昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

今度は書く気が起きない。といいつつ書評の一部を記載。

2014-04-12 23:27:31 | 読書
平日の仕事に全力を尽くしていて、ストレスが溜まると仕事以外の文章を書きたくなるけれど、週末になると、疲労蓄積で長文章を書く作業が億劫になる。
そんなわけで、活字欲は専ら読書で発散している。最近は中西準子先生の「原発事故と放射線のリスク学」をちょぼちょぼ読み進め、2/3くらい読み終わったところ。
あとでまとめて書評するつもりだけど、中西先生の特徴というか感心する点は2つ。
一つは「学者目線で書かない」こと。ここまで読んでいて、立花隆の科学系ノンフィクション本を読んでいるような気分になる。
そのくらい「大衆目線」「素人目線」で書かれている。しかも多分、御本人は計算でそうしているのではないと思う。
ある程度「分かりやすくして世間に届けたい」というのは、もうずっと変わらず抱いている思いだから、それがにじみ出るというのが理由の一つとは思うが、恐らく科学的な問題について、ここまで打算無く謙虚に思考を進められること自体が独特の個性なのだと感じる。
もう一つは、自分の関心領域に寄せた話になるが「ヒトが理解するとはどういうことか」を、研究の中に組み込んでいる。これは哲学の領域といってよく、中西先生は、科学で社会的問題に切り込むという前人未到の研究人生を切り開いて来た人だから、そういうことを自然に体現されている。「自分が理解する」ことと「他者に理解してもらう」ということ、さらにはリスク論というのは要するにある種の社会的合意を設定するためのファクトなり判断材料なりを提供するものだから、自然と社会学領域の目線も入らざるを得ない。それらをひっくるめて「ヒト集団全体が、ある問題をどのように理解し、対処していくか」そのものがテーマになっている。
一般向け科学書には、あまりこういうメタ的な視点はない。ここが面白い。
なんだか勢いに任せて、6割くらいの感想を書いてしまった。疲れたので続きはまた次回記事で。




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