TRPGはじめて物語

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子供の頃怖かったおばけは?

2017年07月27日 06時41分23秒 | よた話

「おばけ、怖かったんですか?」

「だからこそ、オカルトにハマったと言えるね。

九州の方に転勤になった頃……僕は小学校1年生だったんだけど……

朝、3時から4時ころ起きてたんだ」

「……そんなに早く起きて何やってたんですか?」

「覚えてないよ。

ただ、鮮明に覚えていることは、朝早く起きると、不意に寝室のドアをノックされるんだ」

「そんな、朝早くですか?」

「そう……何度も何度も執拗に……

時々、どん!

という、大きな音になることがあった。

同じ部屋に弟も寝てたけど……あいつは1回くらい聞いたんじゃないか?

まあ、ともかく、そういうことがずっとあったんだ」

「ずっとですか?

確認しようとは思わなかったんですか?」

「早起きな父親か、妹かな?とも思ったけど……

そもそも、ドアをノックする習慣がうちには、無かったから……

『一体誰が?』

って思ったら、怖くてね……

しばらくは、何もできなかったよ。

まあ、その後、膀胱炎とかになって、体に悪いことになったんだけど……

それは、また別の話で……

何やかやあって、意を決して、僕は扉を開けてみることにしたんだ」

「ついに……どうなったんですか?」

「何も無かった」

「あれ?」

「おばけも何も無かったんだ……

それでも、その家にいる間中、迷惑な訪問者は続いたんだけど……

後々になって、それは『やなり』だったんじゃないかな?

って、思ったんだよ」

「古い家屋で柱とかが軋む音ですね?」

「昔の人はよくわからなかったんで『やなり(家鳴り)』という妖怪がやったって思っていたらしいね。

それくらいから、水木大先生に傾倒して、オカルトに興味を持ったんだよ。

魔除けとかね」

「……正体を知っても、それが続いてるのは、どうかと思いますよ?」

「そうだね……

ああ、続いてるで思い出したけど……

膀胱炎で入院した病室のドアも叩かれたっけなぁ」

「へ?」

「その後、静岡に帰ってきても決まって早朝にふすまを叩かれたし……

新築のアパート(鉄筋)のガラス張りのドアも叩かれたときの白っぽいものは、何だったんだろうね?」

「え?ええ!?」



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