新選組のことを詳しく知っているわけではないけれど、沖田総司が美少年剣士だったとか(本当は違うみたいだけれど)、写真も残っている土方歳三がイケメンだったとか、中学生の頃から、女子中学生らしい理由で心惹かれる存在ではありました。
NHK大河ドラマ「新選組!」は、新選組に興味はあるし、三谷幸喜作品のファンだし、もちろん慎吾ちゃんファンなので、毎週欠かさず観ました。
「新選組!」はキャスティングが良かった。慎吾ちゃんの近藤勇、山本耕史の土方歳三、藤原竜也の沖田総司、オダジョーの斎藤一、堺雅人の山南敬助。永倉新八がぐっさんで、原田佐之助が山本太郎、寺田屋の女将が戸田恵子、ってのも良かった。でもイチバン良かったのは、佐藤浩市の芹沢鴨! こういう憎たらしい役をサラッと演じるあたり、すっごく上手い! さすが三國連太郎の息子!
…って、まだ本題に入ってないんですけど…。
浅田次郎初の時代小説は、南部藩を脱藩して新選組に入隊した、吉村貫一郎の生きざまを描いた『壬生義士伝』。新選組隊士たちに「守銭奴」とまで呼ばれて蔑まされた吉村貫一郎は、実在した隊士だったのだけど、隊士として広く知られている人ではありません。その最期もはっきりとわかっていないそうです。そんな人物が、この小説の主人公です。
新選組に関してはたくさんの小説などがありますが、この『壬生義士伝』は、それまでにあった作品とは、着眼点というか切り口がまったく違います。
「守銭奴」と呼ばれても動じなかった吉村貫一郎には、命に替えても守りたい家族の存在がありました。愚かしいまでも「義」を貫き、家族への「愛」を貫く吉村貫一郎。その人物像を浮き彫りにしていくためにとられた構成は、見事としか言いようがなく、ラストまで一気に読み進めることができます。
「吉村貫一郎のよう人も新選組の中にいたんだ」という思いが、これまで知っていたものとは違う「新選組」を見せてくれます。
こんな風にアッサリと書いてしまうと、この小説に対する愛情を感じてもらえないかもしれませんね。でもね、この小説は本当に凄くて素晴らしいと、心から思っているんですよ! 何が凄くて素晴らしいのかは、読んでもらって感動を共有してもらうしかないかな~。
ひとつだけ言えるのは、小説を読みながら嗚咽を漏らすほど泣いてしまった作品は、この小説以外にないということ。
人によって「泣きポイント」はあるだろうけど、この小説における私の「泣きポイント」は、終盤に出てくる菜の花畑。貫一郎の息子・嘉一郎の「母上様」のところから号泣。あり得ないほど号泣。そこまで泣く自分に驚きつつ号泣!
浅田次郎作品では、このほかに新選組をテーマにしたもので『輪違屋糸里』もあるのだけど、こちらでは泣くことはなかったです。登場する女性がみんな、媚びることなく精神的に自立していて、非常に魅力的だった、というのが感想。『壬生義士伝』の続編というわけではないので、まずは読み進めやすいこちらから、という手もありです。
※「おもさげながんす」は、南部弁で「申し訳ありません」という意味と「ありがとうございます」という意味を持つ言葉だそうです。
NHK大河ドラマ「新選組!」は、新選組に興味はあるし、三谷幸喜作品のファンだし、もちろん慎吾ちゃんファンなので、毎週欠かさず観ました。
「新選組!」はキャスティングが良かった。慎吾ちゃんの近藤勇、山本耕史の土方歳三、藤原竜也の沖田総司、オダジョーの斎藤一、堺雅人の山南敬助。永倉新八がぐっさんで、原田佐之助が山本太郎、寺田屋の女将が戸田恵子、ってのも良かった。でもイチバン良かったのは、佐藤浩市の芹沢鴨! こういう憎たらしい役をサラッと演じるあたり、すっごく上手い! さすが三國連太郎の息子!
