TRPGはじめて物語

TRPGのプレイレポートやゲーム、アニメなど気になったことや感想などを独断と偏見でのたれ書いたもの

誰其彼怪奇譚

2017年01月30日 14時01分34秒 | 妄想TRPGリプレイ

「さて、説明はいらないな」

「してよ……ただでさえ説明不足なんだから……」

「いや〜必要ないっしょ……サイコロ振って

生い立ち→職種→職業を決めて、それに従って、財布と住居を決める。

生い立ち、職業から技能を拾って……

職業ごとのアイテム取得……

ね?必要ないでしょ?」

「へえ、今までプレイヤーが決めていた生い立ちが決まるのね……」

「そういうこと。

じゃ、振っておこうか……」

「ええ……使うサイコロはーー6面体ね

ーー⚁は?」

「農村だね……」

「既視感ね……普通の村娘になりそう

「僕はーー⚁……あれ?農村だ」

「他には何かあるの?」

「武家とか城下町とか華々しいのがあったんだけどな……」

「次は?」

「親の経歴だね……先に振るよ?

ーー⚁……あ、農民だ」

「私はーー⚂……農民だ……これも他には?」

「(悪意を感じるな……)え?……ああ、漁師とか郷士とかがいるよ。

この時代、一応身分階級では2番目だけど……土地に縛られているし、町民ほど自由はないんだよね……

「そこは、似たようなものね」(←農夫の娘)

「さて、次は……性別を決めようか?」

「わざわざ決めるということは重要なの?」

「男女の格差があるからね。とは言っても、農村はそうそう大きな差があるとは言い難いなぁ……

「せっかくだから、プレイヤーに合わせましょう」

「そうだね……じゃあ、僕は男で職種決めるよ。

ーー⚄……は、あれ大道芸人だ?」

「あれ?農村の話じゃなかったの?」

「あ、そうか江戸が舞台だから江戸に来るまでの設定を決めてるんだな!」

「あ、そうなんだ……てっきり牧歌的な雰囲気で農村プレイになるかと思ったわ。

私は〜⚄……あれ?」

「……大道芸人……?ちなみに遊び人とか芸者とかあったんだけどね……じゃ、職業を決めるかな?

ーー⚁……狐舞?

何だろこれ……あとで確認しよう」

「私も……⚁だ……」

「……もう、兄弟かなんかでいいか?」

「意義なしーで、どんな職業なの?」

「ちょーっとまってね……ちゃんとその辺の資料がついてるんだな!

時代考証知らなくても、ちゃんとプレイできる!

これがルールブックだよね!」

「含みがある言い方ね?」

「……よし、あったあった。

狐のお面を付けて、縁起のいい踊りを踊って練り歩くみたい。

ああーお正月に遊女たちに抱きつきに行く職業みたい」

「私の知識が確かなら、遊女って売春婦よね?」

「そうなりますね」

「……え?」

「まあ、昭和初期っくらいまで性に対してほとんど規制されていない。

特に江戸は女性が少ないんでね……そういう施設は重宝したし……

きちんとした制度化されたビジネスだったんだよ」

「……性奴隷じゃなかったの?」

「……吉原から外出するってことは無かったみたいだけど……年季が上がれば年金貰って家に帰れたし、器量が良ければ大店に身請けだってされたんだよ。

人権的にどうこうというのはこの際置いといて、暴力に訴えたりなんてことはほとんどなかったらしい」

「ふーん……うーん……でも、そんなところでうら若き女性が踊るってちょっと抵抗があるわ」

「あ、うら若きなんだね……でも、顔は隠れているし、肌は一切出さないし、声もない。踊るだけなら、性別はわかんないよ……?」

「これが狐舞?」

「みたいだね……神楽に近いのかもしれないけど……吉原の風物詩みたいだね……普通の狐面じゃないみたいだね……」

「あ、かわいいわね」

「これは、神楽に近いけど……女性ならこういう華やかな千早で踊ったのかもね……」

「ふうん……

……でも、売春宿で踊るのはちょっと……」

「やど?

ああ、そうかそういうイメージだったのか……

吉原って確かにそういう宿もあるけど……基本的には『街』だから路地でなんか売ったりしてたよ?」

「え!?街なの?」

「そういう街。

あ、ちなみにお店によって格式とかもあってね。

一見さんお断りだったみたいよ?」

「……おお、神様……」

「君が言っちゃ、いけないよ?

ラ・ピュセルの反面英霊さん……」


「ここまで、リンクするとは思わなかったな……」

「そうだね……仕込みだと思われちゃうかもね……

でも、危ないなぁ……兄弟ってところで、あいつのことだから、親子って言い出さないか心配だったよ……」

「そういうこというの?」

「うん。ただ、江戸ってことで控えたのかも……」

「19歳の娘の親なら……40代か……棺桶に足突っ込んどるな……

冒険はできねえや」

「確かに……」

「夫婦ってアイデアはなかったのかな?」

「神楽に似たような芸能ってことで、処女性を残したかったんじゃないか?」

「あいつは歩き巫女の話を知ってるぞ?」

「そっか……なら、夫婦でも良かったわけか……」

「ちゃんとわかるように話しなさい」

「……めんどくさいから、調べてね?

「そんなに面倒なの?」

「いろんな人が、いろんな解釈をしてる。

Wikipediaで多少詳しく載ってるよ……」

「次で関係性を決めるだろうから、そこに期待だな……」



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