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ラブクラフト全集 感想文

2011年06月28日 20時39分46秒 | 小説
ラヴクラフト全集 (3) (創元推理文庫 (523‐3))
クリエーター情報なし
東京創元社

集英社の週刊少年ジャンプで連載されていた「アウトサイダー」を思い出した人は僕と同い年w

さて、これについてはずっと昔に記事にしたような気がしなくもない

と、いうのも荒俣宏氏編集の大全のほうで読んで、印象に残っているからであるw

隔絶された屋敷でひとりで育った青年が、初めて外界に触れ

自らが他者とは絶対的に異なる種族であることを思い知らされるという作品で

人間のアイデンティティを持った怪物という救いようのない運命というのが話の物語である

ドラゴンクエスト3 そして伝説へ
エニックス
エニックス

ドラゴンクエストⅢ(SFC版)の冒頭で性格決定のイベントで、怪物になった勇者が村に現れる
会話ボタンで炎を吐き、村人を殺すことができるという
絶望的なシナリオですが
ここで、誰とも会話せず村を出ると「豪傑」という性格を得たりします……

また、よく似た例としては

マップス 愛蔵版 6 (Flex Comix)
花見沢 Q太郎
ソフトバンククリエイティブ

「マップス」のダート・ライ・ラグンでしょうw

作者をして、強さのインフレのきっかけになったというパワーブレーカーですが

彼自身、ドラゴン型の宇宙人ライ族に創りだされた戦闘用ビーメイダーで

ライ族のアイデンティティでもっとも醜い姿として作られた彼が自己嫌悪によって攻撃力を増大させているという

悲しい存在ですが

最後の最後に彼はライ族でもビーメイダーでもなく

自身の立つべき居場所を見出して主人公達の為に道を作るという仕事をしました

 

この物語にとって、救いがないのは

自分の体を変えることができないということ

美女と野獣のように、愛しあう男女の奇跡としてのハッピーエンドがなく

自身が、化物であるということを自覚することで終わるという悲劇

その後が描かれていないので、どうしようも無いわけですが

短編として、十二分の恐怖を味わうことができましたwwww

古本



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