徳丸パラダイス食堂のブログ

元はカレー屋のブログ。今はただのオッサンのブログ。
好き放題やっと書け〜る、のか!?

旅の小話EX…⑫山小屋あれこれ

2020-04-22 21:05:00 | アジアの旅日記
山の斜面側にある別棟のトイレには、強風の日なんかはロープをつかんでトイレまで行きます

(右がトイレ棟)
便器はあるが、それは斜面へ落ちるただの穴
なのでトイレの下の斜面は他の場所より草が茂っている♪
(今は世界遺産となり、トイレも充実したと聞いてます)

(こんな感じ♪)
本当に強風の日には全ての窓等に木の板をはめていき、しっかり打ち付けて閉じ籠って過ごす。

台風の時なんか、もう九州あたりで風は大分強くなり、接近すると屋根の音が凄まじい。一億個の小石が瞬間的に降り注ぐ感じ。

そうなると
ソーラーパワーだったウチの山小屋は、ろうそくの灯りのみで三日も皆んなと薄暗い中過ごしたりした。

ただ籠もって将棋さしてるだけで、
日給はもらえるからサイコー!

そんな台風等の強風の中、外に出てトイレへ行くんだからロープにつかまって行くのも冗談では無い。
まあまあ必死な笑えるコントの様

そんな天気の日が過ぎた後
布団を干したりする

百枚も二百枚もの布団を
そこいらの岩の上に広げて盛大に干すんだけど、
そんな場所で青空のもと、
干された暖かい布団に寝そべって
ウトウトと日向ぼっこしてると…

親方が缶ビールをくれた♪

そりゃあサイコーに美味いですよ!
(クルミとモモ)

仙人イヤ、仙犬タローの、下界を見おろす悟りを開いたお顔。
当時もう15歳くらいの老犬だったが、若い頃はフラッと出て行って遭難者を見つけ、山小屋まで連れて来る事もあったそう。
そんな逸話も何一つ不思議に聞こえない。この犬なら当然それくらいの事しただろう、としか思わない。
風格とは如何にして備わるものなのか、タローに聞いてみたいが、それこそ愚問と仙犬タローに諭されそう

奥の売店も建てたし、手前の軒も。石垣だって自分達で組む。

7,8月のシーズンだけ山に上がって、混雑した山にいたって山の事なんか何も分からないから。
なんて言ってくれる素敵な親方で、5月末から10月まで山の生活を楽しませてくれる。
他の小屋のオーナーにとっては無駄なオフシーズンのお給料もバイトに払い、山小屋生活を教えてくれた。
本当に良い山小屋。

親方。関さん

凄く温厚なのに、登山道をはずれてふざけていたりすると、烈火の様に怒る。落石が危ないからだ。
ワタシはそんな事も知らずにこの山小屋へ行ったのでした……

そして夜間の弾丸登山。
富士の山なんか一度も見ない、ただ御来光を見に来る、山なんか何とも思ってないナメた人達がどういったものか教えてくれた。
ここに行かなければ、どちらかというとそういう事をやりかねないワタシは、すっかり変わった。

高山病の症状の人には風船を膨らまさせていた。
高山病なのに風船を膨らますのはかなりキツイ。
しかし、吐いた分だけ自然と吸うから。というのが親方流。
モチロン酸素ボンベなんか一時の誤魔化しだからと一蹴する。

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