水 ダム amlより

2007-06-17 06:11:24 | Weblog
そのため、世界中のNGOの間からは、「Water is not commodity!
水は"商品"ではない!」「Water for All!すべての人に水を!」として、
人間の「命」に直接関わる水を、一握りの民間企業(エビアンなど
特に欧米の水や水道事業を扱う多国籍企業!)が握ることによる
危険性、裕福な人々のみが水にアクセスでき、貧しい者は水への
アクセスが困難になることへの懸念が叫ばれています。



また、環境保全とダムについては、環境に負荷の少ない発電と
して水力発電=ダム建設が再び肯定されるということが
世界的な傾向としてあります。

「再び」と書いたのは、一時世界のダム建設推進にゆるやかに
スピードダウンを求める動きがあったからです。

2000年に「世界ダム委員会」という独立機関が、世界中のダムを
調査分析し、大規模ダムの多くが環境に破壊的影響を与えており
当初予想された効果を生んでおらず大規模な住民移転や社会的
ダメージ、貧困化を促進させている、というレポートを発表し、
各国政府(日本のぞく)や市民社会に大きなインパクトを与えました。

>世界ダム委員会(WCD)レポートについてはこちら
http://www.mekongwatch.org/resource/documents/pr_20001116.html

>東京の会渡邉さんデザインの、とっても分かりやすい
「世界ダム委員会(WCD)市民ガイド」も出ています(RWESA-J刊)
http://www.foejapan.org/aid/rwesa/rwesaj.html

ヨーロッパ政府の中には、このレポートを受け止め、国内の
新たなダム建設を原則行わない等宣言する国もありましたが
日本政府だけはまるっきり無視。
(これはある意味、NGOや市民社会の弱さもあるかもしれません。
WCDレポートは、それ自体に書かれている内容よりも、市民が
それをツールとしてどう生かすかということが大事だとも言える
でしょうから)

それが「再び」、環境負荷が低いとして推奨されようとしてるのです。
同じようにして、原発もまた「環境コストが低い」として推奨される
動きが世界で生まれつつあります(実際には原発の環境負荷は
計り知れないわけですが←これすっごい重要なのに、なんで
あまり言われないんだろう?国の宣伝が行き届き過ぎか?)。


世界はいつも、一握りの富める者の思うままに動かされようと
します。経済のグローバリゼーションしかり。
そんな文意で考えると、「水」をキーワードとして、「持てる者」が
さらに「持」とうとしている構造が見えてきます。

今年12月には、別府市で第1回アジア・太平洋水サミットが
開かれます。
NGO的に言えば、先進国や多国籍企業たちが集い、
「水」をテーマに、アジア太平洋地域をどう「食い物」にするかを
話し合う会議・・・。
地元大分はどうもサミットウェルカム~と歓迎ムード一色のようですが、どなたか、市民サイドでの取り組みをご存知でしたら、ぜひ!!情報提供お願いします。


寺嶋

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