お日さまはいいですねぇ、いえ「雨」も大切なのはわかっておりますけれど…。
なにしろ寒さ続きで、よく雪は降るし…。
母が「奈良の『お水取り』が終わらな、春にはならへん、
比良の八荒、荒れじまいもな」と、毎年今頃のちょっと暖かい日には、そういいました。
「まだまだ、今日のあったかさにだまされたらアカンでぇ」と言うわけです。
お水取りは、3月の12日ごろでしたっけ。
「比良の八荒」は「比良八講」と同じ発音なので混同されますが、
「比良八講」は「法華八講」で3月のえーとたぶん25日だったかな?
すみません、調べてません…たぶんそのころです。
琵琶湖の水難者の法要と湖上安全祈願のために行われるもの、だそうです。
「比良八荒」は、ちょうどそのころ比良連山から吹き降ろす強い北西風のこと。
琵琶湖は大きな湖ですから、少しずつ暖かくなってきて、
湖面の温度との温度差で風が吹き降ろすと聞いたことがあります。
時期が同じなので、混同しますが、ちょうど「八講」のころに吹く強風が収まると、
やっと本格的な春がくるよー、ということですね。
あの「琵琶湖周航の歌」のもとになった「水難事故」も、この風の犠牲になったものです。
「お水取り」も「荒れじまい」も、京都のことではないのに、
母は毎年のようにこれを言う…我が家では「母がこれを言うともうすぐ春」でした?!
で、伸子張りですが…、やっぱり色の違いがあちこちありますが、
なんとかいけそうなところもあります。
なににしようかなーなどと考えているときが、一番楽しいのですが…。
思い当たるものって、しれてるんですよね。
いろいろ考えていて、ふと思い出したモノがあります。
昔、母が作ったもので「裏つきの布」を本棚の幅で奥行きが本棚より少し大きいもの、
要するにテーブルセンターみたいなものですね。それをいくつも作っていました。
これを扉のない本棚のそれぞれの段の本の上に横に広げていました。
少し大きめなので、前にちょっと垂れるくらい。
本の上って、意外とホコリがたまるんですよね。たまに引っ張り出して洗濯して…。
母のはほとんど「絣」で作っていたと思います。
それでまた思い出しましたが、母は本のカバーにもハギレを使ってました。
母がくれた本です。ひっぱり出してきました。
和布が足りなくて、普通の布も足してあったりしますが…。
驚くことに、知らないうちに日に焼けてました。
わかりますか?本体は「青」、本の部分名称で言うと「チリ」にあたるところ、
こんなに色が違います。完全にグレーになってますね。
元々藍はヤケますけれど、本棚に置いておくだけでこんなに変わってしまう…。
ということは、本だってそれだけ条件の厳しいところに置かれているってことですよね。
確かに、表紙はきれいでも本は中が黄色くなったりしますし。
このカバーは、通常の文庫のカバーのように「どれにでも使えます」のサイズではなく、
一冊ずつ専用です。上の閉じてあるところは、アクセントの赤糸で千鳥がけ
布は全て接着芯が貼ってあり、できるだけでっぱらないように、布のつなぎ目や
端の部分はミシンで始末をしてあります。
つくづくマメな人だと思います。
全部にやるなんてのは無理でも、特に大切な本はこんな風にカバーしてもいいなぁ、
なんて、ふと思いました。実は、手持ちの「髪型の本」、きれいだったのに、
いつのまにかカバーのヤケがひどくなっていて、
あぁカバーかけときゃよかった…と思っていたのです。
ただ、これはあまりたくさんの本にすると、一冊の「小口側」の厚みが増えるので、
ダイジな本だけ…ですかね。
これを見ていて、そうか、縫わない本カバーもいいなぁと。
そう、本屋さんで本を買うとやってくれるあれですね。
ひとつ「基本形」をお見せします。手ぬぐいを使います。
長くなりますのでそのつもりで。
手ぬぐいと本、これは和裁の本です。普通のA4版というのでしょうか、
約20×29くらいのです。
まず本の高さにあわせて、上下を折ります。しっかりクセ付けします。
本を手ぬぐいの真ん中に置いて、本の表紙を広げ、右側を折ってかぶせ、
余分をこんな感じて折りこみます。
本の表紙を抜いて、かぶせる分のサイズを測ります。こんな柄の時は「柄」でチェック。
これはもう「だいたい」でいいですから。
一段階広げて…
更に上下を広げて…
上下をもう一度折りますが、端をきれいに広げて角をちゃんと出すこと。
最初に折ったところまで戻します。だいたいで大丈夫です。
これで端が袋になるので…
そこに表紙を差込みます。きっちりと奥まで入れてください。
きちんとあわせて整えてから、本を倒して反対側に向けます。
