明日に向けて

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明日に向けて(1370)アメリカは戦争犯罪の空襲をやめよ!北朝鮮軍事攻撃はもってのほかだ!

2017年04月14日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です。(20170414 23:30)

アメリカが北朝鮮軍事攻撃を仄めかしています。トンでもないことです。

私たちは今、アメリカによってものすごい危険性の前に立たされています。アメリカが東アジアに軍事的に介入して来ていることこそが最大の危機です。このことをはっきりとさせ、アメリカのいかなる地域への空襲にも反対していきましょう!空襲こそ非人道的な戦争犯罪です。この声をあげることこそが正義と道義と私たちの命を守る道です。

 

14日の昼過ぎに、The Huffington Postに以下のような記事が載りました。

「アメリカのトランプ政権は、北朝鮮が核実験をしようとしている確証が得られた場合、通常兵器で先制攻撃する準備を進めている、とアメリカのNBCニュースが4月13日、情報機関の複数の高官の話として特報した。」

「一方、北朝鮮の労働新聞(電子版)は11日、「先制攻撃はアメリカの独占物ではない」とする記事を掲載。「もしアメリカが理性を失い、我々を先制攻撃しようとするわずかな動きでも見せれば、我々の強力な核攻撃が、侵略と挑発の本拠地をことごとく焦土にするだろう」などとしている。」

北朝鮮が核実験の動き見せればアメリカは先制攻撃 NBCが報じる

http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/13/nk_n_16002888.html

 

しかしやはり14日昼過ぎにNHKが次のようなニュースを流しました。

「アメリカのNBCテレビは、北朝鮮が新たな核実験に踏み切るとアメリカが判断した場合、北朝鮮に対して先制攻撃を行う可能性があると伝えましたが、ホワイトハウスの当局者はこの報道を否定しました。

アメリカのNBCテレビは、13日、複数の情報機関の当局者の話として、北朝鮮が6回目の核実験に踏み切るとアメリカが判断すれば、北朝鮮に対して先制攻撃を行えるよう準備していると伝えました。

具体的には、アメリカ軍が北朝鮮北東部の核実験場からおよそ480キロ離れた海域に、巡航ミサイル「トマホーク」を備えた駆逐艦を展開させているほか、グアムの基地に爆撃機を待機させているとしています。

この報道について、ホワイトハウスの当局者はNHKの取材に対し、「完全に間違いだ」と否定しました。

また、国防総省の報道官は「将来の軍事作戦についてコメントすることはない」としています。」

ホワイトハウス “対北 先制攻撃の可能性”報道を否定

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170414/k10010948391000.html

 

情報が錯綜しています。こうした場合、アメリカや北朝鮮が仄めかしていることが、どちらも威嚇のための「はったり」だったとしても、何かの偶発的自体から本当の戦争に発展してしまう可能性があります。

とくに「相手が何かを始めたら攻撃する」と考えていると、「何かを始めた」と誤解したとたんに戦端が切開かれてしまいかねないので、もの凄く危険です。

万一、戦闘になったらどんなことが起こることが予想されるでしょうか。

Business Journal”は、明日15日にも北朝鮮が核実験を行う可能性があり、アメリカが攻撃を行う可能性を論じています。そして「戦闘開始ならソウルが“炎上”、大混乱は不可避」と小見出しをつけて以下のように続けています。

「韓国観光のメインとなるソウルは北朝鮮との国境から約30kmで、東京駅から大宮駅程度の距離しかない。北朝鮮の持つ移動式自走砲は射程40kmといわれており、ミサイルでなくても攻撃可能な距離にあるわけだ。それに対して、脱出の拠点になる釜山までは約420kmもある。

 仮に地上戦が始まれば、ソウルは直ちに戦闘地域になり、同時に陸路は遮断されることが予想されるため、釜山まで避難するのは現実的に考えて難しい。また、日本人だけでなく、ソウル周辺には韓国の人口の半数近く(2000万人以上)が住んでおり、その多くも避難することになるため、大混乱が不可避だ。そのような状況下で日本人だけを選別して避難させるのは難しいだろう。

