ワラライフ!! を観た。
キム兄こと木村祐一の第二作目の監督作品です。
サイトや予告編を観て全然惹かれなかったのですが、テーマは良さそうだなと観に行きました。
めっちゃいい映画でした。
(お話)
平凡な青年古川修一(村上純)は恋人の綾城まり(香椎由宇)とほのぼのと暮らしながら結婚後に暮らす部屋を探す日々。
そして週末には実家の引越し。
実家の引越しの話をきっかけに父古川肇(吉川晃司)や母古川慶子(鈴木杏樹)等家族の思い出や少年時代の記憶が蘇る。
そして部屋探しの最中に出会った不動産屋の営業マン小倉弘之(高岡蒼甫)は小学校の同級生で、ある事件が起きるまでは親友だった男だった。
(評価)
たんたんとした映画で序盤は正直
なんだろうこれは?
的な気分で観ていましたが、終盤には
ああ、もっとこの映画の空気に触れていたい
と思わせてくれた映画でした。
とにかく平凡なお話です。
いくつもの小さなエピソードが綴られますが、イチイチ平凡でとてもいいセンスだと思いました。
主役の修一もなんのスペシャルな要素も無く育ちも、暮らしも、性格も普通です。
その他の登場人物たちも変わり者と言われてもわざわざ映画化するレベルでもない。
ストーリーというストーリーもオチというオチも無いです。
でもなんだか胸がほんのり暖かくなる空気感です。
しずるの村上はあまり好きではなくて最初は偏見の目で観てましたが、いい感じの平凡さが出てて主演に納得でした。
高校生くらいから村上が演じてますがさすがに高校生には見えなかったです。
香椎由宇さんはとても好きな女優さんですが、演技もうまいし声もいいし素晴らしかったです。
劇中の役もいい人でした。
高岡蒼甫の孤独で遠慮した感じの演技はとてもリアルに感じました。
気まずくて疎遠になったかつての親友との再会の感じとしてはとてもリアルでした。
吉川晃司も最初は破天荒な役なのかな?と匂わされましたがそんなに変わり者でもありませんでした。
普通に優しい父を演じてました。
鈴木杏樹も優しい母で良かったです。
二人とも村上の両親役には若すぎましたが素晴らしかったです。
姉古川和恵役の田畑智子も可愛らしくていい演技でした。
くどいようですがとにかく日常的なエピソードが綴られます。
自分の記憶も蘇らせられるような素敵な映画です。
姉の日焼けをみんなで治す、姉とお年玉の額をごまかすシーン。
弟と自転車二人乗りしながら喧嘩してるシーン。
少し気になってた壁に張ったコードの一部が外れてるのを知らない間にまりがくっつけていたのに気付くシーン。
なんだかとてもいい感じでした。
冒頭で修一がまりととりとめも無く話してる、
人生は小さな喜びを集める事、みたいなベタなフレーズに最後はひどく納得させられました。
そんなわけで9点です。
映像的にもう少し高品質があればほぼ完璧に近い作品です。
さすが料理上手のキム兄だけあって絶妙な塩梅だなと思いました。
ジーンと優しい気持ちになる、元気をもらえる映画でした。
こういう映画僕は大好きです。
(ネタバレ)
引越しの最中、両親や家族との思い出が蘇る。
小学校時代、中学校時代、高校時代。
まりは小倉に紹介してもらった物件が気に入ったが修一の様子がおかしいことに気づいて、質問する。
修一は小学校時代小倉と親友だった。
ある日、小倉の母(YOU)が捕まえたネズミを殺して居るのを見たクラスメイトが小倉をイジメだす。
煽られた修一も一緒に小倉の弁当を捨てるという酷い行為をしてしまった。
それ以来疎遠になっていた。
まりに今からでも遅くないから謝ればとアドバイスされる。
修一は小倉に「覚えてる?」とお酒に誘う。
お互い気を使ってうまく話が出来ない。
帰り道転んでる小さい兄弟にかつての自分たち兄弟を重ねておんぶして送ってあげる。
その際に捻挫する。
再び小倉の家を訪ね話をする。
ようやく会話は弾みわだかまりも溶ける。
実家に帰省する修一。
なんとなく母親にプレゼントを買いたい気分になり帰り道に服を買う。
いつも頼まれて忘れる和菓子はその日も忘れたが、それを予想していたまりが母親に送っていた。
修一とまりは結婚して幸せに歳をとった。
キム兄こと木村祐一の第二作目の監督作品です。
サイトや予告編を観て全然惹かれなかったのですが、テーマは良さそうだなと観に行きました。
めっちゃいい映画でした。
(お話)
平凡な青年古川修一(村上純)は恋人の綾城まり(香椎由宇)とほのぼのと暮らしながら結婚後に暮らす部屋を探す日々。
そして週末には実家の引越し。
実家の引越しの話をきっかけに父古川肇(吉川晃司)や母古川慶子(鈴木杏樹)等家族の思い出や少年時代の記憶が蘇る。
そして部屋探しの最中に出会った不動産屋の営業マン小倉弘之(高岡蒼甫)は小学校の同級生で、ある事件が起きるまでは親友だった男だった。
(評価)
たんたんとした映画で序盤は正直
なんだろうこれは?