反対側も同じように。
できあがりです。
布なので、角のあたりがモタついたりします、
ちょいちょいと修正しながらやってください。
上から見ました。ちょっと寸法が違いますが、問題なしです。
布の厚みが加わります。
この手ぬぐいは、昨年ご紹介した「ひなまつり」ではなく「ひ・ま・な・つり」の手ぬぐいです。
というわけで、針も糸も使わないカバーです。
布なので、端の始末がいる分最初に一回折り込むわけです。
つまり、布と本の大きさをうまくチョイスすれば、ハンカチでもできるわけです。
これは布ですので、持ち歩くのはお勧めしません。
きれいな布で、大切な本を保護したい…ってときですかね。
もちろん、母の作ったようにすれば、耐久性は抜群です。
なにしろ寒さ続きで、よく雪は降るし…。
母が「奈良の『お水取り』が終わらな、春にはならへん、
比良の八荒、荒れじまいもな」と、毎年今頃のちょっと暖かい日には、そういいました。
「まだまだ、今日のあったかさにだまされたらアカンでぇ」と言うわけです。
お水取りは、3月の12日ごろでしたっけ。
「比良の八荒」は「比良八講」と同じ発音なので混同されますが、
「比良八講」は「法華八講」で3月のえーとたぶん25日だったかな?
すみません、調べてません…たぶんそのころです。
琵琶湖の水難者の法要と湖上安全祈願のために行われるもの、だそうです。
「比良八荒」は、ちょうどそのころ比良連山から吹き降ろす強い北西風のこと。
琵琶湖は大きな湖ですから、少しずつ暖かくなってきて、
湖面の温度との温度差で風が吹き降ろすと聞いたことがあります。
時期が同じなので、混同しますが、ちょうど「八講」のころに吹く強風が収まると、
やっと本格的な春がくるよー、ということですね。
あの「琵琶湖周航の歌」のもとになった「水難事故」も、この風の犠牲になったものです。
「お水取り」も「荒れじまい」も、京都のことではないのに、
母は毎年のようにこれを言う…我が家では「母がこれを言うともうすぐ春」でした?!
で、伸子張りですが…、やっぱり色の違いがあちこちありますが、
なんとかいけそうなところもあります。
なににしようかなーなどと考えているときが、一番楽しいのですが…。
思い当たるものって、しれてるんですよね。
いろいろ考えていて、ふと思い出したモノがあります。
昔、母が作ったもので「裏つきの布」を本棚の幅で奥行きが本棚より少し大きいもの、
要するにテーブルセンターみたいなものですね。それをいくつも作っていました。
これを扉のない本棚のそれぞれの段の本の上に横に広げていました。
少し大きめなので、前にちょっと垂れるくらい。
本の上って、意外とホコリがたまるんですよね。たまに引っ張り出して洗濯して…。
母のはほとんど「絣」で作っていたと思います。
それでまた思い出しましたが、母は本のカバーにもハギレを使ってました。
母がくれた本です。ひっぱり出してきました。
和布が足りなくて、普通の布も足してあったりしますが…。
驚くことに、知らないうちに日に焼けてました。
わかりますか?本体は「青」、本の部分名称で言うと「チリ」にあたるところ、
こんなに色が違います。完全にグレーになってますね。
元々藍はヤケますけれど、本棚に置いておくだけでこんなに変わってしまう…。
ということは、本だってそれだけ条件の厳しいところに置かれているってことですよね。
確かに、表紙はきれいでも本は中が黄色くなったりしますし。
このカバーは、通常の文庫のカバーのように「どれにでも使えます」のサイズではなく、
一冊ずつ専用です。上の閉じてあるところは、アクセントの赤糸で千鳥がけ
布は全て接着芯が貼ってあり、できるだけでっぱらないように、布のつなぎ目や
端の部分はミシンで始末をしてあります。
つくづくマメな人だと思います。
全部にやるなんてのは無理でも、特に大切な本はこんな風にカバーしてもいいなぁ、
なんて、ふと思いました。実は、手持ちの「髪型の本」、きれいだったのに、
いつのまにかカバーのヤケがひどくなっていて、
あぁカバーかけときゃよかった…と思っていたのです。
ただ、これはあまりたくさんの本にすると、一冊の「小口側」の厚みが増えるので、
ダイジな本だけ…ですかね。
これを見ていて、そうか、縫わない本カバーもいいなぁと。
そう、本屋さんで本を買うとやってくれるあれですね。
ひとつ「基本形」をお見せします。手ぬぐいを使います。
長くなりますのでそのつもりで。
手ぬぐいと本、これは和裁の本です。普通のA4版というのでしょうか、
約20×29くらいのです。
