メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

しあわせへのまわり道

2015年08月29日 | 映画
しあわせへのまわり道 を観た。

マンハッタンのアッパー・ウエストサイドで暮らす売れっ子書評家ウェンディ(パトリシア・クラークソン)の順風満帆の人生は突然あっけなく崩壊した。
長年連れ添った夫がすきま風の吹いた夫婦関係を見切り、浮気相手のもとへ去ってしまったのだ。
愛する本に囲まれるあまり、愛するひとに寄り添っていなかったと反省しても時は既に遅かった。
絶望のなか、車を運転できない現実に直面したウェンディは、インド人タクシー運転手ダルワーン(ベン・キングズレー)のレッスンを受けることに。
伝統を重んじる堅物の男性だが、宗教も文化も階級も対照的なダルワーンとの出逢いは、過去の想い出にしがみつくウェンディの心の針路を変え、未来に踏み出す勇気を与えてくれるのだった……。

って話。


僕の好きなイサベル・コイシェ監督作品。
「死ぬまでにしたい10のこと」は結構人間界の文化になったと思います。

わかり易い設定と大衆受けしそうなしっとりとした深みに満ちたいい映画でした。

ベン・キングズレーは結構好きな方の役者ですが、
こういう実力派を主演に据える監督の狙いは好きです。
売れっ子キャスティングで興行収入を狙う作品よりかは僕へのつかみはいいです。
インド人役でしたが、
インドの血が入ってるだけあってハマっていました。
ヒンディー語も話していました。

やはり脇役のイメージが強いパトリシア・クラークソンも主演でヒステリックなキャラでしたが良かったです。
欧米はこれくらいのおばさんにもベッドシーンやらせるのが凄いですよね。

切ないスタートからほんのりした起承転結からそれなりにみんなが前向きになる終盤。

お互い尊重しあっていて、ちょっと恋愛関係になりそうになる最後の
「あなたの誠実さは私の救いだからあなたの誘いは受けれない」
という深い大人の恋愛は大好きです。
とてもわかりますね。

自分も清楚な女性が好きなので、
そのキャラから外れるシーンは見たくないものね。

僕の好みは僕みたいな人を好きにならない人なんですよね、
というハイレベル過ぎる僕の美意識、と複雑過ぎるジレンマ。

この映画にはそれに近いものを感じました。


そんなわけで6点です。


死ぬまでにしたい10のことを見返したくなりました。

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