クルーザーの走りについての試行錯誤過程と、最終的に行き着いた走らせ方と、後から聞いた神戸大学や防衛大学の走らせ方を書くだけで1万字くらいになりそうなので、今度言語化してまとめておきたいと思います。来年の優勝のために。

いつもと違うヨットに乗って、本当に勉強になりました。そして本当に楽しかったです。
先日京大ヨット部の合宿に参加させていただいたときにも同じことを感じましたが、全く違う環境で、全く畑の違う仲間と練習や競争するのは有意義なことです。


書いているうちに、八景で470の練習をするのが明日ではなく今日になってしまいました。3日間想像を絶するほど重いメイントリムを続けたので、朝起きたら全身筋肉痛でしょう。今日(あ、昨日か)、まじでがんばったから、寝坊しても八景島のみんな怒らないで、、ね?

470スキッパー 2年 斉藤太朗

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