的な気分で観ていましたが、終盤には
ああ、もっとこの映画の空気に触れていたい
と思わせてくれた映画でした。
とにかく平凡なお話です。
いくつもの小さなエピソードが綴られますが、イチイチ平凡でとてもいいセンスだと思いました。
主役の修一もなんのスペシャルな要素も無く育ちも、暮らしも、性格も普通です。
その他の登場人物たちも変わり者と言われてもわざわざ映画化するレベルでもない。
ストーリーというストーリーもオチというオチも無いです。
でもなんだか胸がほんのり暖かくなる空気感です。
しずるの村上はあまり好きではなくて最初は偏見の目で観てましたが、いい感じの平凡さが出てて主演に納得でした。
高校生くらいから村上が演じてますがさすがに高校生には見えなかったです。
香椎由宇さんはとても好きな女優さんですが、演技もうまいし声もいいし素晴らしかったです。
劇中の役もいい人でした。
高岡蒼甫の孤独で遠慮した感じの演技はとてもリアルに感じました。
気まずくて疎遠になったかつての親友との再会の感じとしてはとてもリアルでした。
吉川晃司も最初は破天荒な役なのかな?と匂わされましたがそんなに変わり者でもありませんでした。
普通に優しい父を演じてました。
鈴木杏樹も優しい母で良かったです。
二人とも村上の両親役には若すぎましたが素晴らしかったです。
姉古川和恵役の田畑智子も可愛らしくていい演技でした。
くどいようですがとにかく日常的なエピソードが綴られます。
自分の記憶も蘇らせられるような素敵な映画です。
姉の日焼けをみんなで治す、姉とお年玉の額をごまかすシーン。
弟と自転車二人乗りしながら喧嘩してるシーン。
少し気になってた壁に張ったコードの一部が外れてるのを知らない間にまりがくっつけていたのに気付くシーン。
なんだかとてもいい感じでした。
冒頭で修一がまりととりとめも無く話してる、
人生は小さな喜びを集める事、みたいなベタなフレーズに最後はひどく納得させられました。
そんなわけで9点です。
映像的にもう少し高品質があればほぼ完璧に近い作品です。
さすが料理上手のキム兄だけあって絶妙な塩梅だなと思いました。
ジーンと優しい気持ちになる、元気をもらえる映画でした。
こういう映画僕は大好きです。
(ネタバレ)
引越しの最中、両親や家族との思い出が蘇る。
小学校時代、中学校時代、高校時代。
まりは小倉に紹介してもらった物件が気に入ったが修一の様子がおかしいことに気づいて、質問する。
修一は小学校時代小倉と親友だった。
ある日、小倉の母(YOU)が捕まえたネズミを殺して居るのを見たクラスメイトが小倉をイジメだす。
煽られた修一も一緒に小倉の弁当を捨てるという酷い行為をしてしまった。
それ以来疎遠になっていた。
まりに今からでも遅くないから謝ればとアドバイスされる。
修一は小倉に「覚えてる?」とお酒に誘う。
お互い気を使ってうまく話が出来ない。
帰り道転んでる小さい兄弟にかつての自分たち兄弟を重ねておんぶして送ってあげる。
その際に捻挫する。
再び小倉の家を訪ね話をする。
ようやく会話は弾みわだかまりも溶ける。
実家に帰省する修一。
なんとなく母親にプレゼントを買いたい気分になり帰り道に服を買う。
いつも頼まれて忘れる和菓子はその日も忘れたが、それを予想していたまりが母親に送っていた。
修一とまりは結婚して幸せに歳をとった。