TRPGはじめて物語

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FFTRPG 妄想リプレイ 「ファイナルしてないファンタジー」

2016年12月10日 14時54分49秒 | 妄想TRPGリプレイ

 その場に光があることに不思議に思いながら、冒険者は進む。

 そこには、コーネリアの薔薇と呼ばれた美姫と高潔な騎士として称賛されていた黒衣の騎士がいた。

 目の前には光を称えた水晶。

 どうやら、その水晶の光が、この神殿全体を包む光の正体であるようだ。

 光が水のように、隙間なく張り巡らされた石畳の隙間を流れていた。

 天井にも滴ることもなくあふれる様は、どこか異様に映る。

 

「さて、神殿の中央にそろった5人……」

「待ってください!戦闘こそ、一緒にやりましたが、私たちはお城にいたんです!」

「そう、まだタイムラグがあるわ!」

「ふむ、じゃあ、1行動ターン(1時間)みましょう」

「戦闘ターンといい、行動ターンといいT&Tか!

……移動ターン(6時間)にならない?」

「世界滅ぶけどいい?」

「ここは菊池たけ市か!?」


世界滅亡GM「菊池たけし」をもじったGMとそのサークルが作った街のこと。
大体、1週間に1回世界が滅びかけるという素敵な都市(笑)


「世界が滅ぶって?」

「そこはゲーム準拠で」

「……!オルタさん、オルタさん……」

「?聖杯くん……?」

「オーディンって、確かにファイナルファンタジーのモンスターではあるんですけど……この『FF1』の世界には『存在しない』んですよ」

「それって……どういうこと?」

「……(動いたな)」

「1時間もらっても……どうしようもないな……契約した王様を止められない……いや、王様がオーディンなのか……って、本物はどこだ?」

「本物も何も、FF4形式です」

「ああ、なるほど……オーディンになるのね……(笑)」

「逃げ場ないな……王様が、偽物なら、喧嘩売って勝てばいいんだけど……」

「勝てればな……斬鉄剣とグングニルを受けたくはないな~」

「……今から言うことは、心友として礼節は欠くのだけれども……いいかしら?」

「え?」

「例え、誰であったとしても、病身患部であれば……切除します!」

「お、おい!」

「え?」

「お?」

「……どうするのさ?」

「王様を止めます」

「実力で排除するってこと?」

「そうです!」

「自暴自棄はだめだよ」

「やけではありません!

会議の場に乗り込んで……

アンジェを犯人に仕立て上げます!」

「な」

「なんだ?」

「なにいってるのー!」

「……」

「よく考えてみてください。

高潔の騎士であるガーランドが婚前のセーラ姫を誘拐しました。

この行為で誰が得をしましたか?」

「……アンジェリーク……だな。王位継承権が転がってきた」

「王子が殺されて『便宜上』得をするのは?」

「一応、隣国の人質になるアンジェリーク」

「そして、王子殺害やセーラ姫に危害を加えられることができる人は?」

「アリバイないわ……わ、わたし」

「あれ?あれれ?」

「患部はあなた……最初から言ったとおりです」

「まさか、つながったー!」

「え?え?」

「という論法で、会議に殴り込みます。

隣国への謝罪と犯人をでっちあげれば、戦争は起きません。

ガーランドの名誉が守られ、犯人を引き渡せば隣国も戦争を仕掛ける理由がなくなります。

これで、オーディンの狙いは潰えます!

そうすれば、オーディンは絶対に動きます!」

「それでも、まだ致命的に戦争ができないわけじゃないけど……

これは時間のある契約だ……

ん?契約?

ちょっと待て、オーディンは誰と契約してるんだ?」

「!GM……トリガーオンです!」

「え……あ!」

「シナリオトリガー……何が引っ掛かったの?」

「オーディンの契約者についてだと思うが?

フラグはなんだ?」

「……フラグはね『オーディンの契約者を調べようとする』ことだよ。(で、妖精の制限解除……覚えていたか……)

では、第三段階の情報を開放します……

オーディンはカオス勢力と契約いています」

「まあ、王様=オーディンなら手を組むのはそうなるな……

被害者の振りして、相手に戦争を仕掛けさせて……

世界征服を狙っているのか?」

「違います。

支配や征服を狙った戦争ではありません。

オーディンは『戦うこと』が目的です」

「『エッダ』かよ!」

「ま、王様とオーディンが同一だとして、あぶりだしてもしょうがないな……」

「でも、私が犯人になって、戦争が止まるなら、あえて汚名を着ます……」

「悲劇のヒロインっていうのに酔ってるわね……あれ?」

「本物は無垢な善意から……

反転しても無垢な欲望から……

自らを処すのは、もはや『ジャンヌダルク』のサガだな」

「!……」

「……図ったわね?」

「別に?

ただ、利己的に自分の妄想の実現のために生きること……

と、聖女としての意思は、別に変わらないってことだよ?

さて、1時間だ……どうするね」

「いい話なんだが……俺合流しなくね?」

「最初の発言がすべて祟ったな、お前……」


まだ、もうちょっとだけ続くのじゃ?

「……私は私をかわいそうだと思っていました。

だから、あの状況に追いやった人たちを恨むのも当然だと……

でも、それは、私でも同じことをしていたかもしれないんですね」

 自由で無垢だから納得できるんだ。

 もし、少しでも現実的で責任感があったら……

 たぶん、『火刑場台のジャンヌ・ダルク』の悲劇は起こらなかったんだと思うよ?

「結果は不本意ですが、納得です」

 そう安心したよ……あとは、どう締めくくるかだな……

「一気にやらなかった理由は、考える時間ですか?」

 いや、ぶっちゃけ疲れたから……

「この軟弱もの!」



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