東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

できないこと。

2019年12月14日 08時10分00秒 | 通常練習

こんちには、クルーザー班1年の萩原和眞です。

先週の日曜日に1ヶ月ぶりの関東フリートがありました。関東フリートに出る社会人チームはどこもレベルが高く、今まで悔しい思いをしてきました。先月の関東選手権では社会人チームに勝てず、10艇中8位に終わってしまいました。そのため今回の関東フリートでは、リベンジを誓い、スタート第一線、動作ミスなし、1上の順位を落とさないことを目標に掲げ、今回の大会に挑みました。
また今関東フリートでは前日の練習からLB2年目の宇佐美さんに来ていただき指導していただきました。

結果は9艇中8位。最下位になるレースはなく、かつ社会人チーム1艇に合計スコアで勝てたことはよかったですが、合計スコアはまだ低く、また艇全体として課題がまだたくさんあることを改めて感じました。主な艇全体の課題は2点です。

まず、スタート。前回のプレアニでは一線スタートを何度も決めることができていましたが、今回の関東フリートは周りのレベルが高いことに加え、今までの関東フリートとはまるで違うスタートラインでした。距離は3艇身ほど、第一線で出れるのは4艇が限界な狭さでした。
そのためスタート前は混戦となり、各所でケースが発生し、新体制となってからで一番難しいスタートとなりました。スタートは第3レースでしか第一線で出れず、第1レースではスタートでタック中に避けさせ二回転、第2レースではマークタッチで1回転しなければならず、まだまだ技量不足を感じました。またLBの宇佐美さんにレース後スタートライン付近でのタックの前のケアが足りないこと、リコールしそうなら思い切ってスタート前に本部船側を超えて回って上艇団に加わること、リコールの解消においてアウターマークを回ることのメリットなど自分たちが気づいていなかった戦術を教えてくださり、まだまだ勉強不足、思慮不足であることを思い知りました。

2つ目は1上の順位を守ることができなかったことです。特に3レース目では1上を4位回航したのにその後ズルズル抜かれてしまいフィニッシュは7位。これには様々な課題が積み重なっており、コース、特にロングを走ることへの意識の低さやタックロスの多さを宇佐美さんに指摘していただきました。また「艇全体のスピードや技術で他艇に負けず、艇団の中で中程の位置にいないとタクティシャンは効果的な練習ができない。」と教わりました。今後の練習ではボートスピードを早めるため、タックロスを減らすため、とにかくハンドリング練習を重ねることを決めました。

つぎに自分の課題について述べたいと思います。今回の関東フリートおよびその前日練習で一番感じたのは勉強不足です。レースにおける他艇との関係、コースで意識すべきこと、フォアデッキが意識してみることの多さ、スタートなど様々な点で理解不足を感じました。先輩のタクティシャンの中野さんが他艇との位置関係、風位、他艇の風位、ブローのへダー、リフト、奥のブローなどを見ているのに対し自分はまだ手前のブローおよび自艇のへダー、リフトしか見れておらず今後の練習で見えるものを増やさないといけないと思いました。また自分が特に勉強不足に対し危機感を感じたのはレース前日LBの宇佐美さんがお話ししてくださった時です。LBの宇佐美さんがせっかく「分からないことがあったら質問して。」とおっしゃってくださったのに、その機会を上手くいかせませんでした。具体的にいうと、「へダーでタックしたほうがいいのはなぜ」という初歩的な質問しかできず、その後宇佐美さんに教えていただいた「へダーのエッジで返すか、中で返すか。」と言った話はそもそもその違いすら意識したことがなく、そのような深い質問をすることができませんでした。自分の成長のためには本で理解できることはとにかく本で理解し、宇佐美さんのようにヨットの造詣が深い方とお話しする機会では本では理解できないことを質問し、せっかくの機会をより活かせるようにしたいと思いました。


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