アンティーク青葉2021

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独立したグッズなど存在しない

2022-09-11 18:08:38 | 日記
かすかな美とはるかな美。
fbに京都の芸姑さんとあちこちしかも一見さんおことわり含むに行かれているすごいさりげないページがある。
邪馬台国レベルの生活をしている私には驚嘆の別世界だ。
京都大学には、学力もあるが、はいってついて行けなくなるのではないかという恐れから、敬遠策をとったが、やはり京都は、アラブの石油王レベルで遊ぶのがいい。
古都は人を引き付ける。
が、金がかかる。
芸姑さんとか、ロシアなら、ボリショイバレエのレベルだ。
京都そのものが、インターナショナルな価値になっている。
芸姑さんも、京都周辺の優れた女性が志願しているのだろう。
私は歴史をやってきたが、今の世は、社会史的に見れば、族の解体、真の個人史への時代であろう。

都会は、いつも人を引き付ける。
東京をはじめとした都会は、まずもって大学がずらりとあり、地方の優秀な若者が集中する。
私のように、九州の田舎から、わざわざ東北の仙台に行って、根暗生活をするのは珍しいらしい。
挙げ句のはてに、結婚もせず、歴史にはまってしまい、還暦を迎えようとしている。
といっても、最近の若い世代のある割合のように、生涯結婚するつもりはない、というわけだったのではない。

最近、中国古代の鏡、つまり青銅鏡に興味をもっている。
 
日本史がまだ邪馬台国の時代、中国は後漢が崩壊し、魏呉蜀の三国時代。
中国に朝貢した倭の王は、大量の鏡を持ち帰ってきた。
鏡は、なおすには収納スペースをとらず、重いので、船底に並べれば舟も安定する。

ここから日にちがかわる。
古代鏡の研究に行き詰まった私は、メルカリで遊んでいる最中に、ふと古代瓦に行き当たった。
昨日英女王エリザベス2世が亡くなった。
大英帝国を体現した最後の女王だ。
彼女なしでは、私のイギリスアンティークも成り立たなかった。
偉大なる大英帝国の残照が、消えていくようだ。
私の父母は、最近まで比較的健在であったが、この数年間、やはりきびしい。
ヒトラーもガンジーも知っているのだから、そうかもしれない。

ところで、古代瓦にひかれる。
なんか、私は古代の素直さにひかれる。
古代は、平和な時代だったわけではない、と思う。
豪族たちの、生存競争、貴族間の権力争いが、歴史書を観ると、繰り広げられるようだ。
それは、中国の文化や制度を日本なりに採り入れて行こうという、かなり真剣な努力と苦闘のなかで、進んで行く。
どうも遅くとも大和朝廷から、日本という熱帯性低気圧、あるいは台風の目のようなものが出来て、その中心部に雲が巻き込まれて行くようだ。つまり、湧き上がった雲が、否応なくその中心部に引き込まれていく。
そうして、朝鮮や中国の文化を掴みながら、日本という独自の基盤が形成されていく。

さて、明治維新から日本は、西欧文化を短期間で必死に採り入れて、国威の発揚を目指した。
しかし、やはり無理があったのか、大日本帝国は、ぶっ潰れ、平和国家になった。

だがしかし、今の日本は、ある意味で大化の改新以来の曲がり角に立っている。
生産力の低下という意味では、日本が初めて体験する長期的危機だ。
農業は、投下資本に対する利潤が失われ久しい。
田植えをしていた人たちによって支えられてきた日本の製造業。
ハイテク化、ソフト化、グローバル化のなかで、ガラパゴスに走り、迷路にはまりこんだ日本。
そこに出口はあるのか。
今回の危機は、まず解決の道筋がまるで見えていないことがある。
さらに、重要なのは、日本がはじめて解体するのではないかと云うことがあるのではないかと思う。

若者が危ない。
若者の未来が暗い。
当然そうなると、皆の未来は暗い。
原始的体力は、国家の基盤だ。
そう云う面では、明治国家は、精強なる基盤があった。
昭和恐慌による欠食児童の増加は、大日本帝国にとっての脅威であった。
戦後の農地改革が、一気に広範に進んだ事も頷ける。






