昨夜は殆ど寝られなかった。
家族は全部バラバラな場所に居たのである。
娘は免許合宿中(揺れたけど大丈夫だったそうだ)
夫は前日山形出張だったので午前中は休んで職場に着いて会議が終わり廊下を歩いていたところに地震に遭遇したらしい。その後職場に泊まり現場指揮。
息子は有給休暇をとって我が家の車に乗って いつものスポーツの大会に行っていた。いつも「富士」の方と言うので山だと思っていたら実は浜辺で試合していたらしい。
沖の方に あきらかに普段と違う波が見えたので慌てて山の方に逃げたらしい。
ということで私は昨夜は一人、なかなか繋がらない電話やメールに苛立ちながらやっと家族や実家、姑などの無事を確認して、強い余震が何度も来るし、災害メールのおどかすような着信音にビビリながら、二階のベッドで寝る気にならずにふとんをリヴィングに持ってきて犬と一緒に一晩ソファーで過ごした。
NHKをつけっぱなしにしてずっと地震の被害状況を見ていたが、名取川河口周辺の津波被害の映像を見てから あまりの事に力が抜けて何もする気にならなくなってしまった。
家が、畑が、道路が・・・ 人間の積み上げてきた営みの結果がたった一瞬で押し寄せてきた波に飲み込まれ、かき回されて あっというまに海の藻屑になってしまった映像。
「ありえないよね」「こんなこと ホントに起こっちゃいけないよね」と心中でつぶやきながらその時自分ができたことは その場面を見つめることだけだった。
昨夜から また今朝になってから 今度は友人たちからお見舞いメールが届いたりして、それぞれの状況がわかった。
東京ビッグサイトから3時間かけて事務所に帰って来たNちゃん。
ちょうど最寄の駅についた時に地震にあい あわてて家に入ってみたら姑さんがトイレで震えていたという舞台友N
4時間半かけて家に歩いてきた昼行灯夫(舗道は歩く人であふれていて東京マラソン時のような混雑だったらしい)
昼頃 無事に息子が帰って来た。東名の上りは空いていたそうだ。
「やっぱりかなり揺れたけどグランドだったから何かが落ちてくるわけじゃないけど一応試合が中断になったんだよな。その時に携帯見たら東北がすごい被害みたいだったし、車のTVつけたら津波の映像と警報やっててさ、この辺もヤバイってんでみんなに知らせて車で山の方へ逃げたんだよ」
一方彼女のM子も昨日は汐留から三時間半かけて歩いて帰って来たそうだ。
「疲れて寝てるらしいから これから行ってやる」んだそうだ。
「でも良かったよね みんな無事で」と私が言ったら
「そう言えばM子ってさ N島(息子の親友)にコイツ(息子)のどこがいいのって聞かれて何て答えたと思う」と聞く
「地震なんかにあっても 死ななそうなところって答えたんだぜ~ ナンなんだよな、その答え」
息子は不満そうだったが、私はM子はコトの本質を知ってるって思ったね。「死なないで帰ってきてくれる」って言うのは恋人として何より大切な要素ではないか? 「永遠の0」のテーマもそれじゃないかと思う。
そして夫も今日の夜、疲れた顔ながら無事に帰って来た。
「エレベーターは止まるは、パニっくる人は多いはエライ騒ぎだった。まあ停電がなくてよかった」だそうだ。
一番最初の地震の時の様子を聞いてみたら、ちょうど広い玄関のロビーに居たところだったらしい。
「これは大きいって思ったから みなさん椅子にもぐるか手すりにつかまってしゃがんでくださいって言って自分も手すりを掴んだんだよな」
「そしたらおばあさんが乗った車椅子がストップできなくて暴走して行くからさ 右手で手すりを掴んだままとっさにそれを左手で掴んでさ ひっぱりっこ状態だったんだよな」
腰を落として車椅子と手すりを掴んだその姿を私の前でやってみせる。
「それがなかなか揺れが収まらなかったろう? 必死で車椅子を押さえながら なんか背中が重いなって思ったら 背中に婆さんがしがみついてるし 足元には座りこんだもう一人の婆さんが俺の脚をつかんでたんだぜ~」
「あなたに張り付いてたら助かるって思ったんじゃないの」 不謹慎だが、その様子を頭に浮かべるとつい笑ってしまった。
「だけどさ~ 俺としたら グッジョブだと思ったけど それ見てたやつら(仕事仲間の女性たち)が後で笑う笑う」
「もう OOが車椅子掴んで おばあちゃんにしがみつかれていた姿思い出すと・・・とかって言いやがって」
とにかくオットの奮闘?もあって 職員や訪れていた人全員無事だったらしい。
その後も色々あったもののどうにか納めて帰って来た夫。
やはり帰ってきてくれて良かった。
その後TVやインターネットで被災された方々の様子が映されて胸が痛む。
大切な家、大切な営み、大切な人をなくされた人も多いと思う。
さっきもインタビューされた人が 「心配だけど生きてられただけでよかった」とおっしゃっていた。
本当にそう思って明日を迎えてくださいますように。
あなたが生きていてくれて良かったと思う人はきっといるはずだから。
