ミドルシーン4 「1日目 深夜」
シーンプレイヤー:ベンジャミン
「目的地につく頃には、すっかり日も暮れてる……どころじゃなく、深夜だね」
「私がシーンプレイヤーか!」
「順番なんだろうが……ある意味で正しいかな……」
「五十嵐さん達も登場できますよ」
「?……登場する?」
「……まあ、ルール的な話なんだけど。登場できる可能性がある場合、プレイヤー側に登場するか否かを決めてもらうことがあるんだ。
シーンに登場すると経験値になるゲームもあってね。
そういう場合は、判定をしたりするんだけど……
まあ、ガンドッグには関係ないね……
私は、登場しない!」
「私も登場しない!」
「……ゲーム的には、登場したほうがいいわよね……」
「ナツメのスパイ衛星は常にナイチンゲール一味をサーチしているので、ナイチンゲールがここにいることはわかっているね」
「じゃあ、多分……」
「そうだろうなぁ……」
「多分そうなんだろうなぁ……」
「『あ、お久しぶりね』とライトを照らして手を振る」
「まあ、顔見知りな上に……」
「とってもフレンドリー……なんとも、タイムボカン的なノリだね」
「……地震のことを知っているか聞いてみるわ」
「じゃあ、情報交換といこう!」
「お互いの情報を交換できたね」
「震源地には何があるんだ?」
「灯台があります。そして、辺境警備隊の詰め所があります」
「灯りは付いているのか?」
「真っ暗です」
「灯台も?」
「はい」
「……突入して、制圧かしら?」
「……敵がいても休んでるかもな……」
「どうすればいいと思う?」
「……実は、戦力は揃ってるから、強行偵察で敵がいたら、殲滅してしまいましょう!」
「しっかり、怪我してきてね」
「……重火器持ってけー」
「……突撃か……爆弾あるから、仕掛けて施設ごといきませんか?」
「却下」
「ダメだ」
「わぁ!きっぱり言われた!?」
「……多分、地下に動力炉がありそうなのよね……」
「そもそも、使う施設を破壊したらマジモンでテロリストじゃないか……喜ぶのは、未登場組だぞ!?」
「それもそうだな!じゃあ、上部施設部分を偵察する?」
「それが、一番ね」
「今の場所から建物まで遮蔽物はあるのか?」
「無いよ?」
「夜が幸いしたな……」
「まったく偶然だけどな」
「だろうな……」
「じゃあ、入り口まではみんなで行って……突入しましょう!」
「了解した……指揮は任せるぞ」
「任されましょう!」
「……なんだ?PvPを覚悟していたんだど……」
「……ロールプレイに集中するのも面白いけどね……基本的には、みんなで楽しむのがTRPGだから……
ある程度、なあなあでいいんだよ」
「話が決まったところで、五十嵐さんの通信機をハックして、登場。
『私はここで、君らの動きをフォローします』」
「じゃあ、私も登場!
患者のところに行くのですか?
私を呼ばないのはどうしてですか?」
「いないほうが、話が早いからだよ……まあ、深夜だし寝ててもいいんだぜ?」
「救命は時間との戦いです。私の目の黒いうちは……
『死んでも死なせませんよ』?」
「……ナイチンゲールって、こういうキャラだっけ?」
「本物は、彼女の倍はすごいわよ?」
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