ロサ・ガリカ(Rosa gallica)は赤バラの祖だった
ロサ・ガリカは赤いバラの祖とされている。ガリカ系統のバラには濃いピンクや赤、赤紫など濃い色のバラが多くみられる。
ロサ・ガリカ(Rosa gallica) の変種、ロサ・ガリカ・オフィキナリス(Rosa gallica var.officinalis)が、現代で見られるバラのうちで、もっとも古代のロサ・ガリカに近い品種といわれています。officinalisは薬効がある意味。
◉ロサ・ガリカは 現在のフランス南部地方を中心に自生していた原種で、そのロサ・ガリカを親として交配されたバラの系統をガリカ系統と呼びます。ロサ・ガリカは、現存するバラの栽培記録の中では最も古くから栽培されていたバラです。その歴史は古代ローマ時代に遡ります。又、ロサ・ガリカは薬用として広く栽培された。
◉オールド・ローズには様々な系統があるが、ヨーロッパで古くから親しまれた代表的な4つの系統を「オールドローズの基本種」と呼んでいる。(前期オールドローズ)
①アルバ系統 ②ガリカ系統 ③ダマスク系統 ④ケンティフォリオ系統(モス系統含)
ガリカ系統のバラは、赤、赤紫からピンク色が多く、咲き方は半八重から丸弁カップ、クオータロゼット咲きとオールドローズらしい特徴があります。一季咲き性。
◉長居公園バラ園 ロサ・ガリカ Rosa gallica. 系統:Sp. ヨーロッパ〜西アジア
2024.5.14. Spの表示プレートでした。ピンク系です。
◉ロサ・ガリカ Rosa gallica. Sp. これは浜寺公園バラ園 2024.5.18
◉中世イングランドで起きたバラ戦争(1455〜)では、ランカスター家が赤バラを記章のモチーフにしており、この赤バラはガリカ・ローズだったといわれている。
以上、ガリカ系統のお話でした。
◆ガリカ系統 鶴見緑地バラ園 2024.5.21
◉オンブレ・パルフェ OLD ガリカ・ローズ 作出: 1823年
◉アガタ・インカルナータ OLD. G ガリカローズ 作出:1800年代以前
◉アナイス・セガラ OLD. G. ガリカ・ローズ 作出:1873年
■ガリカ系統は、オールドローズ最古の系統。「燃えるような赤いバラ」と古くから栽培の記録が残る系統で、その歴史は約2000年前、古代ローマ時代にさかのぼります。ヨーロッパを代表する原種といえる。赤バラの祖として重要なバラです。
花色は赤紫やローズ赤が中心ですが、交配によりソフトピンクや絞り咲きの品種もみられます。
追伸
オールドローズの略記号