智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

曼珠沙華の花

2013年10月12日 | 国内旅行
先のお彼岸の日曜日、彼岸花を見に、埼玉県日高市の巾着田へ行きました。



ひらがなの「ひ」の形に高麗(こま)川が流れ、「巾着」に見立てたそうです。

5百万本の曼珠沙華は、圧巻で、見事でした。

来年は、母と姉や子供達を連れて行きたいです。

西武池袋線 高麗川駅から徒歩15分のところにあり、バスも通っています。


日高市が無料シャトルバスで、巾着田・高麗神社を結んでいます。

巾着田バス停前は、名主の屋敷



藁葺を、最近、瓦葺に変えてしまい、残念です。


高麗神社



高句麗の時代(紀元前37年から668年まで)に渡ってきた人を高麗人(こまひと)と呼び、

716年大和朝廷は律令制のもと、関東一円にすむ高麗人を集め、高麗郡を設置したのが、この地の始まりで、

初代郡司は高句麗王族の若光が就任し、以来、現代まで直系の子孫が神主を務め、今は106代目だそうです。


そういえば、秀吉の朝鮮出兵のおり、多くの陶芸職人が連れてこられ、

九州の有田、伊万里、薩摩など、有名な窯元は、この当時の渡来人が始まりです。

そして、今、私達が用いている文字、漢字は中国からもたらされた文化です。


最近、「ヘイトスピーチ」なる言動を、あからさまにする人々は、

他国を差別することは、自らの文化のルーツを侮辱する、ということが分からないのでしょう。

曼珠沙華を、長きに渡って大切にしてこられた、この地の人々の歴史に

思いを馳せる一日でした。

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