 日本政府は日本人保護を含めた対応の準備を進めているようだが、そのような混乱を避けるためにも、ある程度の統治を維持したままトップ(金正恩)をすげ替える“斬首作戦”がもっとも望ましいとされているわけだ」

米国、明日にも北朝鮮へ軍事攻撃開始か‥ソウルが戦闘地域に、日本に大量の韓国人難民流入の恐れ

http://biz-journal.jp/2017/04/post_18725.html

 

週刊文春4月20日号には安倍首相に近いと言われているジャーナリストの山口敬之氏が「金正恩“斬首”秒読み 最悪シナリオ政府が覚悟」というタイトルの下、アメリカが北朝鮮に攻め込んで、金正恩主席を直接に殺害する“斬首作戦”の準備を完了しているとした上で、しかしながらその場合に、北朝鮮側からの反撃は避けられないだろうとして以下のようなことを書いています。

「日本にとっての“最悪のシナリオ”が断末魔の北朝鮮によるミサイル攻撃だ。」「核弾頭を搭載したミサイルは、まず在日米軍基地を狙うと見られるが、東京や大阪といった人口密集地が狙われる可能性も否定できない。想定される被害は弾頭の種類によって異なるが、東京に核爆弾が着弾したら最大50万人、VXなど化学兵器でも数万人が犠牲になる。」「覚悟を決める必要がある。」

どこまで信憑性があるか分かりませんが、かりにそんな覚悟を本当に日本政府がしているのだとしたらまったくの言語道断です。なんでそんなことに「覚悟を決める必要がある」のか。日本政府であれば何よりもこの国に住まう人々の命を守ることが責務です。核弾頭や化学兵器など絶対に着弾しないように必死の努力を傾けることこそが日本政府がなすべきことです。いや、そのように政府が動くように私たち民衆が強制する必要があります。北朝鮮や韓国の大多数の人々とともに私たち自身の命を守るためにです。

アメリカは東アジアで戦端が開かれても自国には戦火が及びません。多くのマスコミが、北朝鮮がいまはまだアメリカに到達するミサイルを持っていないので、アメリカが北朝鮮がそれを開発する以前に叩こうとしていると指摘しています。しかし核弾頭がどこまで作られているのかはともかく、北朝鮮がすでに日本全土に到達できるミサイルを持っていることは周知の事実です。

そこからみておくべき事はただ一つ、アメリカは日本の安全などまったく考えていないということです。せいぜい自分たちの基地は守るでしょうが、日本がどうなろうがおかまいないのです。アメリカが日本を守っているなどという幻想をいまこそ一掃する必要があります。

そうではない。アメリカこそが私たちを戦乱に巻き込む可能性を一番持っているのです。アメリカの大統領の判断一つで、この国の膨大な人々が戦争で死ぬ可能性があるのです。私たちはここにこそ着目し、私たちの危機を遠ざけるために、アメリカの戦争に反対しなくてはなりません。

 

それでは北朝鮮はどうなのかと問う方がいると思います。答えは簡単です。北朝鮮が一貫して主張し、望んでいる方向に道を開くことです。それは何か。米朝平和友好条約の締結です。それを日本が媒介すること。ここに本当の平和の道があります。

この点で私たちは、日本の国民、住民の多くがまだまだ騙されていて、そもそも東アジアをめぐる情勢をありのままに認識できていないことを指摘したいと思います。というのは北朝鮮とアメリカは、現在もなお「朝鮮戦争」を続行中であり、正確には戦争の中の「休戦協定」の状態にあるのだということです。

このため北朝鮮はいつ休戦状態が解けて戦争が再開され、アメリカに踏み込まれるかも分からない状態が続いている。北朝鮮とて全面戦争でアメリカに勝つ見込みなどないことは分かっていますから、この苦しい状態の解除こそが心の底から求めていることなのです。事実、戦争を最後的に集結し、平和友好条約を結ぶことが求める道であることを北朝鮮は繰り返し主張しています。

