ときぶーの時間

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帰還困難!に。

2012-10-18 03:33:22 | 日記
NO-254
一昨日の夜、会津若松市に避難した友人から電話が入り「富岡町は5年帰れなくなったよ!16日の新聞に載った」と友人は言った。

そして昨日、義母はがっくりしているのではないか?と心配し電話を入れ確認した。富岡町も避難区域を解除するかしないか二転三転したが、この発表で決定しただろう。

ふと頭をよぎったのは5年先の想像がつかない事と、これからの5年は長いと感じた事に、松村が面倒をみている牛たちの事を思い描いてみた。そして5年も避難していたら県外避難者は、そこで新しい生活環境を作り帰る人は少なくなるのだろうと。。。。


強制避難区域富岡町の松村の柵の元気な牛たち9月撮影。

僕はがっかりすることもなく、どこか諦めの気持ちを持っている自分を初めて客観的に見た。今までは不安でたまらなかったのに、政治の悪さも手伝ってか?ころころ変わる復興政策に嫌気がさしていた。

それでも先が見えないのは変わりない。今日はいわき市泉玉露仮設住宅に避難している佐藤紫草子さんの自費出版詩集「原発難民の詩」から原発難民を全国のみなさんに紹介させていただきます。

仕事が ありますよ
お金を たくさんあげますよ

甘い言葉にのせられて
自分の墓穴を掘るために

夢中になって働いてきて
原発景気をつくった
あの頃・・・・・

人間が年を取ると同じように
機械も年を取るということを
考えもしなかった
技術者たち!
ましてや
大地震、大津波に
襲われるとは・・・・・

地震国であり
火山国であるという
基本的なことを
忘れてしまった国の末路か

私たちは
どこまで逃げれば
いいのだろうか
追いかけてくる放射能
行く手を阻む線量

見えない恐怖!
匂わないもどかしさ!
聞こえない焦立たしさ!

私たちは安住の地を求めて
どこまで
いつまでさすらうのだろう

朝日新聞出版から出版された詩集で1,050円です。私たちは安住の地を求めて どこまで いつまでさすらうのだろうの3行に共感しました。僕と同じように帰る家を失った16万人の避難者の不安はここにあるのだと思います。

これは大人も子供も一緒です。昨日の知人は「5年帰れないというけど、5年後に返れる保証はあるのか?ひょっとしたら5年後にまだ帰れませんって言われる可能性もあるだろう?」と僕に言いました。

僕は言葉少なに「うん。」と・・・これが原発難民の一人である昨日の僕でした。

いわき市の佐藤紫草子さん、「原発難民」をお断りもせずに紹介させて頂いたことをお許し下さい。











コメント (2)
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