ときぶーの時間

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人のいない町。

2013-06-15 06:33:58 | 日記
NO379
昨日は、写真の編集に追われた。まだまだ時間はあるのだが、やれる時にやっておかないと後で苦しくなるからやるしかない。

来月の写真展は被災地で動物を助ける松ちゃんでなく、震災と原発事故から再生を図る今の被災地の町の様子が知りたいというオファーを受け、それなりに撮って来てはみたものの気乗りがしない。

復興してる感じが全くしない写真ばかりなんだ。もちろん復興なんてしてないけど、人だって除染作業員と東電関係者しかいないし、無人の町の写真しかない。


先週、朝早く行った時に撮った高速道路の広野ICの降口。除染作業員さんや東電関係の方の車で午前7時でこの渋滞でした。


駅前通りから国道6号線と交差する富岡町の月の下交差点付近。人も動物も住んでいない故郷富岡町。浜通り特有の靄がかかってます。


月の下交差点を直進して中央商店街の写真。地震だけなら簡単ではなかったと思うけど復興していたと思う。

こんな無人の町の写真を見てみんなは何を思うのだろう?もっとも津波被害で無残な姿をさらけ出している公共の建物はの写真は展示するけど、なんとも気持ちが乗らないのは事実である。

それでも今の町の姿や被災者の今をみなさんに知って頂くのは大事な事だから、頑張ってやるしかない。


国道以外の山の中でもどこでもこんな放射能汚染物を入れた袋の山を見る。隣町の風景だが、みなさんもその膨大な量に驚くと思います。


作業をしている人は感覚が無くなっているんじゃないかな。僕も最初に見たときに僕も大きなショックを受けたが、今は見慣れてしまった。

2週間前に松ちゃんとなぜか富岡駅に車を走らせた時に、どこかのマイクロバスが団体さん御一行様を駅で下ろし、その御一行様が津波被害に遭った駅前の無残な姿の家々を撮り出した。



松ちゃんが運転してきた人に「何してるの?」と聞いたら、「東日本大震災の現実の姿を見てもらうために連れて来ました」と。バスに書かれていた名が○○財団。

バスから降りてきたおばちゃんたちは壊れた人の家々を携帯で撮り始め、中にははしゃいで写真を撮っていた人がいてムッときた。

こういう人は入って来ないでくれ!駅前の人も今回の津波でお亡くなりになった人がいるんだ!見世物じゃない!と僕はぶつけるように松ちゃんにだけ言った。


一頭一頭真剣に牛の健康状態を見る松ちゃん。

やさしい松ちゃんは僕の気持ちを察してか?はしゃぎながら写真を撮っている人に「おばちゃん、ここは放射能があって被曝するから早く帰った方がいいよ」と言った。

何かなぁ~。気持ちが落ち込むよ。はしゃいだおばちゃんたちが悪いんじゃないのは分かっているが・・・気を取り直して今日もがんばっぺ!







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