昨日始まったフジテレビの新番組「世界は言葉でできている」。
お題を自分なりに解いてみる。もちろん、出演者の回答を見る前に。
1-「総じて【 】は、すべて価値のないものである」(ニーチェ)
何か皮肉めいたことを言っているんだろうということは想像がつく。
【金で買えるもの】なんかはすぐに浮かぶ。
あるいは【誰もが欲しがるもの】とか。
だが、いかにも「警句のための警句」「箴言のための箴言」のようで、
自分の実感にすとんと落ちるところがない。
「言い切ってしまったもん勝ち」だとすれば、
「価値」という言葉を敢えて繰り返して、こんなところだろうか。
自分 「総じて【価値が計れるもの】は、すべて価値のないものである」
人の命も、自然の偉大さも、愛情や友情の深さも、
本当に大切なもの、本当に価値あるものは数値化することができない、
という意味で。
設楽統 【言葉で伝えられるもの】(76ポイント)
徳井義実 【あらゆる後悔】(72)
市川猿之助 【体裁が繕われたもの】(74)
又吉直樹 【類似品】(81)
Mummy-D 【ひとからもらえるもの】(51)
西村賢太 【小、中学時代の友人】(14)
設楽 【手に入れた物】(58)
ニーチェ 【値段のつくもの】(78)
出色の回答は西村賢太だろう。
他の回答者が「漠然とした概念」を答えとして挙げているのに、
(そしてそこに「逃げ込んで」いるのに)
ここまで個別具体的なことをズバッと言い切れてしまう。
大竹まことが「孤高に生きる、という彼の宣言」と言っているが、
まさにそうした立場に立つのを辞さないことこそが、作家の生き様なんだと思う。
キレイな回答にまとめようなんて思っていないのだ。
2-「【 】と思って生きてみなさい。いつかそれが正しいとわかる」(スティーブ・ジョブズ)
「意志あれば道通ず」みたいな、前向きな意味合いになるのだろう。
でも、できればそういう「模範解答」を忖度せずに、
自分が本当に腑に落ちる答えを出してみたいのだが…。
この問いは難しい。単なる「言葉の穴埋め問題」ではなく、
「あなたの人生の信念」そのものを問うているからだ。
フレーズを一から考えねばならない。
自分 「【自分の歩む道が進むべき道だ】と思って生きてみなさい。
いつかそれが正しいとわかる」
市川 【自分には必ず何か果たすべき役割がある】(85)
西村 【この際、一度死に損なった】(68)
設楽 【最後に自伝を書く】(60)
Mummy 【とりあえず、親のいうことは聞いとくか…】(81)
又吉 【生きている】(72)
徳井 【世界が間違っているんだ】(62)
設楽 【海外旅行をしている】(54)
ジョブズ 【毎日を人生最後の日だ】(91)
ジョブズの答えは、なるほどその通りだ。「いつかそれが正しいとわかる」。
死を見据えていた人ならではの、言葉の真実味がある。
3-「人生において大切なのは【 】であって、【 】ではない」(ゲーテ)
2つの【 】には対比する言葉が入るのだろう。
真っ先に思い浮かぶのは、【何を与えたか】/【何を得たか】。
でも、自分はそこまで徳が深くはない。
自分 「人生において大切なのは【どこをたどってきたか】であって、
【どこにたどり着いたか】ではない」
「飛行機や新幹線で目的地までひとっ飛び」という旅よりも、
目的地までの行程そのものを楽しむ旅をしたい。
人生もそういうものだろう、と。
設楽 【道のり】/【目的地】(82)
徳井 【伝えること】/【考え込むこと】(52)
西村 【絶望も畏れぬこと】/【絶望に慣れること】(78)
Mummy 【ただ生きていくこと】/【なぜ生きるのかを考えること】(66)
市川 【一緒にメシを食える仲間の数】/【携帯アドレスの登録件数】(68)
又吉 【迷い】/【悟り】(80)
設楽 【あなた】/【わたし】(18)
ゲーテ 【生きること】/【生きた結果】(78)
