tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

刑務所に体験入所

2012-12-01 16:59:30 | 雑感
あったら面白いと思った。「刑務所に体験入所」。

今読んでいる小説(…なのかエッセイなのか、今のところ判別がつかないのだが)に、
「刑務所服役中の男から女性作家に手紙が来る」という場面があって、
その手紙にある刑務所内の生活描写を読んでいたら、その描写自体は特段のことはなかったんだけど、
妙に想像が膨らんでしまい、中の生活を一度体験してみるのも面白そうだなと思った。
もしかしたら人生観も変わるかも知れない。

「体験」が大事なので、「お客様」扱いではなく、完全に「囚人」扱い。労役も課される。
さすがに本物の囚人と接触の機会があるのはまずいだろうから、ある程度エリアは分けられるだろう。
期間は5日から1週間くらい。
もちろん体験費用はばっちり取っていい。それは刑務所の健全な運営資金となる。

…でも思うんだよな。「案外、居心地いいもんだ」ってことになるんじゃないかって。

職も家もなく生き延びることに手いっぱいな人。
他者と距離を空けたがる引きこもり気味の人。
身にまみれる世間に「ささくれ」を感じがちな人。
いちいちのことに自己の意思を反映させて生きていくことに疲れてしまった他律的な人。
「孤独死」を恐れるあまり、誰かの「監視(看取り)の目」を望む人。
敢えて「自由」を奪われた境遇に身を置くことにより、「自由」を渇望できることに喜びを見出す人。
…そういう人たちにとっては、刑務所の環境って実は「理想郷」だったりするんじゃないかって。
まして、人権が不当に蹂躙されがちな、裏社会の「タコ部屋」とか「飯場」とは違い、
「公的な裏づけ」のある安心感まであるわけだから。

…そういう意味では、下手な「体験入所制度」はないほうがいいな。

今のように、謎は謎のまま、「臭い飯を食わされる、暗く冷たい場所」という
イメージのままにしておいたほうがいいのかも。
(でも、ホリエモンが出てきたら、相当詳細な内部事情が明らかになりそうだ。
 間違いなくテレビで喋ったり本を出したりするだろうし)

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