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■イズカサゴの姿揚げ、旨味挽肉そぼろと青葱のっけ
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■イズカサゴの姿揚げ、旨味挽肉そぼろと青葱のっけ
美しいこと! 初夏の空に舞う燕のような、晴れやかな姿!
なるほど、大きな身を削いで、骨身の形を活かして、香ばしい香りを放つ器にも活かしたのか!
ふっくらした白身は、甘炊きしたそぼろを纏わせて、青葱をたっぷり。
そして、写真手前の胸びれの手元の筋腱は、パンっと揚げられて、しゃぶって、うまうま♪
ふっくら白身に、さらに旨味と香りをのっけて。贅沢な美味しさに、驚かされます。
夕刻、まだ外は明るい5時台に、シェフ独占状態の、贅沢な時間のお料理だと思うと。
特別な美味しさと共に、飲食店の胸のうちを思うと、心が痛みます。
お客様の喜ぶ笑顔を、励みにして、なさぬ努力を重ねる飲食店の苦境を、政治は我が事に思って欲しいと切望します。
キッチンの背後にいる、漁業、農業、肉類業、乳業、什器、クリーニング…。様々な職が繋がって、待っているのです。
外ごはんの『オモテナシ』は、オリンピックの『オモテナシ』以前に、取り戻したい、日常の願いであるのです。
お魚とお肉と、その旨汁に、一口分のご飯を混ぜてしまう、幸せ気分。美味しい始末、大好きです(笑)。
あ〜、ここにグラス一杯の紹興酒があったなら、拡がる旨味はさらに豊かになるだろう…。水の豊かなアジア、芦原瑞穂の国の幸せ、国境を越える料理の妙味を、伝えられることでしょう。
そして、心に闇が近づいて来るのです。感染症なのだから、非は問わないと知識は思うけれど。何処の感染源を叩けば、この不快な時間は終わるのか? 誰の、どんな行為のために続くのか?
疫学的な情報の足りなさが、言われなき怒りを掻き立てる。これに終止符を打てない国の有り様にため息をつきながら、明日になったら、自分は淡々と仕事しようと、思うのです。
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