勾玉

2022-09-06 23:53:42 | 日記
60歳からもうすぐ、61歳へ。
還暦だ。
仕事では定年を迎え、今は何もしていないが、来年度からは、軽く働きたい。
おそらく、まだまだ生きるのだろうから、何かテーマを持ちたいと思った。
お安く、気候に左右されないもの。
地理的に、九州、吉野ヶ里遺跡のある筑紫平野のただ中の佐賀平野だ。
古代史しかない。
この夏、時間があったので、メルカリで中古本を買って読んでた。
歴史が仕事だったので、どうも歴史書ばかりになる。
どうも今の時代は庶民がいじめられている。
ごみ屋敷と片付けが、私の運動だが、合間に寝ころんで私はそう思った。
18歳から、歴史を始め、あとはそんな感じでここまで来た私だが、日本古代史の成果に出会い、これからは、日本古代史をテーマにしようと思った。

勾玉は古代日本の最高の装身具だ。
勾玉が現しているのは、曲がっているが、清く明るく直きこころ。

台風が去って、空気が透明になって来ている。
音が澄んできた空気を伝わり、心臓に響く。
金属性の響きのようだ。
小さい秋見つけた、と言うように、心が、秋を見つけている。
お金が無くとも、季節はやってくる。
心の中に。

途切れてしまった歴史をなんのために学ぶのか。
それは自分のためなのだろうが、歴史も宗教も
自分一人で完結しているわけではない。
どんなに孤独でも、ひとりでは生きられない。
そもそも、なんのために生まれたかがわからない。
いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや。

孤独から逃げようとすればするほど人生に追い詰められていく。

自分の歴史を書いていく。
むろん、未来のことはわからないが。

私は、年金支給まであと5年もあるので当然だが、今の日本は、老齢になると超緊縮財政になる。
だから、若いうちに目標を持つことは重要だ。

私は、今後、日本古代史を学ぶことをライフワークとしたい。
重要なことは、お金のかからないことだ。
古本だけですむ。
九州北部は、古代史の宝庫だ。
装飾古墳も見学に行ける。
温泉もたくさんある。

東日本の軍事にたいして西日本の文化。
鎌倉、江戸幕府は、東日本に基盤を置くが、古代日本つまり、大和朝廷の基盤は、西日本だった。

いろいろなことを考えると、ここで古代史をすることは、おもしろい。
天武朝は、東国の力をかりて成立したが、しだいに西国の風土に飲み込まれていくなかで、やがて途絶える。
それは、律令、都城整備という、極めて組織的思考で動く時代から、それを、なしとげいかに日本的に運用していくかの課題を残すなかで、細ってついえた王朝の物語であろう。






台風接近

2022-09-04 23:54:35 | 日記
今日は、蒸し暑いというか、湿度が凄い1日だった。
台風が接近している。
その雲が九州にすでにかかっている。
暇人なわたしは、古伊万里を観てなにか考え事をとりとめもなくしている。
まず、ごみ屋敷対策は、ベランダを片付ける。
居間には物が集まって来るので、まずベランダだ。

しかし、蒸し暑い夜だ。
なにもする気がおきない。
ごみ屋敷対策も明日に順延だ。
秋が深まる中でしよう。

今日は古伊万里の皿を枕元で観ていた。
残されたものを大切に観ていよう。

ユーチューブでNHKスペシャル『孤独死』というのを観ていたが、
今の私は孤独でも生きるのが、現状だ。
実際、今の社会は、ひとりひとりにかまっておられないくらいに、高速で動いている。
今までの社会感覚では時代に追いつけなくなって来ている。
コロナ禍、円安、戦争、養育費、住宅ローン、
社会不安定、これらが台風の渦巻きのように、
日本に、長期的に居座っている。

この先、天候が大雨になるのか、曇りのままずっと続くのか、晴れるのか、誰にも分からない。

小林秀雄は、読書をする人は自由な時間を持っている、といったが、私は今や小林秀雄が難しくて分からない。
日本史の本ばかり読んでいる。
しかし、日本の明日どころか、自分の明日も分からない。
しかし、歴史が楽しいのはなぜだろう。

