中小企業の社長と話していて一番多い話題が、人手不足。
本当に採れないそうです。
かたや、隣の青い芝生を見て、転職していく社員・・・踏んだり蹴ったりです。
大手企業のCHRO(人財最高責任者)も、本当に採りたい優秀な学生が採用できないと嘆いてました。
人口減少、少子高齢化・・・この国も、たいへんなことになったものです。
マイナビやインディードなどのリクルート会社も繁盛しています。
人材エージェント、RPO(採用アウトソーシング)といった新しいビジネスも隆盛しています。
最近では、大手企業を中心に学卒の初任給が30万円、35万円、40万円といったところが出てきています。
若手や学生は完全な売り手市場になっており、人事担当者、採用担当者は超多忙になっています。
また、労働組合の要求も定昇ベアが1万円を超えることが普通になってきており、組合によっては2万円近い要求をしています。
インフレ対応、人手確保とはいえ、すごい時代になったものです。
もう、「石の上にも3年」とか「継続は力なり」といったことも、労働の世界では通用しなくなったということでしょう。
大学卒の新入社員も、入社3年で3割辞める時代です。
人手不足・・・企業組織も個人も、しっかり考えて前に進んでいくしかありません。
いくら売り手市場と言っても、会社は入社してみなければ分かりません。
リアリティショックが待ち受けているかもしれません。
経営学者のピーター・ドラッカー博士も言っています。
「最初の就職は、ギャンブルのようなものだ」
就職して会社に入るまでは、分からない・・・ということだと思います。
新卒一括採用をとっているのは、世界的に見ても日本だけ。
超特殊な採用方法です。
3月から会社説明会が始まり、6月から採用選考、そして10月からは内定出しが始まります。
人生や生涯に関わる就職という活動・・・短い期間で意思決定しなければなりません。
今年も、プラックスーツを着た男女学生がビジネス街を闊歩するのでしょうか?
成功を祈ります!