又吉の言葉が深いなあ。
お題を自分なりに解いてみる。もちろん、出演者の回答を見る前に。
1-「総じて【 】は、すべて価値のないものである」(ニーチェ)
何か皮肉めいたことを言っているんだろうということは想像がつく。
【金で買えるもの】なんかはすぐに浮かぶ。
あるいは【誰もが欲しがるもの】とか。
だが、いかにも「警句のための警句」「箴言のための箴言」のようで、
自分の実感にすとんと落ちるところがない。
「言い切ってしまったもん勝ち」だとすれば、
「価値」という言葉を敢えて繰り返して、こんなところだろうか。
自分 「総じて【価値が計れるもの】は、すべて価値のないものである」
人の命も、自然の偉大さも、愛情や友情の深さも、
本当に大切なもの、本当に価値あるものは数値化することができない、
という意味で。
設楽統 【言葉で伝えられるもの】(76ポイント)
徳井義実 【あらゆる後悔】(72)
市川猿之助 【体裁が繕われたもの】(74)
又吉直樹 【類似品】(81)
Mummy-D 【ひとからもらえるもの】(51)
西村賢太 【小、中学時代の友人】(14)
設楽 【手に入れた物】(58)
ニーチェ 【値段のつくもの】(78)
出色の回答は西村賢太だろう。
他の回答者が「漠然とした概念」を答えとして挙げているのに、
(そしてそこに「逃げ込んで」いるのに)
ここまで個別具体的なことをズバッと言い切れてしまう。
大竹まことが「孤高に生きる、という彼の宣言」と言っているが、
まさにそうした立場に立つのを辞さないことこそが、作家の生き様なんだと思う。
キレイな回答にまとめようなんて思っていないのだ。
2-「【 】と思って生きてみなさい。いつかそれが正しいとわかる」(スティーブ・ジョブズ)
「意志あれば道通ず」みたいな、前向きな意味合いになるのだろう。
でも、できればそういう「模範解答」を忖度せずに、
自分が本当に腑に落ちる答えを出してみたいのだが…。
この問いは難しい。単なる「言葉の穴埋め問題」ではなく、
「あなたの人生の信念」そのものを問うているからだ。
フレーズを一から考えねばならない。
自分 「【自分の歩む道が進むべき道だ】と思って生きてみなさい。
いつかそれが正しいとわかる」
市川 【自分には必ず何か果たすべき役割がある】(85)
西村 【この際、一度死に損なった】(68)
設楽 【最後に自伝を書く】(60)
Mummy 【とりあえず、親のいうことは聞いとくか…】(81)
又吉 【生きている】(72)
徳井 【世界が間違っているんだ】(62)
設楽 【海外旅行をしている】(54)
ジョブズ 【毎日を人生最後の日だ】(91)
ジョブズの答えは、なるほどその通りだ。「いつかそれが正しいとわかる」。
死を見据えていた人ならではの、言葉の真実味がある。
3-「人生において大切なのは【 】であって、【 】ではない」(ゲーテ)
2つの【 】には対比する言葉が入るのだろう。
真っ先に思い浮かぶのは、【何を与えたか】/【何を得たか】。
でも、自分はそこまで徳が深くはない。
自分 「人生において大切なのは【どこをたどってきたか】であって、
【どこにたどり着いたか】ではない」
「飛行機や新幹線で目的地までひとっ飛び」という旅よりも、
目的地までの行程そのものを楽しむ旅をしたい。
人生もそういうものだろう、と。
設楽 【道のり】/【目的地】(82)
徳井 【伝えること】/【考え込むこと】(52)
西村 【絶望も畏れぬこと】/【絶望に慣れること】(78)
Mummy 【ただ生きていくこと】/【なぜ生きるのかを考えること】(66)
市川 【一緒にメシを食える仲間の数】/【携帯アドレスの登録件数】(68)
又吉 【迷い】/【悟り】(80)
設楽 【あなた】/【わたし】(18)
ゲーテ 【生きること】/【生きた結果】(78)
又吉の言葉が深いなあ。