お世話になっております。新2年のスミス要です。
第三クールは全体的に風速4m前後の落ち着いた日が多い印象でした。駆け出しのスナイプクルーにとって微風での練習では繊細な動きを要されるため常に集中しなければならず、体も頭も疲れてしまいます。ですが本クールでは微風~中風での走らせ方について多くの学びを得ることができたと実感しております。ジャルジャルのネタで登場する神保マオ先生のお言葉をお借りすれば、まさに「日々反省、日々成長することは、前に進むこと。」ですね。
本クールではおおよそ毎日の練習で出艇後、サークリング、二個玉、ラウンディング、四角形のコースを午前に行い、午後からスタート練習、コース練習をして着艇するという流れでした。前半は小松コーチがレスキュー艇に乗り練習を運営なさってくださいました。ヨット競技の練習はその性質上、広い場所を使って行いある地点から別の地点に到達するまでにある程度の時間がかかるので、一連の練習をするのになかなかの時間を使います。この冗長な動きに対してヨットに乗っている当事者は退屈に思うのではないかと初めは思っていました(練習内容を事前に伺った際にもそう思った)が、ディンギーではひとりが持つ役割が多く、常に色々なところに意識を向けなければなりません。そのため、セールを見たりテルテールを見たり、リーチリボンを見たり、海面を見たり、ヒールを維持したり、...、それだけのことをしていると到底退屈だとは思えません。むしろタック、ジャイブ後やマーク回航前後は焦ります。もしかしたらこう思うのはまだ私が未熟だからなのかもしれません。早く上達して、新しい景色が見たいです。
また、合宿所では本クールから本格的に「自主ゼミ」を開始いたしました。自主ゼミというのは自分たちで互いに教え合う形で開かれる講義のことです。第二クールに試験的に始めた自主ゼミ(この際は本年度卒部される山本さんを講師として急遽お呼びして貴重なお話をしていただきました。大変分かりやすく、私たちのモチベーションにもつながったと思います。ありがとうございます。)の反省を生かして本クールでは講師を事前にお呼びして開講いたしました。北村さんによるランニングに関する解説や、太田さんによるクローズホールドに関する解説などを伺うことができました。
自主ゼミは昨年の6月頃から同期を中心として始めて来ましたが、ここまで部を巻き込んだ形でのものになるとは予想していませんでした。しかし、各チームミーティングの時間だけでは拾いきれない部員の分からないポイントを十分に解消することができているようで、自主ゼミの目的にも沿っており大変満足に思っています。昨年の6月頃、私の大学のクラスの友人Kが図書館で毎週、この世で最も読みにくいと言われる物理の本を複数の友人で囲んで読み解いていると聞いて、自主ゼミという学びの場があるんだと初めて知り、同じものをヨット部につくってみようと思い立ちました。ヨット競技をするにはまずはヨットについての知識をつける必要があります。その知識を蓄えるための場を自主ゼミという形で確保できたのはいいことだと思います。今後部の文化として残ってくれたらなと思います。
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