躾け

　昨日の話の続きになりますが、お菓子などを担当してる人がブツブツ怒ってました。
「どうしました？」と訊ねると
「これ～」と言って差し出したのは、通称「玩具菓子」と呼ばれるお菓子の箱です。　ピンと来ました。
「あ～小さな子供さんが片っ端から、開けたんでしょう？」と聞くと
「そうなのよ～まったくもう～」とプンプンです。

　玩具菓子は、お菓子などは形だけです。　流行のキャラクターのフィギアやアクセサリーなどが主です。値段はお高くて３００円～５００円もします。

「まだ、何にも解らないような小さな子が全部開けたのよ・・・」
「それじゃあ、捕まえる訳にもいきませんよね。」
「親の躾けよ！　ほったらかしにして見て無いんだから～ほんとに親が為ってないよ～」

　私は或る事件を思い出しました。以前の勤務先で、小学校の低学年の子が二人、万引きで捕まりました。
私は、その中の一人の顔と名前・連絡先・親の顔まで知っていました。　と言うのも、その子が幼稚園の頃の話なのですが・・・・・・

　その子とお母さんが来店し、こう言いました。
「シリーズの中で欲しいのが有るので、入荷したら置いておいて下さい。」
「申し訳けありません。此方も発注しても何が入って来るかは解りません。　必ずそのキャラクターが入って来る保証が有りませんから、お取り置きのご要望はお受け出来ない事になっております。」
「解りました。じゃあ、箱ごと買いますからそれなら良いでしょう？」
「それでも必ず入ってくるとは限りませんが宜しいでしょうか？」
「良いですよ。」
と言う事で、シリーズになっているキャラクターが入った玩具菓子を箱ごと注文されました。
　それまでも親子で来店する度に、子供さんの欲しがる玩具菓子を大量に買って行くお客様でした。

　そんな事で、欲しい物は何でも買って貰っていたせいでしょうか・・・・・
もう買って貰えない年齢になっても、我慢出来なくて万引きしたのです。
「親が悪い」と言ってしまえば、そうなのですが・・・・・・
親の愛情と躾が、せめぎ合う事件でした。






「アサリナ」です。　この子が「脅しても賺しても」全く咲く気配を見せなかった頑固もんです。





去年の今日
　USJで撮った、息子とのツーショット写真を載せてます。　勿論、お得意の「暈し」が入ってます。　実物の私とは全く違う事をお詫びしてま～す。




のち　去年