ともかく、涼しくならないと片付けが止まる。
こんなところにも地球温暖化の影響が出ている。




雑貨屋の夢

2022-09-03 23:03:32 | 日記
骨董屋兼雑貨屋をやりたいと思っていた。
しかし、田舎であることや、とりわけコロナ禍と、その及ぼす生活様式の引きこもり化、さらに円安、戦争による不況の長期化と深刻化により、あっさり放棄。
おまけに、失業してしまい、代わりに掃除と片付けをすることになった。
秋や冬、つまり、高温多湿の夏が終われば、片付けの季節。
扶養家族もない自分なので、この物とごみ屋敷をマイペースで片付けよう。
業者にお願いしたら、すごい金額になるだろう。
まず、今日は、車の中の物とごみを半分ほど部屋に持ち帰り、部屋の中が洪水化。
キッチンへの通路が塞がれた。
せっかく最近、キッチンに入れるようになったのに残念だ。
まあ、キッチンも車のごみも、まず居間に集まってくるので、居間は結構洪水状態。
パキスタンの洪水の原因が、氷河湖の決壊にあるのと同じ原理。
今日は車の中から清朝光緒帝時代のよい小壺を見つけた。
もちろん、私には中国美術というものはわからないが。
ついでに、私には、骨董というものが、ほとんどすべてわからなくなった。
わかっているものは、思い出のなかにあるもの数点。
ここ数年では、鍋島焼の鉢一点。
これは、佐賀人である自分の感性の源流として大切にしている。
『葉隠』の世界だ。
こうして、20年近くにおよぶ骨董の旅も終了した。
後は、来年度仕事ないかな、家賃と固定費稼ぎたい。
あと、なにか語りたい。
骨董も思い切って、いくらか処分した。
元々、骨董への出費は、家族のない一人暮らしは、宴会でも話がないから、子供一人分の養育費と思って集めていた。
途中、骨董屋が老齢で死んでしまうなどのことなどがあったが、よく続いた。
また、気づいてみると、世の中は、超少子化社会になっており、さらにコロナ禍で、養育や、また進学したら大学院時代で、大変だ。
さらに、英語など、リスニング、スピーキングテストで、相当経済力のある家庭でないと、まず出発点にすら立てない。
しかも、今の日本社会、社会人になったら、ほんとに競争社会、孤独にさらされる。
私は、一応60歳で定年退職、それから、理由があって失業中なのだが。
それにしても、物とごみが多い。
もし、失業していなければ、大変なことに確実になっていたろう。

これからは、次の日。
車の中の整理を続けたら、さらにごみが大量で、居間がさらに洪水状態に。
しかし、今日は、朝から糖尿病治療で病院に行き2時間も待った。
台風の影響を受けやすい九州だから、雨も降った。
今回の台風が、北上してきている。
私の実家は大丈夫だろうか。

などと、くだくだ書いてきたが、どうも解決つかずのことがある。

それは、大阪で起きた生命保険及び遺産合計2億5000万の詐欺事件のことだ。養子縁組届けとか、どうも容疑者は偽造したらしい。
国民の注目を集めたこの殺人事件は、しかし、容疑者が拘置所で自殺したことで、法の裁きを受けることがなくなった。
大学ではアメフトとかやってきた容疑者は、いったい高額な教育費を使ってなにを学んできたのか。
都心の高級マンションに住み、ランボルギーニを購入するとか、漫画レベルの思考の持ち主だからこそ、反省し、もっと底深い世界に辿り着いてもらわないと、被害者も浮かばれない。

私は私で、古伊万里を、つうじてなにか、
底深いものを感じている。
もちろん、大半の陶磁器は、修理したものであるが。
ただ、もっと底深いものを、いつも感じる。

トレンドドラマは、上流階級に皆が参加できるように思わせる。
しかし、今は階級社会、階層の循環は、ほぼ止まってしまった。
循環の動力である進学は、コロナ禍、円安による物価高騰、などによる不況で、経済的困難が立ち塞がる。
しかも、こんな時に、英語では紙で出来るゆえに経済力に左右されにくいライティングから、
都市部、経済力に左右されやすいリスニング、スピーキングに。

残された道は、デカルトの「我思うゆえに我在り」のように、哲学的道しかないのか。

今の子供は、安定した未来像を描くことができないのではないか。
そういう私は、若い時間を東北で過ごせて幸せだったと思う。

私は現在も一人。
ハムスターと毎日を過ごしている。