都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
香港スタディツアー
イギリスの文化と中国の文化が混ざり合い、独自の進化を遂げている香港。
近年では「ハイハイ」を始めたら塾に通う、というくらい早期教育が盛んであり、
子どもたちは大学に入って良い職に就く事を目指して日夜受験勉強に励んでいます。
しかし、そのような環境下での弊害として低年齢の心の病などが社会問題となっています。
この状況を変えるべく、今香港では従来の塾ではない
子ども、あるいは親の学びが注目されていて、
その学びを支援する団体も、ここ2~3年で多く設立されています。
今回ツアーの実現に協力いただいた「香港日本児童教育専業協会」もそんな団体の一つ。
ですが、本気度が違います!
代表の「カレンさん」は香港の方で初めておもちゃコンサルタントを取得し、
その後香港でのおもちゃインストラクター養成講座開講の架け橋になった凄腕の女性です。
このスタディーツアーの主旨は
『おもちゃコンサルタントの「遊び」を届け、香港の児童教育を「学ぶ」』
内容たっぷりとなっていますので2回に分けてブログを掲載していきます!
まずは第一弾!「遊び」を届けた「香港おもちゃまつり」の様子をお伝えします。
会場はカトリック系の幼稚園。3歳~5歳までの子どもたちが通っており
自分が何をしたいか、自分や他人に対して親切にすること、を大切にしている園です。
土地の少ない香港。幼稚園も例外ではなく会場を3つに分けておもちゃまつりを行いました!
☆ツアー参加者によるブース1☆
「参加型!紙芝居」
演目のひとつ、『大きなかぶ』では子どもたちも一緒になって「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」
折り紙でつくる「吹きごま」
銀紙とビー玉で!「恐竜のたまご」
日本の小学生が描いた絵に色付けとオリジナルストーリを考える「ミニ絵本」
ふー!とすると色紙が舞う「びっくり風船」
プラスチックと紙コップを繋ぎ合わせて「クラッカー作り」!
☆おもちゃコンサルタント養成講座でも講師を務める山口先生のブース2☆
☆当館スタッフ、人材育成部の岡田によるブース3☆
紙芝居と岡田のおもちゃ遊び以外は通訳無し!
しかしさすがはトイコン(おもちゃコンサルタント)
親子を自分たちのペースに巻き込んで、どのブースも笑顔でいっぱい!
「楽しさ」は言葉の壁をあっという間に超えていきました。
おまつりの後は副園長から施設の案内や
幼稚園の先生方とのちょっとした交流会もありました。
作り方を伝える場面も
園の先生たちからは講師がとっても楽しそうにしている姿が印象的だったそうです。
確かに皆さん子どもに負けないくらいの笑顔でした!
おもちゃを作る様子や紙芝居を楽しむ姿は東京おもちゃ美術館で見られる光景と違いはなく、
保護者の方が積極的に参加する様子に驚きました。
この園では親子での交流を大切にしており年間で何度も親子でのイベントを行っているそうです。
ツアー参加者の手作りおもちゃのノウハウと遊び力が園に根付いたら素敵ですね♪
たむたむ