家族は全部バラバラな場所に居たのである。
娘は免許合宿中(揺れたけど大丈夫だったそうだ)
夫は前日山形出張だったので午前中は休んで職場に着いて会議が終わり廊下を歩いていたところに地震に遭遇したらしい。その後職場に泊まり現場指揮。
息子は有給休暇をとって我が家の車に乗って いつものスポーツの大会に行っていた。いつも「富士」の方と言うので山だと思っていたら実は浜辺で試合していたらしい。
沖の方に あきらかに普段と違う波が見えたので慌てて山の方に逃げたらしい。
ということで私は昨夜は一人、なかなか繋がらない電話やメールに苛立ちながらやっと家族や実家、姑などの無事を確認して、強い余震が何度も来るし、災害メールのおどかすような着信音にビビリながら、二階のベッドで寝る気にならずにふとんをリヴィングに持ってきて犬と一緒に一晩ソファーで過ごした。
NHKをつけっぱなしにしてずっと地震の被害状況を見ていたが、名取川河口周辺の津波被害の映像を見てから あまりの事に力が抜けて何もする気にならなくなってしまった。
家が、畑が、道路が・・・ 人間の積み上げてきた営みの結果がたった一瞬で押し寄せてきた波に飲み込まれ、かき回されて あっというまに海の藻屑になってしまった映像。
「ありえないよね」「こんなこと ホントに起こっちゃいけないよね」と心中でつぶやきながらその時自分ができたことは その場面を見つめることだけだった。
昨夜から また今朝になってから 今度は友人たちからお見舞いメールが届いたりして、それぞれの状況がわかった。
東京ビッグサイトから3時間かけて事務所に帰って来たNちゃん。
ちょうど最寄の駅についた時に地震にあい あわてて家に入ってみたら姑さんがトイレで震えていたという舞台友N
4時間半かけて家に歩いてきた昼行灯夫(舗道は歩く人であふれていて東京マラソン時のような混雑だったらしい)
昼頃 無事に息子が帰って来た。東名の上りは空いていたそうだ。
「やっぱりかなり揺れたけどグランドだったから何かが落ちてくるわけじゃないけど一応試合が中断になったんだよな。その時に携帯見たら東北がすごい被害みたいだったし、車のTVつけたら津波の映像と警報やっててさ、この辺もヤバイってんでみんなに知らせて車で山の方へ逃げたんだよ」
一方彼女のM子も昨日は汐留から三時間半かけて歩いて帰って来たそうだ。
「疲れて寝てるらしいから これから行ってやる」んだそうだ。
「でも良かったよね みんな無事で」と私が言ったら
「そう言えばM子ってさ N島(息子の親友)にコイツ(息子)のどこがいいのって聞かれて何て答えたと思う」と聞く
「地震なんかにあっても 死ななそうなところって答えたんだぜ~ ナンなんだよな、その答え」
息子は不満そうだったが、私はM子はコトの本質を知ってるって思ったね。「死なないで帰ってきてくれる」って言うのは恋人として何より大切な要素ではないか? 「永遠の0」のテーマもそれじゃないかと思う。
そして夫も今日の夜、疲れた顔ながら無事に帰って来た。
「エレベーターは止まるは、パニっくる人は多いはエライ騒ぎだった。まあ停電がなくてよかった」だそうだ。
一番最初の地震の時の様子を聞いてみたら、ちょうど広い玄関のロビーに居たところだったらしい。
「これは大きいって思ったから みなさん椅子にもぐるか手すりにつかまってしゃがんでくださいって言って自分も手すりを掴んだんだよな」
「そしたらおばあさんが乗った車椅子がストップできなくて暴走して行くからさ 右手で手すりを掴んだままとっさにそれを左手で掴んでさ ひっぱりっこ状態だったんだよな」
腰を落として車椅子と手すりを掴んだその姿を私の前でやってみせる。
「それがなかなか揺れが収まらなかったろう? 必死で車椅子を押さえながら なんか背中が重いなって思ったら 背中に婆さんがしがみついてるし 足元には座りこんだもう一人の婆さんが俺の脚をつかんでたんだぜ~」
「あなたに張り付いてたら助かるって思ったんじゃないの」 不謹慎だが、その様子を頭に浮かべるとつい笑ってしまった。
「だけどさ~ 俺としたら グッジョブだと思ったけど それ見てたやつら(仕事仲間の女性たち)が後で笑う笑う」
「もう OOが車椅子掴んで おばあちゃんにしがみつかれていた姿思い出すと・・・とかって言いやがって」
とにかくオットの奮闘?もあって 職員や訪れていた人全員無事だったらしい。
その後も色々あったもののどうにか納めて帰って来た夫。
やはり帰ってきてくれて良かった。
その後TVやインターネットで被災された方々の様子が映されて胸が痛む。
大切な家、大切な営み、大切な人をなくされた人も多いと思う。
さっきもインタビューされた人が 「心配だけど生きてられただけでよかった」とおっしゃっていた。
本当にそう思って明日を迎えてくださいますように。
あなたが生きていてくれて良かったと思う人はきっといるはずだから。