昨夜28日午後7時半より、山江村役場隣りの情報
センターで「くまがわ・明日の川づくり報告会」があり、
傍聴しました。住民の参加は、開始時7名、後で1名、
計8名で、国交省の要員の方が多かったです。
山江村は、山田川が中小の河川や沢の水を集め、
北東部から南西部へ流れ、人吉市に入り、人吉市で今
工事中の人吉大橋と人吉橋の間で、北から球磨川に注ぐ
支流で、球磨川の主な支流として、この川と万江川(まえ
かわ)が流れています。この日は、山田川沿いの地区の
住民を対象に行われました。
藤巻・八代河川国道事務所長が、これまで球磨村3回、
多良木町で2回報告会を開き、われわれが思っていた
以上に、住民の方から貴重なご意見や要望をいただいた、
要望事項に関しては、担当の者がまいりますので、現場
をいっしょに歩いて調べたいとあいさつしました。山田川、
万江川、小さな川についても、日ごろから川について思っ
ていらっしゃることを、出していただきたいとも述べました。
この後、石川・調査第1課長が球磨川水系の河川整備
基本方針について説明し、質疑応答に移りました。
山江ではシカの害が多く木を傷つけ、森林の洪水緩和
機能は、下草も生えていない森林で低下するのではない
か。(人吉地点で)7000tという基本高水流量を言われま
したが、100年に1回(横石地点)とか、そこまでしなけれ
ばいかんのですか、という質問が出ました。
これに対し、石川課長が基本高水流量の設定が
過大でないと、資料を使って答えました。昨年川内川を
襲った豪雨を球磨川水系に置き換えると、人吉でのピーク
流量は7800tと推定、文献にある1669年の洪水では
青井阿蘇神社の楼門の3尺余まできたという記述から推定
すると8300tになると答えました。
藤巻所長は、球磨川、五ヶ瀬川、大淀川の、この40年間
の年間最大量を示す棒グラフを示し、平成18年に五ヶ瀬川
と大淀川は、設定した基本高水流量を上回る流量になって
いる、球磨川でもそうならないとはいえないと補足しました。
傍聴者の間では、石川課長が言った2つの推定値について、
川の状態が現在と同じとは限らないのにねと推定の仕方が
疑問、川内川の場合は鶴田ダムの放流が被害を大きくした
のにと囁く人もいました。
住民: 球磨川の河床が掘削されたせいでしょうか、山田川
の流れが速くなったような気がする。山田川の河床は人吉層
がむき出しになっている所があり、・・・。
住民: 難しい話でよくわからなかったですが、人吉で4000t
流すとすれば、あとの3000tはどうされるのでしょうか。
課長: 残りの3000tというのは、ダムとか調整地とかを
つくることになる。具体的な貯留施設については、どんな施設を
どこに設置するかは、河川整備計画で決めます。
住民: 昭和40年の洪水のとき、高校1年生だった。近頃は、
洪水被害が減っているようだ。内水排水ポンプが活躍して
いる。学者の人はともかく、(「河川整備基本方針」は)私たちは
どぎゃんだろうかなという思いでいます。
* 排水ポンプは、人吉市の人によると、人吉市が民間に
委託しているのは、ポンプを車に乗せ、あふれそうになったところ
に行き、排水できるもの。設置場所も要らず、移動式なので便利
とのこと。
久保田悦子多良木町議:
球磨川ではすでに基本高水流量を流しているのではないか?
先ほどの棒グラフによると。
所長: この40年間に6回ほど、計画高水を越えている。(久保田
さんの発言に対して)しかし、洪水被害に遭われた。
人吉で4000t(河道で)担当させるには、さらに3mの嵩上げが
必要。(平成17年9月洪水時の球磨川右岸の人吉温泉街の写真
を示し)、水位が堤防の1番高い所まできている。全国的に、
堤防は1.5mの余裕高を見込んでいる。余裕高は水防活動とか
・・・・・・(速くて録取不能)に必要。
最後に内山慶治・山江村長と藤巻所長が、閉めのあいさつをし
ました。
村長: 真実は現場にあるといいます。現場をよく知っていただ
いて、対策をやってほしい。山田川、万江川の砂利の除去に
ついても、(県の管轄なので)県の方もぜひ(報告会のことか?)
