東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

チーム東大

2022年10月14日 19時08分00秒 | レース反省

ディンギー班主将の調です。

秋インカレの振り返りをさせていただきます。


まずは、大会を運営して下さった皆様ありがとうございました。

結果として8レース、一つのレースとして不満の残るものはなく、決勝の舞台に相応しい素晴らしいレガッタになったと思います。


また、ハーバーに足を運び、応援して下さったLB、保護者、協賛企業の皆様、ありがとうございました。

大会中は、本当に多くの方に応援に来ていただきました。全日本では皆様の期待に120%応えるレースをしたいと思います。

更に今年は、昨年に続く470新艇、そして待望のニューセールを購入させていただきました。

こうした手厚いご支援が結んだ結果であり、まさに関係者全て含めたチーム東大で掴んだ総合入賞だと思います。本当にありがとうございます。


そして、サポートをしてくれたチームのみんな、本当にありがとう。

マネージャー、陸メンバー、レスキューボートまでみんなが一丸となって完璧に支えてくれました。


授業が始まった平日の、練習に数人しかいない時でも朝昼晩ご飯が用意されていたし、海から上がったら常に間食を用意してくれました。

一年生も、1日に動画を何十本も撮って全部送ってくれて、オフの日にわざわざLINEで送ってくれた時もあった。

レスキュー体制は言うでもなく完璧で、確実に関東一のサポート体制でした。ノウハウはここでは記しませんが、是非引き継いでいってほしい。

サポートのみんなが、「レースメンバーがレースに100%集中できる環境」を見事に実現してくれた。全日本もチーム一丸となって闘いましょう。宜しくお願いします。



ここまで長くなりましたが、ここからは今レガッタの振り返りをしたいと思います。


今大会は、結論から言えば、非常にしんどい、悔しいレガッタでした。

もともと、今大会の470チームの目標は4位入賞。つまり、春に負けた中央明治明海横国を倒すということ。


合同コース練習の感触からも、強風こそ三強に敵わないものの、得意な中風域ならかなり戦えるなと思っていました。

六大学戦の初日、早慶に勝って首位で折り返し、2日目崩しつつも明治に勝って3位入賞したことも僕らの自信になっていた。


そして始まった秋インカレ、第一レース。まさかの2艇リコール。

そうでなくても叩いていたレースで、レスキューに「お前以外点数がついてないぞ」と言われ、かなり気が動転した。信じたくなくて3回くらい聞き直した。


落ち着いてレースこなせばいけるはずやと言い聞かせつつ、今までで一番焦っている自分がいた。

その焦りともう絶対に叩けないという恐怖が視野を狭くし、第2レース、2回プロテストをかけられる。イチャモンに近いものだったが、ライバル校からのプロテストであり、リスクを排するために計4回転。結局16番フィニッシュ。


3レース目、左サイドに強いブローが入る展開で、自艇こそシングルだったが、他2艇は右で爆死。ここでAPA


着艇後点数を確認すると、8位まで33点、7位まで38点の10位。本当は春に負けた大学とバチバチ戦っているはずが、ボーダー付近で点数と睨めっこする展開になってしまった。


弱気は敵だと思い、全体MTGでは出来るだけ明るく、盛り上げようと振る舞った。

それでも正直、初日の夜は、本当にいけるのか?と弱気が出てきそうにもなった。

そんな自分の横で、楽しそうに古畑任三郎を鑑賞してる古山と大吾と西尾を見て、少し元気が出てきた。


2日目の朝、小松さんがMTGで、「知らない人は、東大はもう終わったと思っている。それを跳ね返すには前を向くしかないんだ」と言った。

N田恵さんにも、「東大、意気込みすぎじゃないですかぁ?」と言われた(らしい)

そう思われてるのかと思うと、やるっきゃねぇと燃えてきた。


そうして始まった2日目は、非常にしんどかった。スタートで引き込めなかった。こういう精神状態の中で、絶対に出ないけどバウを出せるスタートを決められる実力がなかった。毎回追い上げる展開を強いられた。

3年生の松尾や丸山にもボーダー争い即ち引退が懸かっているというしんどさを背負わせてしまい、申し訳なかった。それでも、彼らは常にその重圧を一緒に背負って戦ってくれて、そのことが本当に頼もしかった。

とにかく懸命に4レースやって帰ったら、下と20点差の7位に浮上していた。スナイプも死闘を繰り広げて、総合は5位だった。


最終日。1レース。絶対に、次に繋がるような、一番良いレースにしようと意気込んだが、それでも14位フィニッシュだった。

総合5位は嬉しかったが、自分達の結果には全く満足できなかった。夏あんなに頑張ったのに結果はこうなのかと悔しかった。陸で待っているみんなに申し訳ないと思った。


そんな気持ちで着艇したら、色んな人に祝福された。

全日本に繋げられたこと、総合入賞したことを、みんなが本気で喜んでくれており、そのことが本当に嬉しくて、頑張りが少し報われたような気持ちがした。

そして、この悔しさを晴らす舞台がまだあることが幸せだと思えたし、自分も、観ている人も、もっともっとワクワクするようなレースをしたいと思った。



僕らの代の目標は全日本総合6位入賞。


秋インカレは、過ぎてしまえば、水域予選、通過点に過ぎません。

今年のチームを知ってるみんななら、誰一人としてこの結果に満足していないはず。


琵琶湖で、全員で入賞を掴み取りたい。

あと1ヶ月、全員で頑張ろう。



東京大学運動会ヨット部 主将 調亮太郎




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