…って、まだ本題に入ってないんですけど…。
浅田次郎初の時代小説は、南部藩を脱藩して新選組に入隊した、吉村貫一郎の生きざまを描いた『壬生義士伝』。新選組隊士たちに「守銭奴」とまで呼ばれて蔑まされた吉村貫一郎は、実在した隊士だったのだけど、隊士として広く知られている人ではありません。その最期もはっきりとわかっていないそうです。そんな人物が、この小説の主人公です。
新選組に関してはたくさんの小説などがありますが、この『壬生義士伝』は、それまでにあった作品とは、着眼点というか切り口がまったく違います。
「守銭奴」と呼ばれても動じなかった吉村貫一郎には、命に替えても守りたい家族の存在がありました。愚かしいまでも「義」を貫き、家族への「愛」を貫く吉村貫一郎。その人物像を浮き彫りにしていくためにとられた構成は、見事としか言いようがなく、ラストまで一気に読み進めることができます。
「吉村貫一郎のよう人も新選組の中にいたんだ」という思いが、これまで知っていたものとは違う「新選組」を見せてくれます。
こんな風にアッサリと書いてしまうと、この小説に対する愛情を感じてもらえないかもしれませんね。でもね、この小説は本当に凄くて素晴らしいと、心から思っているんですよ! 何が凄くて素晴らしいのかは、読んでもらって感動を共有してもらうしかないかな~。
ひとつだけ言えるのは、小説を読みながら嗚咽を漏らすほど泣いてしまった作品は、この小説以外にないということ。
人によって「泣きポイント」はあるだろうけど、この小説における私の「泣きポイント」は、終盤に出てくる菜の花畑。貫一郎の息子・嘉一郎の「母上様」のところから号泣。あり得ないほど号泣。そこまで泣く自分に驚きつつ号泣!
浅田次郎作品では、このほかに新選組をテーマにしたもので『輪違屋糸里』もあるのだけど、こちらでは泣くことはなかったです。登場する女性がみんな、媚びることなく精神的に自立していて、非常に魅力的だった、というのが感想。『壬生義士伝』の続編というわけではないので、まずは読み進めやすいこちらから、という手もありです。
※「おもさげながんす」は、南部弁で「申し訳ありません」という意味と「ありがとうございます」という意味を持つ言葉だそうです。
後編は突っ込みどころ満載で「酷い…酷すぎる…」って思いながら見ていました。
単に、土方と糸里の恋愛ドラマにしたかったんでしょうかね?
原作を読んで、是非作品の本当の良さを感じてください
『龍は眠る』名作です!
でも私はやっぱり、宮部さんの時代小説の方が好きかも~
「龍は眠る」読後感が気持ちよかった。
余韻に浸ってしまいました。
また、読みたいって感じ
そうかぁ、「本を読むとどんなんなんだろ?」と思いつつ見てました。
ほたる、そうよねあのほたるよね!
なんか「女優」になったなぁ!って感想です。
原作読んでみます!
話は変わるけど、宮部さんの今まで読んだ中で一番のお気に入りは「龍は眠る
唯一、お梅役の「ほたぁ~」じゃなくて中嶋朋子! 良かったぁ~
北の国では健気な子どもだったのに、まさか獏連女をあんなにまで演じるだなんてねぇ~。
「ほたぁ~」以外は、やっぱり原作ほどの感動がなかったですね。
とくに土方と芹沢は、かなり残念でした
ドラマを見た人も見なかった人も、是非原作を読んでみてくださいね
どう書けば、私がどれだけ感動したのかを伝えることができるか、考えまくった結果がこれです…
伝わってますかねぇ~。
愛読者であるハナキャップさんに駄目出しされないようにと思ってましたが…。
次に読み返すときは、号泣まではしないと思いますが、
自信がなくて読み返すことができていません。案外ヘタレです
patomilさんが書いてくださらなければ、見逃すところでした
浅田作品の映像化については前にも書いてますけど、小説以上に感動することがなくて、
ほとんど見てはいないのですが、今回のは見ようと思っていました。
後編を見終ってから、感想など書こうと思いますので、よろしければまたおこしくださいませ。
ドラマのこと、思い出させてくださって、おもさげながんす
注文していた『楽園』が届いたんですね。こちらもきっと気に入ってもらえると思いますよ
女将さんにも是非お読みいただきたい
「ほほぉ~、とみはこんなところで泣くのか~」
ということもわかっていただけますからね。
ところで『プリズン~』の感想はいかがですか?
もし本当に「奥湯元あじさいホテル」があったら、
2泊くらいしてみたいものですわ
とみさんからこの本の素晴らしさを発信してもらって、
この本が本当にもっともっと皆に愛されるかも…と思ったら、
ジワっと幸せな気分になりました。
また読み返しちゃおうかな~ 4回目!
↑女将さん同様いつも参考にさせてもらってます。
読みたい本がたまる一方なんだよね!
追いつかない・・・
でもね、今日注文していた本が入ったんですよ!
鈴木さんの「楽園」。
今、読んでる(宮部さんの「理由」)のが明日中位には読み終わる予定なので楽しみなんですわ
おもさげながんす(ありがとう)
「プリズンホテル」は1巻『夏』を読み終わりました。
すぐに『秋』には行かず、桐野夏生の「柔らかな頬」を読んでしまいました。
今週は、『秋』から『冬』ぐらいを目指す事にします。