局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ムスメの服を着る

2011-01-07 23:42:41 | 着る
去年、なつの終わりに長かった髪をばっさり切った。

 この辺 ☆

若者の街にある美容院である。ところがそこのボブのカットがイマイチ と言うより私の髪の生え方のせいかどうも右側だけ外にハネルのである。

そこで建築士のNちゃんの定番ヘアのボブがいつもすごく決まっているので彼女の行きつけの美容院を紹介してもらっていってみることにした。



表参道の某美容室。中に入ると倉庫みたいにそっけない空間が広がっていた。まあおしゃれって言えばおしゃれなんだけど、椅子なんて固くてオバサンにはちょっと辛い。週刊誌はもちろん女性誌も置いてない空間。
そしてNちゃん担当の美容師さんは写真家でもあり音楽もするっていうなかなか美意識が強そうっていう感じの人である。

めちゃくちゃカットが早い 確か 迷いのないハサミ捌きで ものの20分でしっかりとしたボブができあがったので驚いた。

そしてウチに帰って洗って乾かしてもバッチリ決まるし悩みの種であったハネも収まった。それにショートにすると美容院に行く回数が増えるもんだが 1ヶ月半以上スタイルは保たれた。

(こりゃ~ いいわ)と思ってリピートすることにしたのである。

年末で三回目。しかし、行くたびにボブの前下がりの角度は鋭角になり うなじの後ろはだんだん短くなり後ろのボリュームは高め高めにスタイリングされるようになった。

美容師さん、自分の趣味で だんだんとモード系方向に持ってきたわけね。

まあ いいんだけどね。ホント上手なカットってその後自分でするスタイリングがどんなに楽なのか身を持ってわかったから。

しかし一つ困ることは今までの服があまり似合わなくなったことなのよね。

私は本来そんなにオシャレなヒトじゃない。
色あわせは気になるし多少の若作りはいたしますが、どっちかと言えば無難なものを適当に組み合わせて「あまりオバサン臭くなくて平均的ならそれでOK」くらいのヒトである。
だからクローゼットの中もふつーの服8に時々勝負に着るブランド服が2くらいの割合の物を順列組み合わせであわせ、ちょっとヒトと違うところは時々それに着物を着る機会があるってことくらいである。

そのふつーの組み合わせってのがこの髪型だとなんだかつまんなくなるのよね。

それで年明け ファッション関係に何かとウルサイウチのムスメとちょっくら新しいおしゃれをしよう! とのコンセプトでムスメと買い物に行ったのである。

前置きが長くなったが・・・



ムスメのお気に入りブティック。入り口からしてちょっと変わってます。



今日のムスメのいでたちはダメージジーンズを腰パン気味に履いて黒いジャケットを合わせている。



店には靴を脱いで入る。アップダウンが多い店内(年寄りには辛い)は畳み敷き。
デザイン・縫製は全部made in Japan だからカジュアルなんだけど結構値段は高い。けどなんでもないTシャツなんかもカットがすごく凝ってるし細く見せたい服は細く見える。
セールじゃなきゃ買えないけどね。

そこでムスメは去年から狙っていたという面白い形のジャケットを買った。
それは値引きしてあったが、その他に私の母にお見舞いといって靴下を買った。靴下といっても手織りニットのすんごく凝ったもので3000円もする。
「こんな高いのもったいないよ」って言ったら
「病気の時ってこういうのが元気の元になるんだよ。つまんない靴下なんてバアバに履かせたくない」とムスメ。
なるほどそれも一理ある と思って ムスメも母の事は心配なんだなあ 普段勝手気ままだけど良い所あるじゃんと思っているうちに流れで靴下代もジャケット代は私が払うことになってしまった。

結局この店では私の物は買わなかったのだけど(ムスメの物買いすぎて予算オーバーが原因)、帰宅後にムスメがクローゼットの整理ついでに色々な服が出てきたと見えて、似合いそうなのを私に着てみてという。
今までだと貸してくれようとしなかったのに これは私の髪型のせいだと思われる。

例えば ↓



この写真じゃよくわからないけど裾がバルーンになっている黒のニットワンピース。これ着た時にはこれを組み合わせてねとムスメに指定されたのは
毛皮の帽子とアニヤのポシェット。(ムスメ私物)

「ママ 案外似合うよ」とやおら私のコーディネートに目覚めた娘は 自分の部屋から服をあれこれ引っ張り出してきて

 

こんな組み合わせを作り上げた。面白いけどこのままこれ着て外に出るのは勇気がいりますな~ それにどうでも良いけどこのバッグの重いこと。これで中身を入れたら肩こりの元だよとムスメに訴えたがスルーされた。

しかし、こういった「年齢不詳 職業不詳オバ」を作るのが楽しいらしく その後も色々ムスメは自分の服や小物を持ってきて二人で組み合わせて遊んだ。

私自身は去年はなんとなくモノを買わない傾向にあり(断捨離読んで影響されたためもあり)デパートの服売り場やブティックから足がすっかり遠ざかっていた。
冷静に考えれば 今までの物で十分は十分なのである。
だけど たまにはこうやって毛色の変わったものが刺激剤になって 今までの物を引っ張り出して組み合わせると新しいイメージになったりもするんだな~と思った。
これから徐々にムスメの服を取り入れていくことにしよう。

気がつくとベッドの上には服とバッグとアクセサリーの小山ができて、時刻は夜中の二時になっていた。

つくづくアホな母娘だとは思う。
コメント (8)
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