恐怖の女王が治めるカザン王国。
力持つものが支配する修羅の国に
「人権」を守ろうとする領主が一人……
「ここ数日、古い文庫本を引っ張り出して
何やってるかと思えば……
ファンタジー世界に『人権』？
面白そうじゃないの」
「このバカに毒されてんじゃないよ？
『人権』？
『生存権』の間違いじゃないのか？」
「説明が途中だぞ？
とりあえず、話を聞こうか？」
「いや、だいたい説明したとおりですね。
ハイパーＴ＆Ｔのモンスター✕モンスター使って
シムビレッジをやりますってだけなんだけどね。
ただし！
悪人プレイを厳禁するために
人間の生存権を保証する一風変わった地方領主になって
自領の人間たちを守って貰います
ちなみに領内にはゴブリンやオークがいるから
そういうのから人間を守るのも仕事になります」
「まためんどくさそうな〜」
「プレイヤーは3人なのか？
モンスターモンスター使うんなら、できなくはないか……」
「T&Tからわからないんだけど？
ハイパーとかモンスターモンスターとかって？」
「T&Tは、TRPGの一つで
非常に大胆な戦闘ができることで有名になったゲームで
ハイパーT&Tは、バランスが大味だったT&Tにバランス調整を行ったゲーム。
古いけど角川G文庫からRPGリプレイが出てる」
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ドラゴンズ’ヘヴン1―ハイパーT&Tリプレイ (角川スニーカー・G文庫)
安田 均
角川書店
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「モンスターモンスターは、サプリメントの一つで
人形モンスターでゲームができるんだよ」
「ふうん……わたし、吸血鬼が良いわ！」
「うわ！理解が早いな？
そして、迷いがない！？」
「言うと思っていたよ（笑）
まあ、ぶっちゃけロマサガ3のレイニード伯爵をイメージしてたから丁度いいや」
「おい、前提としてヴァンパイアが必要なシナリオなのか！？」
「じゃ、僕は『ジャイアント』で
流行りの巨女を目指します！」
「お前も迷いないな……」
「モンスターでゲームするなんて、滅多にないじゃない？
あんたは何かないわけ？」
「僕は、人間でもろくなキャラクターを作ってなかったが？」
「……そうだったわね」
「こいつがヴァンパイアをやるよりかは、ましか」
「そーだ！
あんたは、ゴブリンかオークやりなさいよ！
そして、私に弾圧されなさい！」
「いいの？」
「良いわよ？
良いわよね？」
（笑いをこらえながら）「良いよ。
後悔しないようにね？」
「へ？」
「じゃあ、ゴブリンやろう」
「……あ！
しまった！！」
「ん？」
「図ったな？」
「僕に自由意志は無かったよね？」
「マジシャンズセレクトを盤外戦に持ち出すなよ！」
と、言う訳で
腐海の森と化した我が書庫から
HT&Tのワールドとモンスターモンスターを引っ張り出して
いつものメンツで遊んでいきます。
新版の用意は無いので旧版ですが（笑）
サイコロ何個使うかな？
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