桐生祥秀、10秒の壁を遂に超える。

「わたしのほうがはっやーい！」（←２７ノット）

「比べるもんが違うだろうが！

……ま、僕は陸上なんてドーピングしてもいいくらいの認識だから良いけどさ」

「なんで、嫌いなの？遅いの？」

「そりゃ、トップアスリートに比べれば鈍足だけど……

早く走る技術って限定的な技術が社会になんの貢献をするか……って思うと疑問符が出るんだよね？

まあ、もともとは軍事教練から生まれた物だし……実用性なんて、あまり無いのかもしれないね？

だから、未だに男女分けて競技してる……

なんで、フェミニストは、この差別に何も言わないんだろうね？」

「それは、やっぱり女性が不利だからじゃない？」

「一応、スポーツは平和的な行為だから有利不利じゃなくて、参加することに意味があると思うんだよね？」

「でも、世界記録保持者って男の人ばっかりじゃない？」

「環境は変わんないでしょう？

トレーニング次第じゃないかな？機会は平等じゃなきゃね？」

「……なんか、意地が悪いなぁ」

「男女同権！

なら、何事にも差別なくいかなきゃね？」