ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

予定変更ですみません。

2008-11-14 19:13:40 | 着物・古布
珍しくも、かっこいいおにーちゃんの表紙の本。
こんなの買うの初めてだー!

和型と書いて「ヤマトスタイル」…ふむふむ。

和型(YamatoStyle) Vol.1 (1) (GLIDE MEDEIA MOOK 22)

グライドメディア

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実は、そっとお邪魔している男着物ブロガーの「瑠璃色Tradition」様、
この本にインタビューが載っているとのことで、購入したのです。
ご本人の記事は「ふむふむなるほど」と読ませていただきました。

気になったほかのページ…(craranさん、すみません!)
実は、この本だけでなく「男物で和柄のもの」を販売するHPなどでも、
いつも思うことなのですが、TシャツとかGパンとかに入れる模様は
そのほとんどが、龍・虎・鳳凰・鯉・波頭に炎に髑髏に浮世絵…。
この本に載っていたスカジャンの背中にも、ものすごい柄が…。
思わず「これからバイクにまたがってパトカーとおにごっこかしら?」の柄。
確かに、子供のころから、女の子はおはな柄、男の子はくまさん柄、
なんていうのいつの間にかのスタイルってのはありますけれど、
だからってなんでそれしか出てこないの?みたいに思うわけです。
そりゃースカジャンの背中で踊っているのは、御所車や、唐子より
龍や虎のほうがかっこよく見えるとは思いますけれどねぇ。

実は浴衣の柄でも、若向きのものにそういうのがあるのを、
前々からちょっと気にしていたんです。
着物の柄に慣れていない年代の人たちにとっては、龍がのたくっていたり、
しぶきが飛ぶ中鯉が跳ねていたりするのは、ただ普通にかっこいいのでしょう。
でも、実はひとつ間違うと、ちーとアブナイ世界ってのを、
私たちの年代では感じるんですよね。
古いこだわりなんかやめて、ひとつの柄としてみれば…という思いもあります。
でも、なんていうんでしょうかねぇ、
桃山の世に歌舞いていた男たちは、もっと上手に「柄」を使っています。
江戸という表ジミ・裏ハデな時代をすごしてきた男たちは、とても粋です。
スカジャンの背中に恐ろしげな不動明王を背負うのもかっこいいかしれんけど、
平成の男はなんでも龍・虎・鯉に髑髏…って、なんかすごく安っぽく見えます。

同じ「柄物」を洋服につけるなら、なにも「刺青のかわり」みたいな、
そんな怖い柄ばかりじゃなくて、女物の小紋や紅型のシャツだって、
ステキだと思うし、Gパンのすそに唐子がまとわりついていたって
かわいいと思うんですよ。
今の時代、男物の染めの着物は買えば高いし、古着ではめったに出ないし、
むずかしいとは思うんですけど、もっと着物を着る男性が増えて、
男着物の柄の使い方が知られてきたら、背中の龍が「ひょうたん」にかわっても
「あっいい柄、おもしろーい」となってくれるのではないかなーと、
こりゃ100年先かなー。

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10 コメント

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Unknown (陽花)
2008-11-14 19:54:27
今年の夏ぐらいから、TシャツやGパンに
和柄をパッチワークしているのを着ている
男性を時たま見かけます。
やっぱり、ものすごく目立つ勇壮な柄でした。
たまに大きな紋を付けている方もいましたけどね~。これも流行りなんでしょうか・・・
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Unknown (とんぼ)
2008-11-14 21:40:28
陽花様
彼らにしてみたら、たとえば洋物の
かっこいいクルマとか、ウエスタン調の、
馬柄とか、そんなのと同じ感覚なんでしょう。
なんか任侠モノの映画を見ているようですね。
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Unknown (ゆん)
2008-11-14 21:42:06
こんばんは~!
 とんぼさんの意見に賛成です!!

 「え~?こんなの怖い人みたい~!」って柄ばかりです「平成の和柄」。末っ子に、半纏をさがしてみても「世露死苦(わかります?)」柄ばかりで苦笑。
 でも、現代ものは、龍も鯉もなんだか中国風な印象を受けるんですが。筆の運びのせいでしょうか。
 「粋な柄」もそうですが、あの、白に金を用いた「ちょっと志村けん」な羽織袴も胸が痛みます。
 この夏、勇壮なものを避けて選んだ主人のじんベさんは「かつを節」って書いたものになりました。なんだか、外国人向け土産みたいです笑ってください。
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Unknown (daria)
2008-11-14 21:48:07
はじめまして。やっとブログを始めてあたふたしており、久しぶりにお伺いしたら、何とお顔を拝見できるとは。はじめまして!!!
息子は、夏は金魚と、菊のシャツまでは着ます。が、やっぱり絹の扱いはむりですね。日常に取り入れるいい方法はないですかね?
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うちにも居ます・・・ (ヒロをぢ)
2008-11-15 00:00:56
 高2のボウズが正にその見本みたいに髑髏柄や昔の○○族丸出しみたいな柄の服を好んで購入しとります。まあ、一時のハシカみたいなモンだと諦めて静観しております。スーパーの服売り場へ行っても、売っているのがそんなのばっかりなんですよね。
 相変わらず本業は無茶苦茶忙しいのですが、先月末、ボウズが修学旅行で久しぶりに夫婦水入らずの時間を過ごすことになり、せっかくなので我々も何処かへ・・・ということで、三重県は御在所岳の麓湯ノ山温泉へ行ってきました。高所恐怖症の私は百メートル以上の高さを誇るというロープウェイからは外を見ることができず、女房は「せっかくここまで来て、料金まで払っておきながら勿体無い!」とおかんむりでした。自分としては乗れただけでも上等じゃないかと思います・・・。只、ひたすら床を見つめながら、「これはロープウェイではないんだ、俺は今電車に乗っているんだ・・」と言い聞かせつつの12分間(片道)は生きた心地がしませんでしたが、2日間入り放題の宿の温泉は最高でした、ああ、やっぱり勿体無い・・・。
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Unknown (craran)
2008-11-15 02:40:12
とんぼさん、紹介していただいてありがとうございますぅ!

