今回は、前回の関連。
前回は遺族に焦点をあてたものだったが、今回は階下の住人に焦点をあてる。
アパート二階の故人宅が極めて悲惨な状態であったことは前回記した通り。
悪臭は下の部屋にまで漏洩し、ウジもまた発生していた。
普通なら、そんな状態の部屋にいられるはずはない。
多くのケースでは大騒ぎしたうえ即座に部屋を出、ホテル・親戚宅・友人知人宅などに避難する。
しかし、この部屋の住人は違っていた。
住人は高齢の女性で、故人同様、もう長くこのアパートに暮していた。
女性は、悪臭やウジが発生して難儀していることを大家に伝えただけで、無用に騒ぐこともせず、どこかに避難するようなこともなかった。
そうして、遺体発見から特掃に着手するまで数日もの間が空いていたにもかかわらず、自室にとどまり続けていた。
大家は、この地域に何軒もアパートを持つちょっとした資産家。
そうはいっても、偉そうな態度をとることもなく、目下の私にも礼儀正しく接してくれた。
そんな大家は、下階の住人に、
「別のアパートに空室があるから、一時的にでもそこへ越したら?」
「かかる費用は私が負担するから」
と、一時避難をすすめた。
それでも住人は、
「しばらく我慢すれば悪臭もウジ・ハエもいなくなるわけだし・・・」
続きはこちら
前回は遺族に焦点をあてたものだったが、今回は階下の住人に焦点をあてる。
アパート二階の故人宅が極めて悲惨な状態であったことは前回記した通り。
悪臭は下の部屋にまで漏洩し、ウジもまた発生していた。
普通なら、そんな状態の部屋にいられるはずはない。
多くのケースでは大騒ぎしたうえ即座に部屋を出、ホテル・親戚宅・友人知人宅などに避難する。
しかし、この部屋の住人は違っていた。
住人は高齢の女性で、故人同様、もう長くこのアパートに暮していた。
女性は、悪臭やウジが発生して難儀していることを大家に伝えただけで、無用に騒ぐこともせず、どこかに避難するようなこともなかった。
そうして、遺体発見から特掃に着手するまで数日もの間が空いていたにもかかわらず、自室にとどまり続けていた。
大家は、この地域に何軒もアパートを持つちょっとした資産家。
そうはいっても、偉そうな態度をとることもなく、目下の私にも礼儀正しく接してくれた。
そんな大家は、下階の住人に、
「別のアパートに空室があるから、一時的にでもそこへ越したら?」
「かかる費用は私が負担するから」
と、一時避難をすすめた。
それでも住人は、
「しばらく我慢すれば悪臭もウジ・ハエもいなくなるわけだし・・・」
続きはこちら
数年前から時折思い出したように覗いていますw
今日は休みで、グダグダと布団の中で携帯を弄っていたところから久しぶりにやってきました。
今年になってからの記事を読んだところで、「チビ犬の話」が読みたくなり遡って読み返し、目頭に水を溜めつつトップに戻ると最新の記事が!
まさかのリアルタイムで嬉しくなりついついコメントを残させてもらいました。
実は私も今年の3月に、自分の弟であり兄貴であり友達であり、なにより自分の分身のように思っていた愛犬を亡くしており…
尚且つ、今の仕事が人の死(主に高齢者ですが…)に深く関わっている職種のため、勝手ながら隊長さんに自身を投影させながら読んだりしています。
他人事とは思えない隊長さんの人物像…
色々と重なるところも多く見てとれて、私の振り返りの場にもなっていて…
勝手な使い方ばかりで申し訳ありませんが、これからも時折寄らさせてもらいます。
私事ですが、7月から週末の夜に配達のアルバイトを始めました。昼間の事務職と違い新鮮な緊張感ではありますが老体には楽な仕事ではありません。
ただ一軒一軒の呼び鈴を押して、他人様の家をのぞく(お邪魔する?)と一人一人それぞれの時間や空間や環境が見え、あー世の中はこうして成り立っているのだなと思います。
秋の夜長ですね、隊長、読者の皆様に素敵な夜でありますように。
江戸川区の南の方から応援しています!
やりたいと思っているんですけど
いろいろ探しても見つからなくて...
こちらを伺うようになって、もう何年にもなります。
隊長の言葉に、救われてきました。
そして、それは今日もです。
わたしはわたしの命を生きていきます。