心を鎮めるために和朝食を調える

誰かの命を、暴力で奪ってはいけない。日常的に戦争が許されているから、自分もやる、という流れを止めなくてはならない、と私は思います。

ずっと繰り返される悲報に、自分の気持ちも引きずられる朝。いつもより、丁寧な気持ちで、走り出す朝の食卓を調えました。

○炊き立てご飯

○根菜、豚肉、きのこの、食べるおつゆ

○本もろこの山椒炊き（滋賀県）

○生卵

○小松菜の煮浸し、荒刻みわさびを添えて

○麦茶

よく噛んで、気持ちを鎮めよう、と思う朝です。動揺していては、他者に笑顔で向かうことはできないから（微笑）。

■根菜、豚肉、きのこの、食べるおつゆ

［作る］

1)鰹節と昆布の合わせ出汁を、濃い目にひく。深手の厚鍋に、出汁を移し、二本指先で塩ひとつまみ、味醂をさす。生姜をマッチ棒サイズに刻み、鍋に加える。

2)人参と牛蒡を、小ぶりの乱切りにし、鍋に加える。沸騰させ、アクを引きながら煮る。

3)玉葱は薄切り、豚ロースは食べよく切り分け、鍋に加え、日本酒をさす。丁寧にアクをひく。中火におとし、蓋をして、ことこと煮る。

4)椎茸は厚めの薄切りに。軸長なめこは石附を切り、さっと洗う。牛蒡と人参に、竹串がスッと刺さるようになれば、きのこ類を加える。火を入れる。

5)味を見て、塩加減、淡口醤油で風味を載せる。葱の青みを加える。

6)椀によそってから、えごま油、七味などをふる。

［忘れてはならないこと］

7月8日、もうすぐ昼と思う頃合いで、スマートフォンの防災アラームが鳴り響く。銃撃、心肺停止の言葉に、この国の未来に立ち込める闇に想いをはせる。

仕事中は私念を切り捨てる。夕刻、訃報に言葉がない。

彼がどんなにズルく立ち回り、法律に守られているように見えたとしても、殺害は違う！言葉を踏み潰す暴力はダメだ！

戦争が日常になる、現在の世界は間違っている。暴力で、人権を、命を奪う者を許してはならない。

何の力も持たない非力な私であっても、否！と言う灯火をかかげる。それこそが未来への私の責任。

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