お世話になっております。
新3年470スキッパーの安藤です。
2週連続のブログとなってしまいましたが、どうぞお付き合いください。
この度僕は、3/3~5に愛知みとマリーナで開催されたANIORU’S CUP 2023に、仰秀チームに加わり出場させていただきました。
まずは、開催・レース運営にご尽力いただいた外洋学連の方々、協賛してくださった各企業、マリーナのみなさま、僕と西間を温かく受け入れてくれたクルーザー班、また事前練習なども含め色々と便宜を図ってくれたディンギー班、本当にありがとうございました。
今回の遠征では、普段なかなか経験できないようなものをたくさん経験することができました。その中でも2つ、ピックアップして書こうと思います。
まずは、船の中でスピードをドライブチームに任せ、自分はタクティクスやストラテジーに集中することができる、という経験です。普段470にスキッパーとして乗っていると、どうしてもまずは船のスピードを作ることを考えます。最近はコースを意識することも増えてきましたが、まだその両立をしていくという段階には至っておりません。両立しようとすれば「二兎を追うものは一兎をも得ず」という状態になるのは目に見えているので、まずはしっかりとスピードを、と。しかしJ24ではドライブチームとフォアデッキに、スピードと動作・コースにほぼ独立することが可能となっており、3番だった自分はタクティシャンの友成とコースの話に集中することができました。まるでバーチャルレガッタを海上でやっているようなものです。しかもゲームとも違って、J24の上では他の人と討論を交わしつつ色々な視点からコースを議論することができます。
12個の眼で風と周囲の船を観察し情報共有し、タクティクスに関して自分の考えを言語化して相手に伝える、議論して実践してレース結果としてフィードバックを得る。普段は全くできない経験です。
ディンギーでならもっと練習を重ね、安定してボートスピードを維持できて周りを見る余裕が生まれた頃にようやくできるような、もしくはそうなったとしても物理的にできないような、そんな経験を、今回はさせてもらうことができました。
もう一つは、レースのシビアさを実感できたことです(こう書くと今までは真剣なレースをしてこなかったのか、と言われてしまうかもしれませんが)。僕は今までは正直言って、「優勝を確実にしなければいけない」というレースをしたことはありませんでした。もちろんどんなコース練にせよレースにせよ勝つことを目標としてきましたが、「優勝」を掲げてはいませんでした。シビアに優勝を目指してレースに臨んだのは今回が本当に初めてだったかもしれません。1レース1レースがシビアな戦いであり、次のレースを落としたら優勝がかなり遠ざかる、といった緊張感の中のレースでした。
しかし、レースが終わってみると2-1-(OCS)-2-1という結果。神戸大には勝てず、ヒデさんに優勝トロフィーを渡すこともできませんでした。
いつも小松さんが大会の中日で「明日レースがあるかわからないんだから、毎回のレースで全力尽くすんだ。もしレースができたなら、それは神様がくれたレースと思って。」とレギュラー陣に檄を飛ばしているのを聞きますが、今回の大会でその意味を実感しました。
初日の最初のレースだから気を抜いていていい。この回航で抜かれても大差ないさ。次のレースがあるからそこで頑張ろう。
そんな甘いことを言っているうちに負けてしまって、後で悔しい思いをすることになる、それを自分の身で実感できました。
ディンギー班に戻り、葉山での春合宿。
この大会で、クルーザー班で学ばせてもらったことを胸に、練習を頑張っていきます。
ありがとうございました。
これからも応援のほど、どうぞよろしくお願いします。
安藤 和真
新3年470スキッパーの安藤です。
2週連続のブログとなってしまいましたが、どうぞお付き合いください。
この度僕は、3/3~5に愛知みとマリーナで開催されたANIORU’S CUP 2023に、仰秀チームに加わり出場させていただきました。
まずは、開催・レース運営にご尽力いただいた外洋学連の方々、協賛してくださった各企業、マリーナのみなさま、僕と西間を温かく受け入れてくれたクルーザー班、また事前練習なども含め色々と便宜を図ってくれたディンギー班、本当にありがとうございました。
今回の遠征では、普段なかなか経験できないようなものをたくさん経験することができました。その中でも2つ、ピックアップして書こうと思います。
まずは、船の中でスピードをドライブチームに任せ、自分はタクティクスやストラテジーに集中することができる、という経験です。普段470にスキッパーとして乗っていると、どうしてもまずは船のスピードを作ることを考えます。最近はコースを意識することも増えてきましたが、まだその両立をしていくという段階には至っておりません。両立しようとすれば「二兎を追うものは一兎をも得ず」という状態になるのは目に見えているので、まずはしっかりとスピードを、と。しかしJ24ではドライブチームとフォアデッキに、スピードと動作・コースにほぼ独立することが可能となっており、3番だった自分はタクティシャンの友成とコースの話に集中することができました。まるでバーチャルレガッタを海上でやっているようなものです。しかもゲームとも違って、J24の上では他の人と討論を交わしつつ色々な視点からコースを議論することができます。
12個の眼で風と周囲の船を観察し情報共有し、タクティクスに関して自分の考えを言語化して相手に伝える、議論して実践してレース結果としてフィードバックを得る。普段は全くできない経験です。
ディンギーでならもっと練習を重ね、安定してボートスピードを維持できて周りを見る余裕が生まれた頃にようやくできるような、もしくはそうなったとしても物理的にできないような、そんな経験を、今回はさせてもらうことができました。
もう一つは、レースのシビアさを実感できたことです(こう書くと今までは真剣なレースをしてこなかったのか、と言われてしまうかもしれませんが)。僕は今までは正直言って、「優勝を確実にしなければいけない」というレースをしたことはありませんでした。もちろんどんなコース練にせよレースにせよ勝つことを目標としてきましたが、「優勝」を掲げてはいませんでした。シビアに優勝を目指してレースに臨んだのは今回が本当に初めてだったかもしれません。1レース1レースがシビアな戦いであり、次のレースを落としたら優勝がかなり遠ざかる、といった緊張感の中のレースでした。
しかし、レースが終わってみると2-1-(OCS)-2-1という結果。神戸大には勝てず、ヒデさんに優勝トロフィーを渡すこともできませんでした。
いつも小松さんが大会の中日で「明日レースがあるかわからないんだから、毎回のレースで全力尽くすんだ。もしレースができたなら、それは神様がくれたレースと思って。」とレギュラー陣に檄を飛ばしているのを聞きますが、今回の大会でその意味を実感しました。
初日の最初のレースだから気を抜いていていい。この回航で抜かれても大差ないさ。次のレースがあるからそこで頑張ろう。
そんな甘いことを言っているうちに負けてしまって、後で悔しい思いをすることになる、それを自分の身で実感できました。
ディンギー班に戻り、葉山での春合宿。
この大会で、クルーザー班で学ばせてもらったことを胸に、練習を頑張っていきます。
ありがとうございました。
これからも応援のほど、どうぞよろしくお願いします。
安藤 和真
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