西郷どん

「久しぶりに見たが……

大河ドラマも落ちるところまで落ちたのう」

「ノッブ！」

「だって、見てて酷いと感じたんじゃもん！」

「かわいくゆっても駄目ですよ！」

「えーじゃってー」

「えーとか言わない！

どこが気に入らないんですか？」

「普通に現代語話しとったぞ……」

「あーはい……そっすね」

「なんか、NHKも落ちるところまで、落ちた感じじゃの……

ところで、このまま行くと朝鮮半島を巡る話になるんじゃが、良いのかのう？」

「どうせ、韓流ドラマパクってくるんで構わないんじゃないですか？」

「……この時期の李氏朝鮮の凄惨さを描かんのか？

そうなったら、西郷の理屈が通らんじゃないか……

ある意味、西郷は韓国に朝貢外交しようとしていたわけだし……

政府に怒られて当然なんじゃがな」

「あれ？征韓論ぶちかますんじゃ？」

「それは板垣じゃな。

西郷は、武力を用いない『遣韓論』を唱えておったわけじゃが……

聞く耳は持たんかっただろうな……

それどころでもなかったろうし……」

「海外から開国勢力が来てるのに何やってたんですか？」

「確か、イ・サンと老論派が骨肉の争いしてたな」

「本当に何やってるんですか！？」

「基本、儒教の朱子学というのが改革に向かないのに、本当に無駄な努力で改革しようとして、なんもできんかった王様の時代だったわけだ。

いやー内政の前に外に目を向けて欲しいもんじゃの……

だから、日本がいらん茶々を入れねばならんかった訳だ」

「はあ」

「韓流ドラマでも人気の時代だし……

NHKだし……どんな出たとこファンタジーを見せてくれるのやら……

やっぱり、NHKは要らないな……」

「まだ、放送してない回の話題で、NHKを非難しないでください！」