独身貴族なので毎日訪れる晩飯を済ませるのは意外と面倒である。
少し郊外に住んでいるので、近所にはショボイラーメン屋とファミレスがあるだけである。
なのでそこのファミレスにはよくお世話になっている。
その日も面倒だったのでそのファミレスを尋ねた。
扉を開けてレジの前で店員さんの登場を待つ。
出入口に最も近い席では高校生位の男の子6人の集団が座ってドリンクバーでだべっていた。
少々混んでおり忙しかったようで、店員さんはデリカシー無く遠くから僕に向けて「何名様ですか?」と聞いてきた。
僕は人差し指を立ててひとりであることを伝える。
高校生の集団はその間会話が途切れていた。
「お好きな席へどうぞ」と言われたので適当な席へ腰をおろし、ふぅとため息をつく。
すると高校生の集団のひとりが
「俺ひとりで映画館とか行けない、牛丼屋ですらひとりで入れないもん」
「えー牛丼屋はひとりで余裕でしょー、映画は俺も無理だなー」
とよくあるひとりで〇〇できる、できない、〇〇する、しないトークが始まった。
いやいやいや、明らかに俺と店員さんのやり取りに感化されてますやん!
他人の会話に聞き耳を立てる習性がある僕は君らの会話が気になり、なんかごって気まずいやん。
セルフサービスの水を取りに行く際彼らのそばを通る時も気まずかったです。
彼らに敵意があるとは思えないけど、おざなりな彼らの不毛な会話の中で僕の存在は無意識に話のネタにされてしまったのである。
決して上手いことを言うことも無く、暫くそのテーマで会話は続いていた。
若人たちよ、俺から連想するでない。
さらに若人たちよ、僕は映画もファミレスも居酒屋も焼肉屋もビリヤードもカラオケもバッティングセンターもひとりで行くぞ!
君たちもいつかは孤独になるんだぞ。
覚悟しておきたまえ。
少し郊外に住んでいるので、近所にはショボイラーメン屋とファミレスがあるだけである。
なのでそこのファミレスにはよくお世話になっている。
その日も面倒だったのでそのファミレスを尋ねた。
扉を開けてレジの前で店員さんの登場を待つ。
出入口に最も近い席では高校生位の男の子6人の集団が座ってドリンクバーでだべっていた。
少々混んでおり忙しかったようで、店員さんはデリカシー無く遠くから僕に向けて「何名様ですか?」と聞いてきた。
僕は人差し指を立ててひとりであることを伝える。
高校生の集団はその間会話が途切れていた。
「お好きな席へどうぞ」と言われたので適当な席へ腰をおろし、ふぅとため息をつく。
すると高校生の集団のひとりが
「俺ひとりで映画館とか行けない、牛丼屋ですらひとりで入れないもん」
「えー牛丼屋はひとりで余裕でしょー、映画は俺も無理だなー」
とよくあるひとりで〇〇できる、できない、〇〇する、しないトークが始まった。
いやいやいや、明らかに俺と店員さんのやり取りに感化されてますやん!
他人の会話に聞き耳を立てる習性がある僕は君らの会話が気になり、なんかごって気まずいやん。
セルフサービスの水を取りに行く際彼らのそばを通る時も気まずかったです。
彼らに敵意があるとは思えないけど、おざなりな彼らの不毛な会話の中で僕の存在は無意識に話のネタにされてしまったのである。
決して上手いことを言うことも無く、暫くそのテーマで会話は続いていた。
若人たちよ、俺から連想するでない。
さらに若人たちよ、僕は映画もファミレスも居酒屋も焼肉屋もビリヤードもカラオケもバッティングセンターもひとりで行くぞ!
君たちもいつかは孤独になるんだぞ。
覚悟しておきたまえ。