今日は、小学校の入学式の日
染め工房の仲間たちと一緒に
紫根染・茜染のリボンを
新入生に贈るために小学校へ行ってきました。
この小学校の入学式や卒業式には
紅白の幕は張りません。
何年、何十年と紫色の式幕を張っています。
校旗も紫色です。
「茜のみやびか、におえる紫」
と、校歌にも歌われている小学校です。
この地域に古くから伝わる
紫根染・茜染の伝統文化にふれて
地域の良さを知り
誇りをもっていただきたい
そんな願いをこめて・・・
赤いリボンは
紫根染・茜染研究会のみんなで作った茜染です。
紫のリボンは
秋田県無形文化財の故栗山文一郎さんが
染めた紫根染です。
今回特別に奥様のケフさんからいただいた
貴重な文一郎さんの遺品です。
かわいい新入生の胸で
きらきら輝いていました
担任の先生の胸にも・・・
大喜びの素敵な先生でしたよ。
お世話になっている呉服店におつとめの方の
息子さんもリボンを胸に
にこにこ顔です。
茜染のリボンを染めるために
10回も重ね染めをし研究を進めてくれた
みっちゃんの茜染
様々な企画を次々に実行に移してくださる
行動力・想像力に満ちあふれたみっちゃんの力と
素敵な仲間たちの英知と協力で
新入生へのプレゼントが実現できました
奈良時代から伝承されてきた
郷土の伝統文化を守り伝えるために
一生をささげた栗山文一郎さん
平成2年の夏の暑い日でした
下染めを1年間に120回以上も繰り返す
古代技法にこだわり続け
あきもせずに苦にもならずと話しながら
淡々と作業をされていた姿を思い出します。
遠く王朝の香気がしのばれるという
雅な染め物に初めて出会い
思わず息をのんだあの時から
早くも30数年経ちました。
あれから30年・・・(笑)
たくさんの笑顔と出会いに感謝です
きょうもクリックありがとうございます。
ようやくリボンを贈り届けることができました。
先生方や保護者の方々に大喜びされて、ひとまずほっとしています。
明日は移転オープン、こちらもやっと準備ができたところです。
仲間の方々の素晴らしいパワーにただ、ただ感激ですよ
庭作業は当分はお預け状態ですね・・・(笑)
強風ひどかったですよ~