第2幕「わったしのたーん!」
ーー♦9
ええっと、ダイヤは生活でしたっけ?」
「サンタリリィの領分だしね……じゃ、推理をでっち上げようか?」
「僕の考えたシナリオは、夢枕十三の長編小説『誰其彼怪奇譚』は売れていて、何冊も続編を出す売れる本だったけど、最近売上が落ちている。落ち目になる前に新しい展望のために新作を書くことになった……けれど、それを良しとしない者がいた。精魂込めて書いた小説の登場人物たちだ……彼らの人ならざる思念がツキガミになった。ツキガミは彼から新作のネタを奪い去り異界に消えた」
使える技能はないね……普通に振るよ……
ーー⚀⚀⚂⚃⚅……19か……」
「僕の……TURN!」
さて、君はいつものように神社の境内で狐舞を舞っている。
吉原から離れた神社で寒空だから客足もまばら……人も集まらないんで、場所を変えようかと思い始めた頃だね」
江戸の防寒具って?」
さすがに来て動くのはことだよ……」
「なら、いつもお参りしてるお爺さんから、雪女の話を聞くことができたよ。
そういえば、夢枕十三の出身地も雪国だったという話を思い出した」
「うーん。本が打ち切り……雪女と十三の出身地がわかっただけかぁ……」
吉原にいて接待なら、色事になるけど……
まあ、拒絶反応が凄そうだから、狐舞で不特定多数を接待したということにしたんだね」
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