偽典・ロードス島戦記 転生編

「そー言や、ソードワールドは互換性があるけど、六門世界を入れたのはなんでだ？」

「クリアする目の担保です。

曲がりなりにも、15レベルのデーモンロード完全体に挑むんだから、少しでも勝ち目が無くっちゃいけないでしょ？」

「そんなに強いの？」

「一応、ルールブックのアークデーモン（レベル13）よりも強い。

ステータス的には、軒並み+10%増にします」

「+10ぱーせんとぉ？

抵抗が100超えてんじゃないか！？」

「固定値とかは？」

「10%増やしますよ？

例えば『MP150以上』なら『MP165以上』になります」

「誤差じゃねーか！？

じゃ、ダメージは？

『3D10+10（3回）』だから……」

「ふむ、さすがにかすっただけで即死じゃ無いのか……

期待値が26.5だから、29.15を5.5で割って……5.3……5D10+〜んー

面倒だから、5D10で良いか？」

「即死が見えたじゃない」

「攻撃回数増やしてないから、良心的でしょ？」

「悪意の塊じゃないか……

と、とりあえず+3の鎧と盾を……ん？

僕は、魔法戦士だからソフトレザーまでしか着れないんだけど？」

「魔法を使うのか？」

「おっけー！スーツメイルとグレートソード。

グレートソードは、神魔滅殺の剣で」

「それは、特攻武器だから、デーモンに対して+3の武器ってことになるよ？」

「そうなの？

……でも、追加効果は効きそうにないから、それで良いか……

呪紋彫ってもいい？」

「借り物ってことわかってる？」

「……んー私は、あんまり恩恵ないわね……

スクロールって言っても、使ったら無くなって身にならないし……

何より、魔神王には効果ないのよね？」

「いや『魔法を封入した+3のカード』を貰えよ……

秘伝の書って貰えんの」

「『ソードワールドと六門世界』だからね？」

「……わかってるよ……ん！？」

「あ！？

そ～言うことか！！！！！！！」

「なに？どうしたの？」

「やられた！！」

「ソウルクラッシュとソリッドスラッシュが封じられた！」

「え？

あ！？

『ロードス島戦記RPG』がアイテム選択に入ってないから！？」

「そう！

エキスパートルールブックの方にサンプルキャラとして『アシュラム』と『カシュー』が居るんだけど！

そいつらの持っている『魔法の武器』が対象外だ！」

「僕も失念してた！

そうだよ！アシュラムのフル装備なら『魔神王』にも打ち負けない！！」

「一応、アシュラムは装備込みで神様と数百年単位で戦っててたもんなぁ……」

「そ、そうかぁ……じゃ、カーラの魔法を封じたワンドも使えないのね」

「そういう事だな……

ボクは、六門世界からキュクレインの矢とクロスボウ+3が欲しいんだけど……

こいつ装甲値11でイニシアティブも13あるんだよな？

イニシアティブコントロールのスキルが欲しい！！」

「一応、アイテムだけな？」

「……精神抵抗が下がるマジックアイテムがないかしら？

そうすれば、魔神封印の壺が使えるのに！！」

「……ま、GM的にはそれが正攻法なんだろうな」

「なら、ボクの正解装備も……あー抵抗力を下げる装備がないなぁ」

「あら？（エキスパートルールブックを読んでいる）

ディスインテグレートって、デフォルトで『抵抗−20』ふぁついてるわ！！」

「なに！？」

「あるねー

でも、ソードワールドだと確か接触だったよーな気がするね」

「100ｍ」

「へ？」

「射程距離100ｍって書いてあるわよ？」

「え！？まじで！！」

「お前、知らなかったのかよ」

「ソードワールドは接触だったんで……」

「しかも、ソードワールドより融通が効いてるよ。

対象を完全に破壊だから、体積関係ないじゃん！」

「……書いてねーなぁ」

「じゃあ、これのスクロールをたくさん貰って魔神にぶつけたら良いんじゃない？」

「うまく決まれば、一発か……

80%だから、うまく行くかはわからないけど……」

「ディスインテグレートのスクロール100本もあれば良いんじゃない？」

「お前ら、紙の重さなめるんじゃないよ？

さすがに10本が限界だよ」

「そうなの？」

「そうか……あ！

魔法のカードに封入すれば100枚は持っていけるんじゃない？」

「誰が作るの？

アルヴィンスは、作らないからね？

そもそも『貸す』んだから『返して』ね？」

「なら、消耗品は除外されるじゃないか！？」

「キュクレインの矢（六門世界のアイテム。当たったら効果発動して相手の行動をキャンセルする効果がある）は駄目じゃないか！？」

「うう……良いアイデアだと思ったんだけどなぁ」

「アイデアは悪くないと思うよ？」

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特に対策をしていた訳ではありませんが……

ディスインテグレートの抵抗補正は計算外でした（笑）

しかし、可能性としてはディスインテグレートや即死系または封印の魔法の一撃で『メフィスト』を落とすというのは、想定していました。

ただ、意外にも「精神抵抗（抵抗力）を低下させる」効果の武器やアイテムが無かったので、困ってしまいました。

これでは、魔術師自身が集中力をかけて精神抵抗を突破するという手段しか残されていません。

さすがに特例で「ディスインテグレート」を使わせるのはリスクがあります（カーラが下手すれば消滅するので）

さて、もう少し頭を捻って貰いますかね？

ーー続く（笑）