>>「あっいい柄、おもしろーい」となってくれるのではないかなーと

 男ものの着物のデザインにおいてもこの「おもしろい」という感覚をもっともっと全面に押し出してほしいと僕も思うんですよねぇ…。
 
 個人的にチャレンジ精神に富んだデザインにはグッときてしますます!



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おはようございます^^ (えみこ)
2008-11-15 09:38:12
昔からのお祭りで、殿方が紅絹や浅葱色の
けんか装束?から、婦人ものの長襦袢を
ちらり、とさして、たすきがけしているのを見ると
あ~いいなぁと思います。
よさこい祭りの装束で、大漁旗を半纏にしてあるのなんか
同じ派手でも平和的でいいなぁと感じます。
美輪明宏様がご自身の実家が置屋で、おかみであるお母様が
お客が気味悪がって声をかけないようにと
白に墨色で髑髏を描いた髑髏の着物を着ていたそうです。
昔から気味悪がられた柄なんですね。
買ってもらえればいいのとセンスってちがうような気がします。


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むしろダサイと思われてる気も (猫柳)
2008-11-15 13:47:40
全く同感です。
すみません…私の周りではこういうヤ○キーみたいな柄が好きっていう男性を見たことがないです。本物の暴走族の人は別ですが(笑)あとは一部の中高生ぐらいでしょうか。
むしろ男の着物→龍や虎や鯉の柄ばっかり→着物はダサイっていう、新たな偏見が生まれています。(本当にこう思っている人が多い)
主人(28歳男子)も大の着物好きですが、「大嫌い」と言って絶対着ません。
今の時代の男性の着物なら、何も変な柄もってこなくても、「無地・縞・格子」のバリエーションで十分いろんなコーディネートが出来るのでは?
着物はそれだけで目立ちますしね。
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Unknown (おつう)
2008-11-15 14:17:15
あの和柄洋服とどくどく浴衣は、いい大人が着るものなんですか?(笑)
うちのへんはちゅーーーとはんぱに田舎ですので、中高生はおそろしくもっさいです。
(精一杯おしゃれはしている様子・・・)
花火大会の浴衣姿は大惨事です。

すごく渋い浴衣を着ていても、女の子より華奢な体型に金色のすだれ頭、肩までまくった袖、カラフルなサンダル履きで横山やすしと見まごう歩き方・・・台無しです。

どこの誰がああいった着方を広めているのかはしりませんが、若い子が浴衣に偏見を持つのではないかと心配な気もします。
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Unknown (とんぼ)
2008-11-15 22:38:24
ゆん様
「世露死苦」タイプ、わかります。
なんなんでしょう、そしておっしゃるとおりの
「中国の雰囲気」…そもそも描いてる方が
わかってないんじゃないかなーと思います。
なんとかなりませんかねぇ。
「かつお節」…いいんじゃないでしょーか、
味があって?!


daria様
こちらこそ、はじめまして。
ようこそおいでくださいました。
顔を晒しまして手などふりふりしております。
あらためまして、よろしくお願いいたします。

絹の扱いは、なかなかですねぇ。
逆に安い絹でお試しってのはありますね。
あと絹に近い…化繊。
木綿とは違う「やわらかさやすべり」を
経験していただきたいですね。


ヒロをぢ様
若いかただと、柄のいわれとか歴史とか、
そういうものはなくて、見た目の形、
なんでしょうねぇ。
作る側、はやらせる側にも、
おおいに問題がある、というより、
まず学んでほしいなぁと思っています。
しかたないんでしょうかねぇ。
ご旅行、よかったですね。
私は高いところはヘーキなんですが、
やっぱり「底」の下には何もない、と思うと、
いい気はしませんね。でもしっかり窓から
見るほうです。こればっかりはねぇ…。
おつかれさまでした。


craran様
ようこそおいでくださいました。
事後報告ですみません。
craranさまのように、普通路線で楽しむ、
ということから始まってほしいなぁと
思っています。本当の「おもしろさ」に
きがつくと思うんですけどねぇ。


えみこ様
菜もないところから始まるから、
いきなり「髑髏」なんだと思いますが、
作るほうの意識の問題も大きいと思います。
だって売れるから…なんでしょうけれど、
作るから売れるんでしょ…ですわ。
野暮天の集まりみたいなのを見ていると
寂しくなります。


猫柳様
なんか「ちょいワル」のつもりなのかも
知れませんが、「野暮ワル」なんですよね。
みんながみんな、あれをきるわけでは
ないとは思うのですが、「紹介」する側が
もっと広い範囲で「かっこいい」柄を
だしてほしいものです。
オトコの縞柄なんて、かっこいいですよねぇ。


おつう様
ははは、そうそう、一応大人が着てますねぇ。
毎年夏祭りだの花火大会だの、
私はした向いて歩きたくなります。
女の子まで肩まで袖まくってる…。
イキがっているのかもしれませんが、
どうにもこうにも、哀れです。
若者に迎合している呉服屋…という言い方も
ありますが、それだけではないと思います。
なんだかなーの日本の夏になってしまいました
返信する

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