腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



早いものでもう今日から8月。

7月は15日間ほどしかなかったんじゃないかと思えるが、ちゃんと31日あったようで。


月が新しく変わったからということではないんですが...

いつも名刺やスタンプカードをお願いしている会社に「店の表に貼っている料金表を新しくしたい」と依頼してたのが、昨日の夕方仕上がって持ってきてくれました。


まずはビフォー↓




うす汚いし、手作り感がハンパない(笑)

パソコンで書いて、A4用紙に印字し、切って貼った正真正銘の手作り料金表。

表面の透明なアクリル板は開店当初のままなので10年間野ざらしだった。


で、アフターがこちら↓


おお、綺麗!

料金等に変更はございません。



アクリル板も隣のホームセンターで買ってきてサイズに合わせて切って張り替えました。

かなり見やすくなりました。


では、修理品のご紹介。
こちら↓
チュードル オイスター Ref.7934 手巻き

大阪府大東市在住のK様所有。
分解掃除、テンプ調整、パッキン交換、防水検査を行いました。

ご存知、ROLEXのディフュージョンライン(姉妹ブランド)、チュードルです。
1960年代のモデル。
くさび形のインデックスにドーフィンハンドのシンプルな中3針。
12時位置には大きなバラが印象的。
チュードルというブランド名は、イギリス人なら誰でも知っている名門“チューダー家”にちなんだものです。
1455年から1485年の30年間、英国のランカスター家とヨーク家の間で繰り広げられた王位継承争いが起こりました。
ランカスター家は赤い薔薇を、ヨーク家は白い薔薇を紋章に掲げて戦ったことで“薔薇戦争”と呼ばれています。
後にヘンリー7世が即位して、チューダー王朝を開くことで長きに渡った両家の対立は収束し、両家の紋章は一つに組み合わされ、イングランドの紋章として「チューダーズ・ローズ」が生まれました。
12時位置のバラにはそういう意味が込められています。
ちなみに現行品のチュードルのエンブレムは“盾”になっています。

K様大事にお使いくださいませ。


もっと早く頼んでいたら良かったと、ちょっと後悔している腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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