まず本の高さにあわせて、上下を折ります。しっかりクセ付けします。
本を手ぬぐいの真ん中に置いて、本の表紙を広げ、右側を折ってかぶせ、
余分をこんな感じて折りこみます。
本の表紙を抜いて、かぶせる分のサイズを測ります。こんな柄の時は「柄」でチェック。
これはもう「だいたい」でいいですから。
一段階広げて…
更に上下を広げて…
上下をもう一度折りますが、端をきれいに広げて角をちゃんと出すこと。
最初に折ったところまで戻します。だいたいで大丈夫です。
これで端が袋になるので…
そこに表紙を差込みます。きっちりと奥まで入れてください。
きちんとあわせて整えてから、本を倒して反対側に向けます。
反対側も同じように。
できあがりです。
布なので、角のあたりがモタついたりします、
ちょいちょいと修正しながらやってください。
上から見ました。ちょっと寸法が違いますが、問題なしです。
布の厚みが加わります。
この手ぬぐいは、昨年ご紹介した「ひなまつり」ではなく「ひ・ま・な・つり」の手ぬぐいです。
というわけで、針も糸も使わないカバーです。
布なので、端の始末がいる分最初に一回折り込むわけです。
つまり、布と本の大きさをうまくチョイスすれば、ハンカチでもできるわけです。
これは布ですので、持ち歩くのはお勧めしません。
きれいな布で、大切な本を保護したい…ってときですかね。
もちろん、母の作ったようにすれば、耐久性は抜群です。
しょーもないギャグなのはわかっているのですが、つぼに入ってしまって抜けません。
うひゃー(笑)
爆笑!
いいですね。
お日様が直接当たらなくても年月でいつの間に
か日焼けを起こしてはげるんですねぇ。
本当にお母様はマメな方ですね。
今さら目からうろこでした。
ありがとうございます^^
伸子懐かしく拝見しました。私もしてみたいのですが、伸子針はどこでどんな風に販売しているのかしら?
使い方も、おぼろげな記憶。
ただ、母がしていたのを覚えているだけ。
洗剤はシルク専用で?押し洗い?
母に頼まれて「ふのり」海草の乾燥させた物を買いにいかされました。
それがのり使っていたように思います。
なんだか、とんぼさんのページを拝見していると、わくわくしてきます。
ところで、このイラストには、雌雛が向かって右、雄雛が左になっていますね。昔は反対だったようですが、最近は結婚式のように並んでいるみたいです。いつも飾る時に迷うのですが、正しくはどうなのでしょう?
ハマるでしょう?もぉ届いてひろげたときは
笑いが止まりませんでした。
右下の裏手で「砂をいじってる五人囃子」のコ
なんとも今風のわかんないコでかわいいです。
母は、どんな雑誌でも包み紙なんかで
すぐカバーするんです。
パッと見て上下がわからないとか、
中身がわからないとかがいやだと
いつも文句言ってたんですが、
これを見て「こんなになっちゃうんだー」と
ビックリしました。
今は本棚の日の当たらない一番奥に入れてます。
すぐズレますから、大きいのは使いづらいかもです。
それでもホコリよけにはいいですね。
やってみてください。
決まったお店なのですが、ちょっと説明もありますので
今日22日の記事の、「追記」をご覧下さい。
今でもちゃんと手に入りますよ。
それと「伸子張り」については、2009.3.30の記事
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/327d88d2f79e70017b65505a743cf49c
「洗うこと」については「着物」ですが
2009.2.7の記事で書いております。こちら。
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/s/%C3%E5%CA%AA%A4%F2%C0%F6%A4%A6
私の場合は着物にすることがないので
ふのりは使いませんが、刷毛だけは買ってあります。
ふのりもネットで手に入ります。
しょーもなく笑えるでしょう?
お雛様のことについて、過去記事で
つまらんウンチクを書いております。
カンタンにいってしまうと「明治天皇が
西洋にあわせて男性が右にくるようにしたから」
です。アホみたいですが…。
記事の下のほうにその記述がありますので
ご覧下さい。
2009.2.22の記事、並びについては下の方に
書いています。
http://blog.goo.ne.jp/tombo624/e/00e386056d4fe11eded8db23d8a35a07
この日の記事では、お雛様を関東並びで並べています。