例えば2015年10月に北朝鮮のリ・スヨン(李洙墉)外相は、第70回国連総会の一般討論演説で次のように述べています。

「朝鮮民主主義人民共和国政府は、朝鮮半島における戦争や紛争阻止のために建設的対話をする用意があるが、それは、米国がマスコミを通じ誰かの挑発について主張せず、現行の休戦合意に代え、完全な平和条約に調印して初めて可能となる。これが我々が為しうる最高のバリエーションであり我々がここで提案できる最高の解決策である。」

ところが米日両政府はこの最も肝心なところを語らないし、マスコミもこの点にほとんど触れません。事実がぼかされているのです。

そうしたことの典型例の一つが、北朝鮮の核問題を協議する北朝鮮、アメリカ、韓国、日本、中国、ロシアで行われて来た協議が「六カ国協議」などと報道され続けてきたことです。実際にはこの協議は休戦協定にあるものの間で行われているものであり、互いを国家として承認すらしていないものの対話が含まれています。

とくに北朝鮮も韓国も互いに相手を国家として承認していません。それぞれが自国領土を朝鮮半島全体と主張しているわけです。だからこれは国家と国家の対話とは言えないのです。

では国際的にはなんと呼ばれているのかと言えば、英語ではSix-Party Talksと表記されているのです。日本語に訳すと「六者会合」が最も正しい。それを「六カ国協議」と呼称するだけでも、この六者の中には戦争状態にあるものが含まれており、互いを国家として認めていないという重大な事実が見えなくなってしまいます。その上で、いたずらに北朝鮮への危機ばかりを強調する報道がなされているのがこの国の現状なのです。

これに対して「六者会合」という、より妥当な日本語を使っている政府機関のサイトがあります。なにかというと外務省のHPです。以下をご覧下さい。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/6kaigo/

なぜなのかというと、このサイトは日本語を読める世界の外交官が読むので、恥ずかしくて「六カ国協議」などと書けないからです。

 

繰り返しますが、もともと北朝鮮が求めているのはアメリカとの戦争状態を終結させることです。米朝平和友好条約を締結することです。そうなれば北朝鮮が核武装を続ける根拠も無くなるし、たったいま、私たちが置かれているような大変な危機が発生する事も無くなるのです。まさに平和の道です。

ところがこれが達成されると、在韓米軍、在日米軍の存在根拠がなくなってしまう。それこそ沖縄に米軍がいる根拠が無くなってしまうのです。だからこそ米日政府は意図的にこの点に触れないようにしてきたのです。ここにこそ東アジア情勢の最大のポイントがあります。

私たちはこの点をしっかりとみすえて、アメリカのあらゆる戦争、空襲に反対する必要があります。

かりにシリアのアサド政権が化学兵器を使ったのだとしたら、言語同断ですが、しかしアメリカもまたトマホークを59発も撃ち込んだのです。はるかかなたの地中海から狙って、どうして軍隊と民間人を分けられるのでしょうか。

さらにアメリカは核兵器以外の爆弾ではもっとも威力が大きいとされている「大規模爆風爆弾」をアフガニスタンの「イスラム国」の拠点に投下しました。そこには民間人、女性も子どもたちもたくさんいたはずです。無差別大量殺人ではないですか。人道上からみて化学兵器の使用とどこが違うのでしょうか。

そして何度でも言います。アメリカは広島と長崎に原爆を投下し、今日まで一度も謝罪をしていない国なのです。沖縄を蹂躙し、日本の主要都市のすべてを空襲で焼き払った大量虐殺国家なのです。マスコミはこれ以上、こんな戦争屋、テロル国家のアメリカに騙されるな、アメリカの回し者になるな!と言いたいです。

みなさん。戦争反対の声を上げましょう。「北朝鮮への軍事攻撃を止めろ」と叫びましょう。私たちの命と平和を守るために奮闘しましょう!

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1 コメント

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Unknown (梅谷)
2017-04-15 21:15:37
記事の配信ありがとうございます。
本記事(1370)に誤記入と思われる部分がありましたので、コメントを投稿させていただきました。
・「偶発的自体」
 →「偶発的事態」

また、ややわかりにくい部分として、
・「戦争を最後的に集結し」
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