目黒区駒場に、昭和初期に建設された前田侯爵邸本邸。 旧加賀藩前田家16代当主が建てた壮麗な洋館です。
海外生活にも慣れていた当主が、加賀の建設材を用いて築かせた英国上流階級カントリーハウス風の邸宅。
大きなアーチ型の車寄せもチューダー様式と呼ばれたデザイン。
足掛け3年かけて修復・復元がなされ、この春から公開されています。 無料で、しかもガイドツアーが30分毎に詳しく解説してくれます。
側面のバルコニー側にも3連アーチ。
内装も当時のままを丁寧に復元されています。
1階は公的なスペース。 賓客をもてなすにふさわしい格調高い設えです。
邸内にいくつもある大理石のマントルピースも、それぞれデザインされています。
家族のための小食堂。
当時使われていた銀食器やカトラリーが飾られています。 こちらもやはり英国マッピン&ウェッブ社から取り寄せたものだったとか。
小食堂の窓から、渡り廊下で本館と繋がった和館が見えます。 洋と和の接点が面白い造りになっています。
屋敷の中央にある大階段。
侯爵の書斎。 ライティングデスクやソファーなども当時のものを置いているそうです。
夫妻の寝室の窓辺にある夫人のドレッサー
三女の部屋。 家具は置いてありませんがなんとなく可愛らしい雰囲気を感じる部屋です。
会議室。
他にも見応えある部分がたくさんあって、その頃の華族の暮らしぶりが想像できる素晴らしい復元だと思います。
また、洋館と繋がっている和館もまた美しい日本建築で・・・そちらは今度は庭園が紅葉する頃にゆっくり見て来ましょうかね・・・
(解説の内容は「百年名家」より。)
都内ではツツジ満開ですが、標高が少し高い箱根では満開にはあと1週間程な感じ。
湿性花園でも
まだ春先の風情。
この日は午後になって激しい雷雨。 土砂降りでやむなく乗り込んだタクシーの運転手さんが、2日前には雪も降ったと言っていました。 こんな年はこのまま夏も寒い日が多くなるとか。 さて、その通りになるのかどうか楽しみです。