参加していただきたい。吐合の砂利の除去も、国交省と話が
ついている。山が崩れると、(新潟県中部地震の時の)山古志村
みたいになるのではいけない。
所長: いただいたご意見は、しっかりと録画、録音しており、
今後に生かしたい。
初めて、「河川整備基本方針」の内容に踏み込む質問が
出ました。国交省は、前回多良木町黒肥地二区三区での
川づくり報告会で、要望のある現地を住民の方とともに歩いて
調べたいと言いました。一歩前進かなという傍聴した人もいま
すが、住民が要望したことが実際に実現しないと、カラ約束に
すぎない場合もあり、果たして前進といえるかどうかはまだ
未確定だと思われます。
センターで「くまがわ・明日の川づくり報告会」があり、
傍聴しました。住民の参加は、開始時7名、後で1名、
計8名で、国交省の要員の方が多かったです。
山江村は、山田川が中小の河川や沢の水を集め、
北東部から南西部へ流れ、人吉市に入り、人吉市で今
工事中の人吉大橋と人吉橋の間で、北から球磨川に注ぐ
支流で、球磨川の主な支流として、この川と万江川(まえ
かわ)が流れています。この日は、山田川沿いの地区の
住民を対象に行われました。
藤巻・八代河川国道事務所長が、これまで球磨村3回、
多良木町で2回報告会を開き、われわれが思っていた
以上に、住民の方から貴重なご意見や要望をいただいた、
要望事項に関しては、担当の者がまいりますので、現場
をいっしょに歩いて調べたいとあいさつしました。山田川、
万江川、小さな川についても、日ごろから川について思っ
ていらっしゃることを、出していただきたいとも述べました。
この後、石川・調査第1課長が球磨川水系の河川整備
基本方針について説明し、質疑応答に移りました。
山江ではシカの害が多く木を傷つけ、森林の洪水緩和
機能は、下草も生えていない森林で低下するのではない
か。(人吉地点で)7000tという基本高水流量を言われま
したが、100年に1回(横石地点)とか、そこまでしなけれ
ばいかんのですか、という質問が出ました。
これに対し、石川課長が基本高水流量の設定が
過大でないと、資料を使って答えました。昨年川内川を
襲った豪雨を球磨川水系に置き換えると、人吉でのピーク
流量は7800tと推定、文献にある1669年の洪水では
青井阿蘇神社の楼門の3尺余まできたという記述から推定
すると8300tになると答えました。
藤巻所長は、球磨川、五ヶ瀬川、大淀川の、この40年間
の年間最大量を示す棒グラフを示し、平成18年に五ヶ瀬川
と大淀川は、設定した基本高水流量を上回る流量になって
いる、球磨川でもそうならないとはいえないと補足しました。
傍聴者の間では、石川課長が言った2つの推定値について、
川の状態が現在と同じとは限らないのにねと推定の仕方が
疑問、川内川の場合は鶴田ダムの放流が被害を大きくした
のにと囁く人もいました。
住民: 球磨川の河床が掘削されたせいでしょうか、山田川
の流れが速くなったような気がする。山田川の河床は人吉層
がむき出しになっている所があり、・・・。
住民: 難しい話でよくわからなかったですが、人吉で4000t
流すとすれば、あとの3000tはどうされるのでしょうか。
課長: 残りの3000tというのは、ダムとか調整地とかを
つくることになる。具体的な貯留施設については、どんな施設を
どこに設置するかは、河川整備計画で決めます。
住民: 昭和40年の洪水のとき、高校1年生だった。近頃は、
洪水被害が減っているようだ。内水排水ポンプが活躍して
いる。学者の人はともかく、(「河川整備基本方針」は)私たちは
どぎゃんだろうかなという思いでいます。
* 排水ポンプは、人吉市の人によると、人吉市が民間に
委託しているのは、ポンプを車に乗せ、あふれそうになったところ
に行き、排水できるもの。設置場所も要らず、移動式なので便利
とのこと。
久保田悦子多良木町議:
球磨川ではすでに基本高水流量を流しているのではないか?
先ほどの棒グラフによると。
所長: この40年間に6回ほど、計画高水を越えている。(久保田
さんの発言に対して)しかし、洪水被害に遭われた。
人吉で4000t(河道で)担当させるには、さらに3mの嵩上げが
必要。(平成17年9月洪水時の球磨川右岸の人吉温泉街の写真
を示し)、水位が堤防の1番高い所まできている。全国的に、
堤防は1.5mの余裕高を見込んでいる。余裕高は水防活動とか
・・・・・・(速くて録取不能)に必要。
最後に内山慶治・山江村長と藤巻所長が、閉めのあいさつをし
ました。
村長: 真実は現場にあるといいます。現場をよく知っていただ
いて、対策をやってほしい。山田川、万江川の砂利の除去に
ついても、(県の管轄なので)県の方もぜひ(報告会のことか?)
参加していただきたい。吐合の砂利の除去も、国交省と話が
ついている。山が崩れると、(新潟県中部地震の時の)山古志村
みたいになるのではいけない。
所長: いただいたご意見は、しっかりと録画、録音しており、
今後に生かしたい。
初めて、「河川整備基本方針」の内容に踏み込む質問が
出ました。国交省は、前回多良木町黒肥地二区三区での
川づくり報告会で、要望のある現地を住民の方とともに歩いて
調べたいと言いました。一歩前進かなという傍聴した人もいま
すが、住民が要望したことが実際に実現しないと、カラ約束に
すぎない場合もあり、果たして前進といえるかどうかはまだ
未確定だと思われます。