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日本経済 復活の書 鈴木貴博さんの新刊新書 こんなご時世でも勇気づけられる一冊です 日本列島「魔改造」コンセプトがすごい!

2022年07月05日 | 本と雑誌

少子高齢化、人口減少、コロナ禍、インフレ、円安、ウクライナ戦争・・・。

日本経済を取り巻く環境は、悪化の一途をたどっています。

マスコミもwebも、そんな日本の将来に悲観的な報道が目立ちます。

そんな中、鈴木貴博さんが新刊書を刊行しました。

とても明るい一冊です。

日本経済 復活の書

鈴木貴博著  PHPビジネス新書  900円+税

 

著者は、経営戦略コンサルタント。

東大工学部卒でボストンコンサルティング等を経て独立。

「日本経済予言の書」「仕事消滅」などの著作があります。

 

目次

第1章 日本が人口1憶4000万人を目指す未来 少子高齢化は決して必然ではない

第2章 リニア中央新幹線を博多まで延伸する 大阪が経済のハブとなり四国がフロンティアになる

第3章 メタバース大国か、それともモビリティ大国か?終わらないバブルが実現する日

第4章 人工知能の育児環境を整える 国産AIのレベルが日本の未来を左右する

第5章 自動車運転事故をどう裁く?日本の自動車メーカーが生き残るための秘策

第6章 400兆円永久債発行計画 増え続ける借金の根本的な解決策とは?

第7章 脱化石燃料を完成するには?誰も議論しようとしない不都合な論点

第8章 IT監視社会を幸せな未来に ビッグデータで明確になる「良い日本人」の条件

第9章 ベーシックインカム全面導入 法人税の魔改造で日本型企業モデルが復活する

第10章 頭のイカれたリーダーを選ぶ 日本企業がアップルやテスラに勝つために

 

著者は言います。

「負けたままでは終われない」。

今や先進国とは言えないような経済レベルになったニッポン。

政府は1400兆円の負債を抱え、人口は超高齢化・・・人口減少の局面に入っています。

同書は、田中角栄総理が打ち出した日本列島改造論の匂いがあります。

著者は「魔改造」と呼んでいますが、これはまさに令和の日本列島改造論と言ってもいいかもしれません。

・移民で日本の人口1憶4000万人増やす

・400兆円の国債(永久債)を発行して成長の原資とする

・原発を再稼働させ、かつその数を倍増させる

・リニア中央新幹線を博多まで延長し、2030年までに開通させる

・モビリティ大国を目指す

・ベーシックインカム全面導入 毎月10万円を国民に配る

このほか、AIや自動運転、脱化石燃料、IT監視社会などについても言及があります。

さらに、これらは連動しています。

移民を増やしIT監視で「良い日本人」となっていただき、日本に永住してもらう・・・といった具合です。

書店の平積みには暗い書籍しか並んでいません。

その中で、未来への夢や希望を語る同書は、かなり目立っています。

お勧めの一冊です。


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